↑この画像、お気に入り。笑
おはようございます。
元技能実習生監理団体職員です。
人にもよります。
相手のキャラにもよります。
私も、寄り添う、寄り添うと書いてきていますが、
いったい、どうすれば寄り添えるのか。
先日も、リーダーたれ、コミュニケーション能力が大事、と書いていました。
そう、メンドクサがらずに、
丁寧にコミュニケーションを図るところからがスタートです。
でも、大事なのは分かったけど、
みんな、どこまでどうやってるの?
そう、上手に監理、管理指導できる方、
人財教育ができる方は、どうやっているのでしょうか。
私が上手かどうかはおいといて、
事例的に参考になればと書いてみます。
一つの考え方としてお役に立てばと。
コミュニケーションなんて、ある意味、
こんなシャチホコばって書くものではないのかもしれません。
ですが、
こんな時代だからこそ、年をとった今だからこそ、
改めて身に染みるコトでもありますので、
自分を振り返る意味でも書いてみます。
まずは、いくつか自分なりに思うコツを列挙していきますね。
本質編
・時機を見て先手を打って声をかけるコト。
・相手のカユイところに声をかけるコト。
・相手を気遣った声をかけるコト。
・人生の先輩としてその後輩のあるべき姿へと導いてあげるコト。
・技術を教える以上に、人として成長するよう指導するコト。
・適度な距離感を意識して声をかけるコト。
テクニック編
・できる限り早く声をかける(返事を返す)コト。
・相手にとってわかりやすい日本語、もしくは母国語で声をかけるコト。
・相手の「周りの人たち」も意識して声をかけるコト。
・返事を忘れずホカっておかないコト。
・基本的には必ず自分からのコメントで終わるコト。
・LINEでいうスタンプなど活用するコト。
う~ん、思いつくだけでもソコソコあります。
そして、一つ一つドリルダウンして細かく事例を挙げて解説しようとすると、
けっこうなボリュームになりそう…
ちなみに、根本論を考えると、
『そもそも、採っちゃいけない人は採用しないコト。』
が、ありますし、イレギュラーケースもありますが、
もうそんなレベルは言い出したらキリがないし、
その先へ、その奥へ行ってみたいと思うので、
ココでは、それなりにマトモで人が悪くない外国人労働者の若者を対象として考えています。
いくつか事例を出してみます。
フィリピンの技能実習生が休んだらしい。
fbのメッセンジャーグループ(=実習生たちと会社の担当者と監理団体の担当者が入っている)で、
会社の人が、彼に、「○○さん、だいじょうぶですか?きょう、やすみ、わかりました。」と声をかけていました。
(3年目に入った実習生で、日本語はだいぶ慣れています。)
彼も、「くすり、のみました、だいじょうぶです。」と返事をしています。
監理団体の方、アナタはこのタイミングで、どんな言葉をかけますか?
私は、こんな感じで返事しました。
(病院は行かず、薬を飲んで寝ているとのことだったので)
「we worry about you、take care、にほんご、じょうずです!」
(みんなアナタのことを心配しています、気をつけてくださいね)
会社の担当者だけじゃない、私だけじゃない、
みんなが、アナタのことを気遣っている。
必要ならば、助けを、サインを送りなさい、
子供じゃないんだから、アナタは母国で嫁と子供を養う大人なんだから。
会社側へは、もしヘルプがあれば、病院へ連れて行ってあげて欲しい。
彼に私からも声をかけるだけで、会社の人だけじゃなく、
監理団体側の人?も状況を分かってくれているし、気遣ってくれている。
同時に、会社側の人にも、ちゃんと状況を把握しましたし、
ケアしていますという報告。
そして、その他の技能実習生たちに、
体調を崩したら、休んでも大丈夫なんだ。
ちゃんと必要な時にはフォローしてくれるんだという証明、説明にもなります。
彼からは、「はい、ありがとうございます。」と返事がすぐに届きました。
もちろん、今まで培ってきた接触頻度とコミュニケーション量、
また、信頼関係を築いてきた質の前提があってのことです。
同時に、会社側の方々とも、同様の前提があってのことです。
こういうとき、『あぁ、そうなのねー…』だけな方っていらっしゃいませんか?
他人事だと思っていませんか?
オレ様、そんな些細なことにかまっていられるほど、ヒマじゃねー!って考えていませんか?
自分がすべきコトじゃない…ならば、誰か他にすべき担当がいれば、その方へ指示すべきじゃありませんか?
一事が万事。
このケースで言えば、
自分が言葉もろくに話せない異国の地で、
誰も助けてくれずに独りぼっちで寮で苦しんでいることが、
どういう気持ちであるか、想像できますか?
イヤラシイ言い方をすれば、
そんな時に気遣って、助けてくれる信頼できる相手がいるってことは、
どれだけありがたいと思うか、わかりませんか?
丁寧に、寄り添うって、こういう考え方や姿勢から、
表に自然と出て来るものではないかと思われます。
日本人の得意な空気を読むってヤツです。
嫌われるKYってヤツです…最近はもう死語ですかね?汗&苦笑
他にも、パスポートの有効期限が切れそうだ、
(コレは出稼ぎ大国のフィリピンネタかな。汗)
もろもろを逆算すると、
いつまでには大使館(領事館)へ手続きに行っておかないと大変なことになる…
ついては、コチラ側から技能実習生や会社側に声をかけ、
段取りを整理する。
都会がわからず心配な子には、子供でも分かるような行き方を、
書面で画像付きで作成して、プリントアウトして、
事細かく説明してあげる。
(今はグーグルマップのストビューや、画像検索などもできて本当に便利で助かります。)
もちろん、会社の主張予定などに絡められたなら、
一緒に連れて行ってあげてもらうよう、相談する。
そうそう、コミュニケーションコツの欄外に、もう1点、思い出しました。
会社の指導員の方が、昔気質の職人さんで、
どうしても外国人だけ手厚くエコヒイキして接するのはおかしいからと、
公平に厳しく指導する。
それで、実習生も「あの人は怖いからもう働けません」となる。
指導員側にすれば、何を甘っちょろいコトをと、当然の反応になりますが、
今の時代、セクハラにせよパワハラにせよ、
『相手にそう思わせてしまう側が悪い』のが現実であり、法です。
責任感が強く、製造品や仕事全般に対して常に完璧を目指し、
自分自身にも厳しく約束を守る人だからこそ、
社内でも認められ、指導する立場にいらっしゃる方です。
それでも、今は一職人であればともかく、
部下を指導育成する立場=管理職の方としては、
十分ではなく、決定的に『指導方法=コミュニケーションの図り方』が間違っていると言われてしまいます。
それらは社内側のことだから、業者側は口を出すべきことじゃないですか?
困っているのは会社側もですが、
最弱者は技能実習生であり、彼らは失踪するか帰国するしか選択肢はないんです。
ウチのやり方について来れないヤツは、来なくていい!
ならば、最初から外国人労働者は雇うべきではありません。
これらはこの業界でもアルアルです。
何も外国人技能実習生側(これからは特定技能者もかな)だけじゃなく、
会社側も変わっていかねばなりません。
人として、人生の先輩として、
能力も経験も豊富な側が、疎い弱い側を適切に指導教育できずして、
何をどうやって問題解決、改善できるものですか?
後輩たちよ、お前らが後からこの組織へ入ってきたんだから、
郷に入っては郷に従え!と言いたい気持ちもわかりますが、
それは自身の指導力のなさの言い訳にしか聞こえてこない時代だってことです。
コレは、明確な企業批判にもなりかねないので、
特に業者側はあえて声に出して言わない場合が多々ありますが、
自ら気づけない方は星の数ほどいらっしゃいます。
距離感を詰め、信頼関係を築けていればこそ、
耳が痛いコトも、きちんと伝えていかないと、相手の為にはなりません。
企業側とのコミュニケーションが上手にできていればいるほど、
外国人労働者へのグリップが効くようにもなるものです。
だって、みんなのコミュニケーションがよりスムーズになっていくのですから。
win4allの基本ですね。
毎日毎日、とんでもない業務量を抱えているから、
とてもそんなん無理だよー
であれば、できる手段を考えるのみです。
ホッタラカシているからこそ、
そこかしこで、いらぬトラブルが勃発するばかりなので、
目の前のことに一つ一つ丁寧に取り組んだ方が、
コスパは間違いなく良いはずだと思うのですが。
加えて、信頼関係さえ築けていれば、
誤解と偏見を恐れずに言えば、
直接足を運んで面と向かって話をせずに、
テキストのやり取りだけでも、コントロールできるようにもなります。
できないのは、やってないだけ。
厳しい言い方かもしれませんが、現実はそんなところです。
そんな現実と向き合えるかどうか。
踏まえて乗り越えられるかどうかです。
信頼関係をいかにして早く築くかについても、
コツはありますが、またそれは別の機会に。苦笑
不慣れで悩んでいらっしゃる方には特に、
なんかこう、少しでも参考になればなぁと。
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