技能実習で3年受け入れしている先で、
特定技能の14分野の選択肢のある受入先が、悩むことです。
特定技能よりは、今回は久しぶりに3号にフォーカスして、
取り上げてみます。
基本的に「優良」な監理団体からしか、3号=4年目、5年目への道はありません。
また、もちろん監理団体のみならず、
「優良」な実習実施機関、つまり受入企業でないと、
この選択肢自体はありません。
ちょっと冒頭から横道それます。汗
この「優良」とは、監理団体の種類の中でも、
「一般」と「特定」とに分かれていて、
「一般」のほうが、「優良」な監理団体という位置づけです。
あくまで法的には。
そして、実習実施機関には、この「一般」も「特定」も、
カテゴリー分けはないのですが、
諸条件をクリアしている先でしか、優良とみなされず、
3号の受け入れは不可能となっています。
そこで、実は3号受入の弊害?として、
「優良」な監理団体へは、機構などの実地調査が、
やたら細かいというお話を聞きました。
(この前の博多で)
一人や二人で来るところを、
三人で来て、やたらめったら細かく時間をかけて、
書類を広げてチェックをして行ったり、
粗探しをする場合があるようです。
それだけ「優良」なのだからとかではなく、
ただただ、2年の延長があるだけでなく、
人数枠が倍になることによって、
数が欲しい受入先と、ビジネスに励む監理団体とが、
3号でもっと儲けようとか、
3号は要らないけど人数枠が欲しいから「優良」でと、
目論む場合が多いからでしょうか。
そういうリスクも結果的に内包するということを、
よくよく承知しておくべきなのかもしれません。
そして、コレもまた「優良」な監理団体や受入企業の特権?ですが、
機構の審査なども早い場合があるようです。
特に機構の監査を通り抜け、
ココは大丈夫だねとの心象を与えられた先のことではありますが、
技人国のようにカテ1、カテ2など5段階で、
内部ではランク分けをしているようですね。
お役所的にも行政コストには限りがあるので、
必然的にそうなるのでしょう。
つまり、優良も優良の監理団体+同じく有料も優良な受入企業であれば、
スルッと審査が通ります。
ナナメ読みで十分ということですね。
転じて、下のランクに行けば行くほどに、
念入りに事細かくチェックされ、
粗探しの時間を多く割いて取り組んでいるようです。
コレは、また管轄先の支所にもよって、
大きな違いが出ているように思われますが、
少なくとも、このような傾向があることは事実なようです。
何が言いたいか。
結局のところ、安心、安定を求めるならば、
より優良な監理団体に依頼すべきであり、
自らの襟元を正せる受入側であらねばならないということ。
そうあることで、3号の選択肢も、十分生きてくるということ。
受入側にありがちなのは、業者の方ばかり目を向いて、
自分のことはさっぱりな先も少なくないので、
3号の選択肢を十分に活用したいのであれば、
自らが高いレベルで律し続けましょうねってことです。
3号は、特定技能と違って、
2年ながら、縛りがあります。
ここに安心と安定を求めて、3号受入の選択肢を取る先がほとんどでしょう。
さらには、人件費的に見ても、
技能実習の3号よりは、特定技能の方が、給与設定が高くつきそうだから。
3号とはいえ、純然たる労働者ではないため、特定技能よりは安く済ませられそうだから。(?苦笑)
ただし、技能実習である以上、監理費と管理費は必然的に必要となりますし、
2号までよりは明らかに良い給与条件を求められると思います。
まぁ、やはり考え方でしょうね。
それでも、ボールを投げる権利は、実習生側にもあるので、
彼らがどっちへ行きたいのかは、彼らのみぞ知る現実もあるんですけど。
自らが襟元を律することに注力できる会社というのは、
もしかしたら、その延長線上には、
特定技能受け入れも、きちんと機能するレベルが待っているのかもしれません。
ホントにそうなら、技能実習も特定技能も制度を作り上げた官僚は優秀ですね。苦笑
アナタの会社は、どちらで受け入れを継続するおつもりですか?
それとも、メンドクサイから、
3年を入れ代わり立ち代わりで受け入れできれば、
それで十分としますか?
この子は素晴らしい!もっといてもらいたい、
この子になら、もう少し給料出せる、
そういう人財いたら、どうしますか?
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