特定技能の受入をもくろむ際には、
『質の良い労働者に定着してもらいたい』
コレが受入側の間違いのない想い。
*今回は昨日の続きなので、
確認したい方はコチラご参照ください。
そして、そのためには、
実は、登録支援機関をどこにすべきか以前に、
AさんBさんをどこからともなく選び出すことがとても大切です。
そのためにも、できれば多数の候補者の中から、選べなければ、
納得して受入することは難しいと思われます。
…あの、たまに誰でも良いから採用したいって方いますが、
本音で誰でも良いワケじゃないですよね。
すぐ辞めたいと言い出すような、ワガママ気ままで無責任なヒトや、
周りと協調性がなく誰誰が悪い、自分は悪くないとしか言わないヒト、
受け入れた後になって、色々なトラブルが発生して、
初めて、やっぱり誰でも良いワケじゃないと気づく方。
イヤイヤ、オマエがちゃんと面倒見ていないからだ、
トラブルを解決するのが業者の仕事だ、
なんて、ちょっと何言ってるのかわからない受入側の方も。
外国人労働者の受入って、
アチコチに越えなければならないハードル、
ケアすべきポイントが多岐に渡るため、
視点がアチコチに行って、戻ってこれなくなる方が少なくないので、
なんか、当たり前のこと言ってますが、
あえて申し上げています。
イチバンシンプルなのは、
技能実習制度での受け入れをしていて、
労使ともに特定技能へと移行したいという希望が合致した際には、
とてもスムーズに受入ができるコトであり、
色んな意味で理想形です。
しかし、
その選択が使えない分野(業界)の場合は、
①海外での技能試験+日本語試験合格者の中から選ぶ。
②国内での技能試験+日本語試験合格者の中から選ぶ。
…現時点で言えば、①でも②でも、
選べるほど合格者いますか?
いや、合格者はおそらく何十名かはいると思いますが、
合格者全員、アナタの会社で働きたいってことじゃないですよね。
まぁ、これからのことなのかもしれませんが、
海外で各試験に合格し、就労先を探している候補者が、
少しずつ出てきます。
ほとんどがCBT形式なので、一度に100名、200名程度しか
受験できませんので、
一度のテストでの合格者は、
数十名から100余名が限界のような感じがします。
分野によっては実技試験もあるので、
余計にもっと受験可能者=合格者が少ないことでしょう。
(さすがに日本国内での試験では数百人規模ですね。
試験会場でダイレクトリクルートメントしている業者も
軒並み増えそうですね。苦笑)
さて、
そんな決して多いとは言えない試験合格者をどうやって集めますか?
集まらないと、面接などで複数から選ぶってこと、
できませんよね。
あぁ、1名ずつ、応募があった時点で、
面接してよければ採用ですか?
その場合でもかまいませんが、
どうやって面接までこぎつけますか?
どうやって合格者に自社への応募を促しますか?
試験合格者は、どうやって応募先を見つけるのでしょうか。
いや、ハローワークで求人募集の中から探してくれるのでしょうか。
そして、たとえ応募があったとしても、
日本国内ならばまだしも、
海外の場合、
一度も実際に会うこともなく、
採用を決めますか?
その国で雇用条件や就労前のガイダンスなど、
Skypeなどでも可などになってはいますが、
自分でできますか?
通訳など必要ないですか?
どの国でも、自国民の労働者保護は大なり小なりルールで縛られています。
厳密に言えば、
リクルーティング行為自体、
その国で許可のある業者でなくては違法行為となる場合すらあります。
何が言いたいかといえば、
十中八九、その国の送り出し機関を通して、
手続きを踏むことになると思われるということです。
全て自前で整え対応できるならばまだしも、
これらの求人行為、募集行為、リクルーティングにかかる一切合切については、
日本国内では、職業紹介事業の許可が要ります。
海外にてリクルーティングの一部を委託提携して事業実施するためには、
ライセンスのある業者との正式提携の書面が必要であり、
その登録までが必須です。
何が言いたいかといえば、
要は、特定技能の候補者を探し出してくること自体、
受入側でどこまでできるのかってこと。
そして、殆どの受入先では適正に対応できないため、
職業紹介事業者に依頼する流れになるであろうということ。
さらにその場合、
ちゃんと適正に候補者を探し出してこれる業者に依頼すべきだということ。
おそらくほとんどが成約報酬であろうかと思われますが、
なにぶん、国内と違って、先にかかるコストがそこそこありますので、
申込金的にいくばくかの負担を事前に申し受けるところが増えそうな気もします。
成功したら、残金請求、
成功しなかったとしても返金はできないみたいな。
そして、
そもそも連れてこれるのかどうか。
連れてこれるとしても、採用に至るまでの人財なのかどうか、
それは、一人、また一人とポツポツ連れてくるのか。
それとも、
数名を一度に連れてこれるのか。
これら諸々のストーリーを理解したうえで、
間違いなくこの人財であれば、
業者にコストをかけてまで受入したいと思える人財に巡り合えるのかどうか。
ぶっちゃけ、書いていて思いましたが、
まだまだ選べたり十分に確保できるだけの有資格候補者は多くはないと思われ、
なんか現時点ではあまり現実味がないように思われましたが、
少なくとも、これらの様々な壁にぶつかることでしょう。
これらを乗り越えられると思える業者に
依頼することです。
もしかしたら、手付などは無料で進む場合、
アチコチ数打とうと依頼してみるのも手なのかもしれませんが、
もしかすると、その後の登録支援機関業務もセットでついてきます。
業者側にとっては、良い人財を引っ張ってきたからには、
登録支援機関業務までセットで引き受けて、
利益総額を上げたいのは当然でしょうから。
この場合、
登録支援機関業務の力量は、
運任せにもなりかねないのかもしれません。
いやいや、自分で書いていて思いましたが、
思いの外、色々と難しいし面倒です。
コストもそこそこかかりそう。
リスクを含め、
やはり技能実習制度での受け入れから、
特定技能まで移行して行ける流れが
イチバン理想的だと、アチコチの視点から思えてなりません。
やっぱり、
特定技能の受入については、
外食や宿泊、介護など、技能実習上がりがまだいない分野でさえも、
技能実習制度での職種追加を推し進めているように、
技能実習制度を通しての特定技能を目指すほうが、
より無難に、より適正かつ的確に、納得して受入に至れると思います。
つまり、
失敗しない職業紹介業者の選び方は、
お付き合い先の監理団体に支援してもらうほうが、
よりスムーズだということです。
スタイルが少し違うだけで、
流れの本質はほぼ同じなので、よけいに。
追伸、
元技能実習生の採用を狙っている業者も少なくないと思いますが、
以前説明した大きく二つのクリティカルなハードルのせいで、
事実上、とても難しい様子です。
いくら説明しても理解できない方のほうが多いので、
実際にご自身で色々やってみてください。
信用を無くしたり、コスト倒れで終わりトラ物ばかりとなって困らないコトには、
実感わかないでしょうから。
振り回される受入側や外国人労働者は、ご愁傷様ですとしか言えませんが。
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