ベトナム送り出し機関の衣替えの季節について

問題解決

最近、周りで送り出しからのスイッチ依頼について、
コメントを求められることが本当に多いので、
書いてみます。

特に、監理団体業務に取り組み始めたところが、
振り回され感、被害者的意識が強い感じで、
ご相談いただきます。

ご経験豊富な方は、ハイハイとそれぞれに
対応されていらっしゃることと思われますが、

不慣れな方は、憤りも激しいくらい。苦笑

この業界、予定通り、想定内で事が進まない場合も、
よく?たまに?あるものです。

日本のビジネス習慣的には、約束したかのように、
当然のペースで事が運ぶものと思い込んでいらっしゃる場合が多くあります。

もう一度、ご理解ください。

相手は外国です。
日本の常識が何でもかんでも通じるなんて、
どれだけ上から目線なのかということを。

誰かがミスして遅れる場合もありますが、
それも含めて、想定しておくべき不確定要素が高いということです。

こういう時に、真価が問われます。

今も、新制度移行時も、風が強く吹いていました。

そんなときに、予定通りいかない場合がありうると、
苦労を重ねてこられた諸先輩方であれば、
容易に想像がつくコトにて、
特に受入先へ、これでもかと前フリしておきます。

日本ではあるのが当然の戸籍制度なんて、
実は東南アジア特有の制度で、
世界的には、国民管理の手法の一つでしかありません。

途上国と言われる送り出し国では、
当然のごとく、戸籍にない人も、紛れ込むこともあります。

ベトナムや中国なんて、多国と比べて平均的に
送り出しレベルは高い方だと思われ、
こういうスクリーニングが効いてる場合もありますが、
合格してから様々な手続きを踏み始める場合は、
この戸籍が無かったなんて場合もざらにありうるお話です。

まぁ、送り出しのレベルにもよるのですが。

さて、ベトナム送り出しの衣替えについてですが、
どうやら業界でまことしやかに出回っているのは、
先日のベトナムの首相の発言が取り上げられたように、
(この記事が公表される頃には覚書締結されてるのかな?)
特定技能の覚書締結=悪質ブローカー排除でもあるので、
ワイロ利権体質と言われ続けているベトナムにおいても、
日本側からの突き上げや、
二国間の国際問題にさえなりかねない程度まで来ていると認識されたのか、
悪質ブローカー問題について、
曲がりなりにもメスを入れると。
それが、日本側から悪質な送り出し先のリストがベトナム側へ出回り、
結果、建前と本音の折衷案として、
リストに名前の載っている送り出し機関へは、
事前にオタクを処分せざるを得ないよという通達を出し、
猶予期間を与えるから、今のうちに、
別の送り出し機関への転籍や衣替えをしておきなさいと。
そうすれば、お役人も今まで通り賄賂をせびれますからね。

そんなこんなで、お役人とベッタリな送り出しは、
特に大手で献金などお金をせっせと貢いでいる送り出し先は、
懸命に衣替えに動いているということです。

あくまで噂です。
事の真偽はお役人の方々でないと分かりません。
断定ではないと、くれぐれもご理解ください。

なので、
日本の各提携先の監理団体側にすれば、
なんじゃそりゃ、ウチは悪くもなんともないのに、
ナゼ、受入先ともども、迷惑をかけられ、
付き合って振り回されなきゃならんのだ!と、
怒り心頭になる方がいらっしゃると。

…そういう大手(大手だけでもないと思いますが)を信頼して、
提携をしたのは、振り回されたと騒ぐ監理団体側です。
受入先も、同様ですね。

じゃあって、まともな送り出し先へとスイッチしますか?
確か、特に取り組み始めは受け入れ人数も多くはないと思われ、
三社縛りというハードルも、乗り越えねばならないと思います。

ちなみに、当然のごとくリストは公表公開されていません。

まともなところであっても、もしかしたら、
クセの悪い役人に目をつけられたら、
オマエのところは賄賂を渡さないから、
渡すまで嫌がらせするなんて事態にもなるやもしれません。

…お分かりでしょうか。

日本側に何の落ち度が無くても、
予定通りにいかないコトなんて、ザラにあるのです。

それにイチイチ腹を立てて送り出しを代えていたら
何度提携し直し、何度イチから信頼関係や、
各種コンセンサスを積み上げ直さねばならないコトか。

たぶん、内勤の事務員さんが根を上げて、組合を去っていくことでしょう。

もう一つ、お互い様だということも、
お気づきでしょうか。

逆に、日本国内にて、受入先でのトラブルや、
法が変わったりする中で、
予定していた3年間入ってくるはずの送り出し管理費が、
送り出し側に何の非もないのに、いきなり打ち切られるのは、
どう思われますか?

下請け業者として、使ってやってんだからと、
こういう時は、当然、致し方ないとでも言い切るワケですか?

カネを払う側が偉いとか、全くもってそういう制度事業じゃないんですよ。

イチイチ憤慨しているなんて、ナンセンス。

ここぞとばかりに、お前らの落ち度だと責め立て、
慰謝料かのごとく、交渉に走り、キックバックや航空券代など負担させるなんて、
ヤクザかって行為だと、理解できますでしょうか。

全ては、実習生という最弱者へ牙が向かうばかりですが、
それを承知で責め立てますか?

確かに送り出し側の方針が間違っていたのかもしれませんが、
だからこそ得られていた、目に見えない恩恵って、考えたことありますか?

何でもかんでも許せって意味とも違います。

じゃあ、どうしたら良いのかを、どうすべきかを、
本音トークで、テーブルに乗せて、解決策を導き出すしかありません。

それが、当事者責任です。

受入側にも、上手にご理解願うしかありません。

ちなみに、受入側は、どこでどうやっても、
似たような対応を求められるばかりです。

誰が悪いなど、それほど意味は成しません。

それ以前に、どうあるべきか。
特に、こういうこともあるんだと体験実感できたことを、
どう次へ活かしていくべきか。

そういう建設的な考え方をしたほうが、お得だと思われます。

他人事で大変恐縮ですが、
被害に巻き込まれていらっしゃる方々、
頑張ってくださいませ。


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