入国が進んでも、コロナは爪痕を未だに残している…

受入企業向け

ある先でのお話です。

二度、WEB面接をして、
二度、選抜者にソッポ向かれたとのこと。

ソコは、社長さんも良い人。
同僚の人たちも良い人。
お国柄もベトナムではなく、
言うほどこすっからい国民性でもないと思われます。
また、監理団体も送り出し機関も、決して悪い人たちでもない。
また、経験や能力も決して大きく劣る方々でもない。

そう、コロナは、本当に二度手間三度手間をかけさせる
何よりも貴重な時間を費やさせられる
結果として、コストを大きく必要とする。

最初の合格者たちは、色々あるけど、見る目がなかったという事で。

二度目の一人、内情がわかった…
どうやらその子は、先に他国の出稼ぎで面接合格していた。
しかし、ドレだけ待っても出稼ぎへ行けないので諦め、
別先へのエントリーをし、また合格した。
ただその後、先の合格先に手続きのためと言われ、
パスポートを渡したが最後、返してくれなくなったと。
そのタイムラグが、今に至り、
送り出し機関でパスポートを取り上げるコトをしていない後者の送り出し機関が、
ババを引く結果になったとのこと。
真偽は定かではないものの、何年越しで、
先のところも出稼ぎへ行けるようになったからとの連絡も入り、
後者の送り出し合格は辞退となる。

 
コロナは本当に深い爪痕を残しています。

名誉のため?にも、監理団体も送り出し機関も、
様々な気遣いを寄せ、アプローチを続けていた中でのコト。

ちなみに、
監理団体側は、その場で契約書にサインさせていなかった点を反省していました。
コロナ前の面接時には、その場で様々細かく説明し、
雇用契約書、雇用条件書にサインさせて吐いたものの、
コロナ禍にて、契約書サインは後追いで送り出しに任せていたのが
縛り切れなかった原因の一つではなかろうかと。

気持ちはわかるけど、
今回の件では、ソコもまた、縛りきれるモノではないのでは?と、
現実に教えられた感もあります。

本人の約束互い的な問題と言えなくもないですが、
求職者もまた、雇用契約に至る前、いや、至った後でさえ、
求人先を選ぶ権利はあるんだよなあと、改めて感じた次第。

外国人にしたら、契約は束縛合意なので、軽々な認識もないんですけど、
送り出し側の姿勢や実力に加え、コロナ禍もあって、
契約後に全く進捗がなければ、
他の出稼ぎ先を探して契約するのは当然のことなのでしょう。
(パスポートを取り上げることまでは、日本人としてはとてもできませんけど)

思えば、日本人の新卒採用においても、
複数社へエントリーし、求職者が求人先の中でえり好みをするのは当然。
何も卑怯でもなんでもない。
その人の明るい人生を目指して、より良い会社へ就職しようという行為は、
法でも道徳上でも、決して認められない行為ではありません。

ま、今回のケースは同時期に並行して天秤にかけてるわけでもなく、
筋違いと言えなくもないながら、致し方ないとの理解は難しくはない。

以上、本人説明を真に受ければ…。

 
優秀な人材であれば余計に、好条件の契約先を目指す…

もしかすると、
この外国人もまた、より良い自分と家族の生活は、
誰一人として助けて支えてくれるものではないので、
有能であればあるほど、上手にこのように立ち回るのかもしれません。

そして、ちょっと状況が変わってきているのかもしれない…

つまり、出稼ぎ外国人は、
こすっからい、狡賢い、人を平気で裏切る、嘘をつく…
そういう問題で安易に括るのではなく、
コロナ禍のせいか、
情報化(特にSNSの発達かな)のせいか、
送り出し国の彼らの諸状況も、
少し目に見えて変わってきているのかもしれない…とも感じました。
なので、肌感覚的に、定期的に各国訪問し、
色んな人と話し、機会を経験してきていないといけないなって意味です。
 
いずれにせよ、コロナ前でも一筋縄ではいかないこの業界。
コロナ禍もあって、各国開国が進んだとしても、
まだまだコロナはその爪痕を色んな所で残しているのか…
と感じた次第です。

メンタルタフネスが必然的に求められますね、やっぱり。

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自分で言うのもなんですが、業界人は特に、登録しとくと良いと思います。
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