先日、岡山の倉敷でG7会合が行われていましたね。
厚労省に大臣の報告コメントが出ていました。
加藤大臣会見概要(G7倉敷労働雇用大臣会合後 )
https://www.mhlw.go.jp/stf/kaiken/daijin/0000194708_00551.html
会合では「人への投資」をテーマとして3つのサブテーマごとに議論を行いました。
1つ目が労働市場のレジリエンスの涵養、
2つ目が包摂的な労働市場の整備、
3つ目がワークエンゲージメントの向上とディーセントワークの推進であります。
まずは、何を言ってるのかさっぱりわからんので調べてみた。
1つ目:労働市場のレジリエンスの涵養
心理学におけるレジリエンス(resilience)とは、
社会的ディスアドバンテージや、己に不利な状況において、
そういった状況に自身のライフタスクを対応させる個人の能力と定義される。
自己に不利な状況、あるいはストレスとは、家族、人間関係、健康問題、職場や金銭的な心配事、その他より起こり得る。
「脆弱性(vulnerability)」の反対の概念であり、自発的治癒力の意味である。
「精神的回復力」「抵抗力」「復元力」「耐久力」「再起力」などとも訳されるが、
訳語を用いずそのままレジリエンス、またはレジリアンスと表記して用いることが多い。
by Wikipedia
涵養(かんよう)
自然にしみこむように、養成すること。無理のないようだんだんに養い作ること。
by Oxford Languages
つまり、メンタルタフネス、能力向上など質的に強くしなやかな労働者が育まれる土壌(空気)を作るって意味かな?
…コレ、この業界の現場では、当然のごとく養われていますよね。
サラリーマンとはいえ、組織の歯車の一つとして機能するにあたっても、
向き合ったり、寄り添ったりする相手によって全然違う。
人しかいないこの業界では、メンタルストレスしかない。
=メンタルストレスを、楽しめるかどうかが、必然的に問われ続けます。
要は、やりがいに目を向けて没頭してると、
メンタルタフネスなぞ結果として周りからそう言われてるだけのこと。
2つ目:包摂的な労働市場の整備
「誰もが社会に参画する機会を持ち、排除されないこと」を指します。
「インクルージョン」を訳すと「包摂(ほうせつ)」。
全体をまとめる、包み込むという意味を持ちます。
社会的包摂(ソーシャル・インクルージョン)とは、社会的に全体を包み込むこと、
つまり誰も排除されず、全員が社会に参画する機会を持つことを意味します。
by プラン・インターナショナル
コレは簡単、SDGsが目指す「誰一人置き去りにしない」ってヤツ。
法務省も似たようなの掲げてましたね。
あえて言うと、生まれや育ち、性別や年齢、国籍、宗教などの差別なく…で良いのかな。
こと在留資格で言うと、
就労制限や、技能検定、試験合格などの客観的立証は区別ととらえ、
差別ではなく、頑張った人が権利を得られるという意味で、誰もに与えられる包摂性と考えるべきなのでしょうね。
現実的な問題は、技能実習はほぼ誰もが雇用主に選ばれれば招聘できる。
特定技能は一律ハードルを越えた者であって、なおかつ選ばれないと招聘(雇用)されない。
どちらがより包摂的なのかどうかの問題になってるんじゃないかな。
※個人的には、就労制限という縛り方が不適切だと感じているし、
検定や試験で足切りするかどうかの選択の自由を雇用主に与える方が、
より適切な包摂的手段だと昔から考えていますけども。
3つ目:ワークエンゲージメントの向上とディーセントワークの推進
ワークエンゲージメント
仕事に対してのポジティブで充実した心理状態のこと。
働くことへのモチベーションには、認知的、感情的、身体的関与の3要素が存在している。
シャウフェリらは「ワーク・エンゲージメントは、
仕事に関連するポジティブで充実した心理状態であり、
活力、熱意、没頭によって特徴づけられる。
by Wikipedia
ディーセント・ワーク
「働きがいのある人間らしい仕事、より具体的には、自由、公平、安全と人間としての尊厳を条件とした、全ての人のための生産的な仕事」のことです。
by ILO
(ディーセント・ワークとは「働きがいのある人間らしい仕事」by 厚労省)
やっぱり大きくくくると、メンタルと質の話。
誇りを胸に、堂々と胸を張って、
熱意をもって、業務に没頭できるといいよね!
成長して進化していこうぜ!
そういう話。
この3つが、「人への投資」の重要ポイントとのこと。
お分かりでしょうか。
全部、技能実習や特定技能では真正面から向き合い取り組み続けてきていることです、昔から。
こんな小難しい言葉の概念など生まれる前からずっと。
頭の良い方々がアレコレと言葉遊びをしている間に、
話をよりややこしくしている間に、
G7でさも大事そうに議論されている間に、
(世界全体としてこの流れに進んでるよって確定公表すること自体に意味がありますけどね)
私達は、現場で「人への投資」を実践し続けています。
正に胸を張って良いお仕事です。
G7というか、時代がやっと私達に追い付いてきただけのことです。
別にこの業界にいる私たちが偉そうなんじゃない。
素晴らしい経営者が率いる組織では、
同様にこんな現実、昔から脈々と生み出し育み続けています。
目指す世界へコミットしていればいるほどに、
その世界が時代の向かう先とズレていなければ、
より人として社会として本質のど真ん中ならば、
時代が勝手に追いついてくるんです。
胸を張って、現場に取り組んでいきましょう。
同時に、お天道様に顔向けてお仕事できない人たちは、
どうか退場していってください。
てか、遅かれ早かれ、時代が退場させていきますけどね。
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自分で言うのもなんですが、業界人は登録しとくと良いと思います。
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