こういう有事の際は、フィリピン受入は強い…

受入企業向け

私、別にフィリピン推しまではいかないまでも、
ふと思ったので書いてみます。

ナゼ、フィリピンが強いかというと、
ベトナムと比べてみるとわかる。
また、色々と国別で比較してみるキッカケにでもしてみてください。

その前に、
先に、現状でのフィリピンの残念なところを伝えておきます。

・帰国困難は難しい。(ルソン島)
 →帰国するだけして、入国はない。
 →受入人数は目減りしていく一方。
*ただし、特定技能のボーナストラックがある業種で、
 なおかつ、本人が帰国せずの延長を望んでくれた場合のみ、
 目減りはしない。

・上陸拒否国からは、抜け出せない。
 →コレ、結果だけ見れば、全世界からの受入を許可している間は、
 他国と何ら違いはなく、今月も4日~20日までの約2週間、
 受入可能期間が短かっただけ。

・他、フィリピン特有の面倒なことはたくさんあります。苦笑

さて、
そんなデメリットがあるにもかかわらず、
ナゼ、フィリピンが良いのか。

とにもかくにも、一人一人の出稼ぎ労働者を、
フィリピンという国がきちんと管理しているから。

ここからくる派生特典的には、

・勝手に失踪すると、次回、出稼ぎへ行けなくなる。
・借金がない。
・そして、いつでも帰れる。

大きくこの三つ。

ベトナムを見てみると、
転職ブローカーの甘い言葉に騙されて、
みんな、こぞって好き勝手転職を始める。

結果、騙されて、元へも戻れなくなり、
不法就労、ひいては犯罪者へと転落していく。

自分のことしか考えてない。
(普段の業務指導の中で、そういう基本的な躾や教育ができていない先は多い)

ベトナムでは、大きな借金を背負った実習生たちが行き場を失い、
何が何でも行ける間に、日本へ入国するために、
たぶん、受入企業が負担することなく、
更に自身の借金を増やしてまで、
コロナ蜜の飛行機へと、こぞって群がっていく。

たどり着いた先で、やっぱお手上げ~ってなっちゃった日には、
背負った借金の返済原資がなくなり、
否応なく失踪や、転職斡旋ブローカーに騙されて、
抜け出しようもない泥沼不幸行きのジェットコースターに乗る羽目になる。

振り返ってみれば、
根本的に、
多額の借金をこさえなければ、出稼ぎへ行けない仕組みに問題がある。

同時に、
国が管理しているようで、賄賂ズブズブシステムなので、
ダメダメな状態になっても、
ある意味、どうとでもなる。

この現実を嫌がって、
非正規のルートで、安く、早く、
諸外国へと渡っていく人も増えているのだとか。

そんなイリーガルルートもまた、
ベトナム人ネットワークで何年も前から出来上がっているのだとか。

そして今は、
いつでも帰国できるってのが、大きい。

そして、その航空券代もそれほど高くない。

帰国してから先の話を言い出すと、
キリがないので、ある意味、一長一短ではありますが、
少なくとも、稼いだ後で、
どこぞにさまようリスクなく、帰国ができる。

要は、結果の数で比べてみるとわかります。

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昔書いたことですが、
今でも変わりありません。

分母の数の問題はありますが、
ソコに比例する分子の数が、その割合が、極端に低い。

それは、この有事の際に、大きく影響している。

自分にデメリットが生まれるので、
食えなくなれば、途中帰国すれば済むこと。

借金を背負っていないので、
飛行機はバンバン飛んでるので、
いつでも帰れる。

コレは大きい。
つまり、縛りがない。
強制力がない。

結果、泥沼行きジェットコースターに乗り込む羽目にならずに済む。

少なくとも、日本国内ではなく、フィリピン国内で、
さて、どうしようと、家族と一緒に考えて決められる。

人の幸不幸は、どちらが良いのか、誰にもわかりませんが、
今の時代、いくつかの選択肢を保有できるほうが、
何かと軌道修正が利きやすいのかなと。

少なくとも、自分が直接絡んだ相手が、
不幸の奈落へと転落していく姿を見ずに済む、
その後始末に駆り出されずに済む。

フィリピンがらみで、助けて~って相談は、
ほとんどなかろうかと思われます。
(身分系などではあるかもですが、たくましく自分で道を切り開いていきますし、
 同胞同士、助け合うのもフィリピン人の特徴ですから。)

そういう意味で、
フィリピン人受入の場合は、
大変なストレスに巻き込まれるリスクはかなり少なくて済む。

ベトナム人のように、特定活動中の監理費的な売上(活動原資確保)にはなりませんが、
正直なところ、その監理費で、現状のワガママ対応の割に合うかどうか…。

別に、この点の損得だけで受け入れ国を判断してきているのではなかろうかと思いますが、
国が違うだけで、これ程にも差があるってことです。

今回は、わかりやすくベトナムとフィリピンとの違いを書いてみましたが、
これまた、中国、インドネシア、ミャンマー、他、
またそれぞれに違いはあろうかと。

リスクヘッジの意味合いはあっても、
複数国受入をしている先では、大変だと思います。

が、それができるだけのリソースがあるハズなので、
頑張っていただきたいとも思います。

最近、改めて救済対応が大変だという声が、
私のところにも届きます。

良い子悪い子フツーの子って違いがあり、
良い子はされるべくして救済されますが、
悪い子は、誰がどうあがいても、誰かへの不平不満を繰り返し、
いつまで経っても不幸のままです。
周りまで巻き込んで。

フツーの子は、救済する方の指導力によって、
大きく変わることでしょう。

そもそもが、
良い子しか受入してない先、送り出していない先は、
振り回され度合いも、最小限ではないかと。

悪い子でも関係ないと、数打て商売とやってた先では、
大変な事態になっていようかと。

こういう有事の際こそ、ホンモノかどうかが、ハッキリしてきます。

ホンモノでなかった場合は、
結果を素直に受け止めて、
振り回されても、頑張って乗り越えて、
次の受入時には、きちんと選ぶようにしましょうね。

段取り八割…すべては入り口の時点で決まりますから。

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