トラブル実例、真夏の夜のエアコン問題と、足をくじいた些細な問題(生活指導員編)

受入企業向け

お盆休み中のことでした。

いよいよ暑い熱帯夜。
ある実習生の子からのヘルプメッセージ。

エアコンが効かなくて、深夜二時まで眠れない日々が続いている。
どうにかして欲しい。

おいおい、今日の今日か?苦笑

その部屋は大部屋で、ちょっとした仕切りはあったので、
その仕切りを延長して、
完全個室にして、一人ずつ使っていた部屋です。

もともと大部屋仕様のエアコンが一台。
仕切りを閉じてしまえば、冷たい空気は、
続きの分けた部屋には入っていきません。

昨年も同様に過ごしたはずですが、
今年に限って、訴えてきました。

そもそも論で言えば、生活指導員のすべき業務です。
でも、言葉が通じないし、悪いからと、
私に頼ってきます。

まぁ、私、こんなんなので、いつでも困ったことがあれば連絡してきなさいと、
ことあるごとに伝えています。

寮にも頻繁に足を運んで、ちょくちょくバカ話もしていたので、
会社側の方よりも話しやすい距離感を作れていたのかもしれません。

結果、その足で寮まで出向いて、
仕切りに一部穴をあけて、
コレで今夜から涼しく寝れるよな!と、
まるで赤ちゃんのような指導をしてきました。

コレ、書き始めると、大したことない部分を色々事細かにお話することになるので、
メンドクサクテ、詳細説明は省きますが、

同期の相手にお願い、相談ができない子だったんですね。

プライドというかメンツというか。

逆に、エアコンがある側の子が、申し訳なさそうに、
彼が相談してくれれば、自分たちで解決できたのに、スミマセン…
と言ってくる始末でした。苦笑

色々と想定内で治まるものの、
誰だって得手不得手がある。
同時に、この子は実習も頑張っている子だと聞き及んでいる。

ならば、いいから駆けつけてあげようと。
駆けつけられた時間は23時だったけど、
それでも来て欲しいと訴えてきていたから。

フィリピンの子は片言であっても英語が通じるので、
こういう時は、本当に助かります。

今では、デバイスでも自動翻訳なども使えるし、
別に英語じゃなくてもやりようはあろうかと。

ベトナムなどで、通訳丸投げの先はどうかと思いますが、
通訳買いしていると、グリップが効ききらないんですよね。
だから、個人的には直接話がしたい。
自分の言葉で、伝えたい。

ある実習生から、またメッセージが届く。

足をくじいたらしい、歩けない。
助けてくれ。

コチラは受入先の企業さんが直接フォローに動いてくださった。

足をくじいたのが、いつ、どこで、どうして愛をくじいたのか確認。

歩けないというくらいなので、念のため実際にご確認いただく。

お盆休み中なので、病院はもちろんやってない。
救急車を呼ぶほどの事態かどうかも確認いただく。

結果、コールドスプレーやサポーターで問題ない程度だと確認でき、
本人も問題ないとの返答。

翌日は休みだったが、翌々日は実習。
調子が元に戻っていなくて、有給使って休みたかったが、
現場が忙しくて駆り出される。

彼らに直属の上司からの依頼に断りきる術はない。

結果、負傷をおしての出勤となったが、
そこまで辛い状況でもなく、
結果、無事に回復。

どちらも、即座に対応。
コレが肝心。

もう一つ、忘れがちなのが、事後確認。

数日後に、エアコンが効いて、ちゃんと眠れるようになったかの確認。

足の捻挫は無事に回復して、今は問題ないかの確認。

この地ご確認をしていないと、
本人からの言質を取っておかないと、
後から、やっぱり言えなかった、環境改善されていなかったと言われても、
言い訳ができない。

もちろん、本当に改善、回復したのかどうかも気にかかる。

他にも様々な角度から、事後のトラブルが増大しないよう、
細心の注意を払う。

何事も”可及的速やかに”、”きちんと彼らにとって必要十分な対応”が、
できるかどうか。

私たち常識と自分で解決できる日本人であれば、
そんな些細なことで、イチイチ連絡してくるなと思いがち。

ほっといても大したことにはならないと思いがち。

そんなことまで、俺様がアホみたいに対応せねばならないのかと思いがち。

でも、彼らにしてみれば、
我慢に我慢を重ねて、自分では解決できないと思ったからこそ、
私にヘルプのメッセージを送ってきた背景がある。

こういう細々したトラブルを丁寧に解決していくからこそ、
相手との信頼関係は強まっていく。

彼らには3年、5年いる中で、必ず大なり小なりの諸問題が発生する。

こういうトラブルを解決して、
よりスムーズに当初の目論見が滞りなく予定紹介されるからこそ、
結果的に、win4allへと導くことができる。

余計なお金もかけない。
労力も最低限に抑える。

結果、活動原資をはみ出さない範囲でコントロールできる。

受入先の状況、
彼らの状況、
生活指導員の人がどういう人なのか。

監理団体の担当者が、どういう人なのか。
通訳の人が、どういう人なのか。

全てがケースバイケースで、
流れにもよって、適切な対応は変わっていく。

コロナであろうがなかろうが、
こういう諸問題は起きる。

日々の何気ない業務の一つ一つが、
大きな取り返しのつかない問題にもなりかねないことを、
痛いほど理解していればこそ、

一つ一つを丁寧にケアしていく。

そういう受入先、監理団体の担当者対応ができている先であれば、
世間を賑わすような事件は、ほぼ起きない。

また、そういう影の努力をしている方々が、
日本全国にたくさんいらっしゃるから、
世間様に出てくるトラブルは、コレだけ少なくて済んでいる。

受入先の方、監理団体の方、通訳の方、送り出し側でフォローに入る方。
本当に、日々の業務、お疲れ様です。

願わくば、こういう小さなトラブルをちゃんとこなし、
もちろん、おかしなことになりそうな芽をきちんと事前キャッチし、
安定した受入に寄与する現実が持続することを祈っています。

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