たぶんこの業界でドハマりしている私たちは、
常に自己超越を目指しているのかもしれない。
マズローを知らない方のために、ちょっとだけご紹介。
アブラハム・ハロルド・マズローは、アメリカ合衆国の心理学者。
彼は人間性心理学の最も重要な生みの親とされている。
(ウィキペディアより)
私が生まれる前に亡くなっていらっしゃる方なので、
今では科学的根拠に乏しいとして、特に脳科学の分野へ、
吸収されつつある、かつての心理学の権威の方です。
この説にのっとって考えてみると、
たぶん、技能実習生などの出稼ぎでくる子たちは、
下、二つの『生理的欲求』、『安全欲求』、
いわゆる『物質的欲求』を満たしたいがために、
わざわざ日本へ来てくれている。
対して、幸運な私たち日本人の多くは、
『社会的欲求』、『承認欲求』を満たしたいがために、
『精神欲求』でありつつも、『欠乏欲求』を満たしたく、
日々の業務へ取り組んでいる場合が多い。
すなわち、
ただお金が稼げれば、生活できればそれでよいのではなく、
社会的に認められたい、自分という個性を認めてもらいたい、
そんな思いで、私を含めて、立ち回っている場合が多いように思われます。
そして、
だいたい年をとってくると、頭をもたげてくるのが、
『自己実現欲求』であり、
さらには『自己超越欲求』という、
『成長欲求』になってくるとのことです。
別に全員がそこまで行くとは思いませんし、
技能実習生の子たちにだって、今は特にどの段階の欲求も大なり小なり持ち合わせていると思われます。
一つ一つの『欲求』については、
ググればカンタンに見つかりますので、
各自でご確認いただければと思いますが、
この業界、どのポジションにいても、
俯瞰的に、全体像を見据えつつ、
また、どの方向へと皆を導くことが関係当事者全員の満足へとつながるかが見えていれば余計に、
自分の中だけで完結できるものではないため、
『自己超越』しないと、素敵な現実は実現できません。
私がここでいう『自己超越』とは、
周りを巻き込んで、それぞれに心からそこへ向かいたいと自然と思わせてしまう、
リーダーシップを発揮することではないかと考えます。
要は、強制的ではなく、
結果として、ソコへ向かってみんなで走っている状態を生み出すこと。
そのためには、様々な体験、経験が必要で、
同時に、一人で経験できることでも不十分なので、
周りの経験値も自身の中に取り入れていくために、
他人の貴重な体験談などの話を、
自然と触れる機会が増えるような環境に身を置くことが必要だと思います。
一人だけど、一人じゃないのが、この世の自然。
人は社会を構成して生きていく生き物なので、
家族であれ、友人であれ、同僚であれ、取引先であれ、お客であれ、
コミュニケーションがどれだけ大事か。
そのコミュニケーションは、言語のやり取りで行われていて、
理屈はもちろん、自身の感情や考え方などの言語化がとっても大事。
自身が周りと良好な関係性を築くためにも、
コミュニケーション、いわゆる相互理解のスキルは、
この業界のみならず、生きていくためには、
とっても大事で身につけるべき能力です。
なによりも、そのほうが、自分が生きやすくなる。
この業界にいることのメリットは、
たとえ日本語がろくに伝わらない相手であっても、
上手に意思疎通して、諸問題を解決していくことで、
自身の人間性も自然と成長していくことにあるかもしれません。
周りとどうにかして、うまいことワンチームに、一丸となって、
諸問題に取り組んでいかねば、
一人じゃとても解決できないことばかり。
結果、もがき苦しんで考えていると、
自己超越に向かっていることがわかります。
成長欲求の強い人、
また人への好奇心が旺盛な人には、
ドツボにハマりやすい業界なのかもしれません。
それだけ、若者には魅力があり、
人生の先輩として、後輩へ、本能的に何かとしてあげたくなる人の本質からすれば、
逃れられない宿命とすら言えます。
お金のみならず、
持てる者は、持たざる者へと施すのが、
自然な人としての人間性です。
お金に困っている人が、お金目当てで参入してくるべき業界ではありません。
自身の社会欲求や承認欲求を、自分本位で満たしたいだけならば、
私のように、グチグチとこんなブログで吐き出しているのがちょうどよいと思います。苦笑
あまり肯定したくないことですが、
最近のコロナ被害者が生まれてしまうことや、
例えば、介護の外国人受け入れが様々整う道が見つかるまでは、
例えば、不慣れな業界初心者が様々な落とし穴へハマったが故に生まれる犠牲者の数々は、
たとえどんな業界であっても、いろんな屍を乗り越えてきて今があるのであれば、
致し方ない現実は避けようもないのかと考えてしまいます。
同時に、自分の力不足を痛感し、
なにかこう、良い手立てはないものかと、いつも考えてしまっています。
エレベーターやエスカレーターのように、
みんな自然と、自己超越してしまっている状態には、
いったいどうやったら無理なく実現できるのか。
共に答えを見つけていければ嬉しい限りです。
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