技能実習生の受け入れの是非はココで大きく変わる

問題解決

今回は最初から答えを。

監理団体、いわゆる協同組合の立ち位置次第。

監理団体の立ち位置が変われば、
送り出し機関の立ち回りも、
受入企業のポジション意識も、
大きく変わります。

わかりやすく言えば…

監理団体が、受入企業の一業者でござい…
お金を支払っていただいているんですから、
お客様は神様でございます~…

そんな立ち位置でいて、
この外国人技能実習制度事業が、
上手くいくと思いますか?

監理団体は、管理団体じゃなく、
上から指導して管理する意味で、
監理団体なのを、理解できていますでしょうか。

コレを、一業者が何を偉そうに…と思うのは、
間違いです。
そう、別に上から目線で言っているのではなく、
あくまでも、技能実習生の受入を、成功に導くために、
その立ち位置でなくてはならないということです。

そして、それは、
監理団体の健全安定事業運営にも、
もちろん深く根底で繋がってきます。

当然、受入側にとっても。

この業界、さぁともすれば、
やれ法令違反だの、アレもダメ、コレもダメ、ソレもダメ…
今まで気にもかけなかった法というルールで、
がんじがらめに縛られており、
この点を踏まえて、どう乗り越えていくべきなのかについて、
丁寧に理屈と現実とを秤にかけながら、
治めるべきに整えていく、整え続けるのが本質的な業務でもあります。

この際、一業者でござい…ってスタンスだと、
受入企業が、いざという時に、ゆうことを聞いてくれません。

それはダメだっていってるのに、
今までは良かったじゃないかとか。

昔はこれだけナァナァで、口うるさいこと言わずとも、
労使円満であれば、何よりと言えていたことが、
大変面倒をおかけしますが、
企業側の防衛のためにも、こうしてくださいとか、
こうしないと安定受入維持のお約束はできませんとか、
刻一刻と変化していく法や送り出し国の現実に、
否応なく、制度活用者は常にアジャストし続けなくてはなりません。

その時、送り出し国ではこれ以上、この手取り額では募集を約束できませんとか、
法がこう変わったので、入国初月の支給生活費はいくらに上がりましたとか、
そもそもの信頼関係ができていないと、
素直にご理解いただくことすらままなりません。

問題はそこではなく、
そう変わったため、何に気をつけねばならないのか、
事後にどうケアすべきなのかなど、
変わった後の各方面への影響を考慮し、必要あらば、
適切に手立てを講じなければなりません。

これらをすることもなく、
逆に、例えば、トラブルが起きたから、
業者のオマエ、やっとけ!とか、
何のために金払ってるんだ!などのやり取りなどしていた日には、
適正かつ安定した受入は喉元だけは通り過ぎても、
長続きせず、結果、途中帰国や失踪へともつながりかねず、
そもそもの事業として成立しなくなります。

なにも、受入企業側との関係性の立ち位置だけでなく、
特に今でも多そうなのは、
送り出し機関を、なるだけ大手、しかもベトナムに代表されるように、
本来であれば、監理団体が日本国内ですべき責任のある業務すら、
提携先の送り出し機関にヤラセル始末。

楽チンに慣れたところで、
他国に切り替えを考える際に、
他の国はどうしようもない送り出ししかないなどと、言い出しかねません。

そりゃそうですよね。
中国、ベトナムの流れは、
高額接待、キックバック、全て、実習生への借金に変え、
ある意味、情報弱者を騙して利ザヤを稼いできた国であるがゆえに、
監理団体も受入企業もグルになって、
日本国内ですべきコト、できるコトを、放棄し続けてきた結果、
中国やベトナムほどの対応などできるハズもない…
=実習生本人からそれほど高額の諸費用などもらわない国では、
そんなおんぶに抱っこの体制などできるハズが無いのですから。

ぬるま湯につかり続けていると、それが当たり前になって、
本来の自身のあるべき姿さえ、
見失ってしまうことにすら、気づけなくなるからです。

逆に、監理団体がその立ち位置さえ間違えることなく、
受入企業側とも、送り出し側とも接し続けていられるならば、
双方とも互いに協力し合い、励みにして、
関係者全てが日々成長していきます。

監理団体は、より適正な事業となるべく、アンテナを磨き、
なるべく早く、敏感に先手を打つようになります。

受入企業は、監理団体の適切な助言や指導に応じて、
労務管理を見直し、強化したり、現代版にアジャスト、いやアップデートできたり、
そもそもの感覚を、現時代風に合わせて強化していくことができます。

送り出し機関は、提携先の監理団体ごとに、
より密なコミュニケーションを図り、
受入側の必要な情報を共有し、
最適にアジャストした募集や選抜、また、送り出した後の、
各種フォローにあたることができます。

送り出し機関、監理団体、受入企業、
三者が強力に連携して、切磋琢磨を繰り返すことができれば、
それは実習生にとっても魅力的な募集案件になり、
関係性が強化され、より求心力のある魅力的な受入へと
また進化していきます。

特に受入したことのない方は、
あまりピンとこないのかもしれませんが、
多少なりともご経験のある方は、
なんとなくでも、お分かりいただけるのではと。

いや、何でもかんでも面倒なことばかり言いやがって…
実際には、とてもじゃないが、そんな七面倒なことしているヒマなんかないんだよ、
現実も知らず、偉そうなことばかり言ってやがって…

なんて方には、まだご理解は難しいのかもしれませんね。
痛い目を見るまで、そのまま頑張ってください。

後ろめたいことも、
法令違反を怖がってビクビクやりすごそうとすることも、
そっちのほうが、もうこりごりです。苦笑

そして、私がそうだったとまでは言いませんし、
思いませんが、
結果、自身が痛い目を見ないコトには、
ご理解いただけないことがほとんどです。

であれば、
せめて、痛い目を見た時に、
ああ、そんなことを言っていたやるがいたなぁと、
思い出してもらえれば幸いです。

ギリ一歩手前で踏みとどまれる場合もあるやもしれませんので。

そして、少なくとも、
そうやって事業として、安定受入に励み続けている先も、
決して少なくはないことも、わからないなりに、
頭の片隅に入れておいていただければと思います。

追伸、こう書くと、
たまに苦悩に満ちた職員からのメールが届くことがありますが、
悪いことは言いません、早めにご自身の身の振り方も、
軌道修正したほうが、無難だと思いますよと、お伝えしておきます。
無論、ご相談にはのらせていただきますので、
王様の耳はロバの耳とだけ言いたい方も、お気軽にどうぞ。

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