「学んで思わざれば則ち罔（くら）し。思うて学ばざれば則ち殆（あやう）し」
（則（すなわ）ち）
孔子の『論語』にある言葉のようです。
「『学ぶ』だけで『思考』しなければ『知識を生かす』ことができず、
『思考』するばかりで『知識』を学ばなければ『賢明な判断』ができない」
「学んでも自分で考えなければ、茫漠とした中に陥ってしまう。
空想だけして学ばなければ、誤って不正の道に入ってしまう」
「いくら知識を学んでも、思索をしなければ、物事を本当に理解することはできない。
いくら思索をしても、知識を学ばなければ、独断に陥って（視野が狭くなり）危険である。」
素晴らしい。汗＆苦笑
私、博識でもなんでもないので、存じ上げませんでしたが、
こういうことを教えてくださった方がいらっしゃいます。
ちなみにこんなのもありました。
『伝習録』にある王陽明の言、
「知は行の始めなり。行は知の成るなり」
つまり、
知を得た人はどんどんとその知を行に移し、
知と行とが一体になる知行合一的な動きに持って行かなければ、
得たその知は本物には成り得ないということです。
法律も学ばねばならない。
現地の現実も知らねばならない。
個別には、
受入側の現実も様々知っていなくてはならない。
実習生(労働者)側の現実も、知っていなくてはならない。
当然のことながら、
監理団体、登録支援機関など、日本の業者側の現実も知っていなくてはならない。
関係する方々、全員のことや置かれている諸事情なども、
わからねばなりません。
コレが知識というならば、
正に今までも何もかもを全部知っていないといけません。
無理ですが…
そのうえで、思考せよ、
自分の頭で考えよと、説いています。
法を守れ！法を守れ！と相手の諸事情などを考慮もせず、
安直な方もたくさんいらっしゃいます。
また、俺様はコレだけの実績がある。
またコレだけのことを成し遂げてきた。
だから、俺様の判断に全て間違いはないという自負の強い方。
どれだけ現実を知っていても、
移り変わりゆく法を知らねば、
縦割り行政を横割り、斜め割りでチェックできねば、
軌道修正などできるハズもなく、
間違った方向へと導いてしまう結果になるのは、当然のことです。
アナタが築いてこれた現実さえも、
時代とともに価値観はゴロンゴロン変わり転がっていっていますので、
かつてのやり方が今でもこの先でも通用するはずがありません。
孔子さまも、まさかこんなややこしい業界があり、
そこでは自身の考えすら及びもしない、
いやいや、及ぶんだけど、人ひとりの力じゃ到底及ばない、
そういう現実がやってくるとは思ってもみなかったことでしょう。
でもね、
今やテクノロジーは進化して、
どれだけ遠方でも、地球上でネットで繋がってさえいれば、
顔を見てリアルタイムでお話ができます。
電話代なんて、タダです。
メッセージだって、いくらでも送れますし、
映像も可能なんだから、画像も書面もどれだけのことが、
かつてと違って容易にできるコトか。
LCCの実現により、リアルな人の行き来すら容易になっていますので、
もちろん会って話すことも敷居は下がりました。
資本主義バンザイ、経済社会バンザイ！
イヤイヤ、確かにそんな時代背景から、
人は間違いなく昔よりは幸せになりましたが、
人の欲求に限りはなく、満足を知らず、
今度は心の豊かさまで求めさまようので、
万人にとってストレスのない、笑顔で明るい社会を実現すべく、
アチコチでも大きな変化が起き続けています。
すでに民主主義、資本主義、経済社会だけでは物足りなくなっています。
前を見ながら、後ろも、
右も左も、上も足元も、360度。
それも、近くも遠くまでも。
更には、3次元を超えて、4次元的に、過去も現在も未来も。
もっと言えば、
自分のみならず、周りや関わる人たちのそれぞれの未来も見据えて。
当然、人のみならず、組織や国の思惑までも。
昭和、平成を超えて、
今は、令和。
2020年。
過渡期も節目を迎えています。
今までと同じことを、ただただ漠然と続けていて、
問題なくいくと思っている方が、ちゃんちゃら間違っています。
失敗を恐れ、新たなストレスを避けようと、
殻に閉じこもり、自ら浦島太郎になっていくことが、
いったいどれだけ危険なコトか。
今まで通り、自分は弱いからと、寄らば大樹の陰とばかりに、
大きな傘の下に、入ろうと群がる。
今日、久々に書店によることができたのですが、
「着るだけで痩せる」
「つけるだけでバストアップ」
もう、なんだかなぁと、こういう商品が未だに売れるから、
目につくところにおいてある。
痛い目を何度か見て、
やっぱりコレじゃうまくいかないって授業料のつもりで、
社会のハードルの一つとしてやるなら別に構いませんが、
個人的には燃えない、こういうビジネスは。
もう、そんな時代じゃないのに。
少なくとも、この業界では、
こういう売り方をしているだけで、
絶対頼みたくないと思われるのに。
こういうのに反応する受入先とは、
付き合いたくないと、マトモな方々は思う時代なのに。
哲学者も思想家も、歴史上、何百年も続いてきた、
ことわざや、言い回しや、言いえて妙な文章を踏まえて、
次の数百年を言い伝えられるほどの、
明らかに新しい時代を、切り開いていきたいものです。
そのほうが、なにより、楽しくないですか？笑
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