外国人技能実習制度:コンサルが困ること

問題解決

先日、ある活動の打ち合わせにご一緒いただくコンサルの方々と
お会いしお話してました。

そんな中で話の一コマに、
「百戦錬磨のコンサルの方々であっても困ること」
の話題がありました。

それは、単純に、

組合紹介して…

送り出し紹介して…

前者はもちろん、受入希望先企業からの相談。
後者はもちろん監理団体からの相談。

私もご同席の方々には遠く及ばないまでも、
何度か経験があります。

現場で実際にコンサルされてる方々は、
それはそれは相当な頻度であるようです。

○○職種で、100人、ベトナム人で受入したい。

今までお付き合いしていたところが無理になった、
どこか良い組合はないモノか。

ナゼ、これらの対応に困るのか。

それは、その受入希望先が、何を基準にものを言っているのか、
わからないからです。

当然ながら、地域指定、希望期限、などなどの希望条件があり、
様々なマッチングが必要です。

ここに全てをヒヤリングし、希望先を見つけるのは、
相当な労力と時間がかかります。

かといって、紹介料を相談いただく先から、
いただくのもどうかと。
内情をご理解下さるのであればまだしも、
そうでもなかったら、コイツはやっぱりブローカーかと、
穿った目で見られかねません。

さらに例え紹介したとしても、下手なところを紹介すれば、
自身の信用や信頼も失います。
お金をもらっていれば、なおさらです。

最終的に、うまくいっても、担当者が変われば、
それまでです。

まぁまぁ、他にも考え出すとキリがないのですが、
要は整わない。

だから、申し訳ないですが、ご自身でご判断ください。
機構のHPにリストでこれでもかと載ってますよと。

もしくは、どうしてもであれば、お繋ぎはしますが、
私は責任もてませんからねと。

これが、送り出し紹介ならば、
なおさらです。
完全にキックバッカーとしか見られません。苦笑

あ、そうそう、私、それでもと、
アベンジャーズなんてマッチングサービスしてますが、
コレはコレでまた、読み込むのも面倒なほど、
色々事前にお断りが多いので、
それらを踏まえて、ご理解ご納得いただける方、
ないし、そこにこそ付加価値を見いだしていただける方であれば、
面倒なことを色々対応させていただくというモノです。
表面を見て、誤解される方もいらっしゃると思いますが、
お間違えなきよう。

おそらく、一般的な目線で見れば、
残念なマネーゲーマーは、こういう相談がくれば、
すぐにも飛びつくでしょうね。

OK OKで安請け合い。苦笑

後は下に丸投げ。

仕事を取ってきたのは俺様だ。

後はオマエラの仕事だと言わんばかりに。苦笑

そうして、成立しなかったら、オマエラの実力がなかったから。

成立したらしたで、ガッポリお金は吸い上げるも、
だからこそよけいに、後々大きなトラブルを巻き起こす。

最終的に困るのは、発注元と、巻き込み事故にあった実習生たち。

トラブルが起きた時には、
それまで周りで踊らにゃそんそんと踊り狂っていた連中は、
まったく責任を取ることはない。
いや、そもそも取れない。

プロに相談するのは、決して悪いコトじゃありません。

ですが、プロに決めてもらう丸投げと、
自身で判断、決断するために、貴重な参考意見をもらうためにプロに助言をいただくのとは、
まったく違う結果に導かれていくということです。

人はすべからく、自分は忙しいから、
自分の仕事じゃないから、
自分じゃわからないから…

そんなこんなで言い訳して、

考えるのがヤダ
面倒だからヤダ
責任負うからヤダ

そうやって、意識してか、意識すらできなくてか、
行動に表面化する方は少なくないコトでしょう。

つまり、悩みから早く解放されたいってことですね。

もうちょっと考え方を身勝手に寄せると、

ソレだから仕事に、ビジネスになるんじゃないか、
業者側のレベルが低い。

なんていう方も、いらっしゃるんじゃないですかね。

誠に僭越ながら、根本的に考え方が間違ってると思います。

そういう方々は、
出口のない迷路を彷徨い続けてください。

個人的には、

100人受入するなら自分でやったらいいのに。
そのほうが絶対安上がりですよー

3人しか受入しないなら、自分の足で探しましょうよ。
探し方だって工夫しましょうよ。

プロにただ丸投げして楽しようとしても、
単に責任転嫁になるだけなんだと、お気づきになった方が宜しいのではと。

そして、プロにお金を支払っても、
結果まではコミットされないことを、
理解しておく方が無難ですよー

そんなことを言ってしまいそうです。苦笑

ちょっとヒガミ的に言えば、
ズルいのは、大手にアリガチですね。

三〇やパ○○○○○、日〇など、
あれだけの大手なのに、企業単独型での受け入れもせず、
自グループ企業の息のかかった監理団体も作らず、
完全に別のどこかに委託して、団体監理型で受け入れしてましたよね。

あれは、単に責任を負いたくなかったから。
七面倒な業務をやってもコスパが合わないから。
法令違反を業者側のせいにして、逃れられると思っていたから。

そんなこんなな理由ではなかったかと。

逆の言い方をすれば、
リスクが高くなく、儲かるものであったならば、
自グループの中で事業化してるでしょ。苦笑

ちょっと話がそれましたが、
そんなこんなで、いかなコンサルとしても、

組合を紹介して欲しい、

送り出し機関を紹介して欲しい、

これらのリクエストには、困ってしまう現実があるんですね。

最後に身も蓋もない言い方をすれば、
どれだけ探し回って苦労して良い業者と提携できたとしても、
担当が変わったら、ほとんど全てゼロから。

つまり、受入が現実化してある程度安定して流れ始めるまでに、
担当者と目に見えない苦労を共にし、
様々なコンセンサスを積み上げたうえに、築き上げるレールになるのです。

その担当者が辞めるなどなった日には、
制度上、当面は継続して付き合うしかなく、
引き継ぐ担当次第では、
あぐらをかくような、
いやせっかく築き上げたレールにシロアリを自ら呼び込むような、
そんなマイナスリスクすらありうる。

共に歩んで築いてきた戦友の代わりなんて、
いるわけがない。

(この一点においてだけでも、
 役割分担された大所帯団体はあまり好きではない。)

山登りには、色んなルートがあるように思いますが、
残念ながら、このルートを通ればだれでも山頂に到着するというような、
そんなゴールデンルートはない業界です。

特に誰でもなんでもよい、給与もコストも結構かかっても致し方ない、
そんな先でなければ余計に。

まぁ、そういう条件がキツイ先こそが、
こんな相談をしてくるのかもしれませんが。

道は、自分たちが主体となって切り開きましょう。

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