好きこそものの…は外国人の若者にこそ求めるべき

現在、限られてはいるものの、
様々な分野、職種、作業で外国人の若者たちが出稼ぎに来てくれています。

そんな中でひときわ“好み”に大きく左右される職種があります。

宿泊、介護、外食、自動車整備などは、
外国人の若者たちの中にも、
「際立って好きなコト」、「得意なコト」、「興味関心が強いコト」が発揮できる職種になります。

こういうのは特化した特性を持つ人材を集めれられたなら、
本当に楽しい日々になります。

例えば宿泊。
きらびやかでカッコいいホテルマン。
コンシェルジュなんて最高に憧れです。
成りたいー！なんて焦がれている若者たちはいないことありません。
(務まるほどに勤まるほどに能力が身についているかどうかは別)

例えば介護。
お年寄りに囲まれて優しく見守られ接する頻度も時間も長くして育った人材は、
年配者を若い自分が手助けすることに、至上の喜びを感じるような若者たちもいます。

外食。
食べることが何より好き。
高じて料理が大好き、特に日本の料理は何でも身につけたい、何なら母国で日本料理店を開きたい。
そんな目的の若者ならば、稼ぐのは当たり前でも、
身につけ体感したい日本料理の調理方法にこそ、真の目的があります。

自動車整備…言わずもがなですね。
マニアな世界はいつでもオイルまみれ、タイヤの匂い、
工具や機材に囲まれ自分の腕を振るい、知識を蓄え、実際にイジる楽しみは、
メーカーを問わない整備工場なら、なおのこと学びたい。

そんなマニアな若者たちを集められたなら、
また、そんな彼らにカスタマイズした事前教育を施せたなら、
どれだけ頼もしく将来までの道が見える定着化が図れることでしょう。

　
コレ、実は、今、水面下でアレコレ調整中の、インドネシア視察ツアーで、
インターンシップの送り出し先も見に行く？って話になって、
ついつい、昔のインターンシップ受入を思い出したので。

それは台湾の子でしたが、本当に優秀でした。
料飲学科の女の子でしたが、意欲旺盛、コミュニケーション力もあり、
1年のOJTを望んでやってきて、あっという間にそのホテルのスタッフたちの人気者に。
食事も料理も大好きで、日本人の同僚のうちまで行って、互いに料理をしていたり。
あげく夏には、周りの心配もよそに、富士登山まで果たしてご来光まで体験してきたような子でした。

当然、ホテル側は、この子なら、卒業したら、ぜひとも家で働いてもらいたいと、
総支配人から社長にまで話を通し、ラブコールを送るところでしたが、
さすが好奇心旺盛かつ行動力溢れる人材だけあって、
次はカナダへ行きたいと…笑

今でも、繋がっている女の子です。
（ぶっちゃけ器量よしとまでいきませんが、目の中に入れても痛くないカワイイ子ですね）
帰国し無事に単位認定を終え、卒業を控え、一休みしていたところに、コロナが来ましたから、
おとなしくしているようですが、最近はどうしてるかな。
久しぶりに連絡とってみようかな。笑

　
コレは私のほんのちょっとした、それも上手くハマらなかった一例ですが、
お仲間内の優秀有能な方の中には、シッカリこういう仕組みを構築されて、
人知れず、何年も素晴らしい受入をされてる先もあります。

ただただ、どこの国がいいかな～？
どの送り出し機関がマトモかな～？
ウチに良い子送り出してくれる先ないかな～？

なんて、漠然とないものねだりしていたって、永遠に臨む良い人材はやってきません。

ソコには、ちゃんと地に足ついた「望む人材像」があり、
スタート地点から、どんな流れで、どんなストーリーで、
どうやって求める人材を量産していける仕組みが作れるのか。

そのためのカウンターパートは、誰と組むべきなのか。（ドコとじゃないよ）
どうやって二人三脚していくべきなのか。

　
私も当然、あずかり知らぬ先で、色んな成功事例が実現していると思われます。
でも、自慢げにアピールするものじゃない。
特に、偉い人と一緒に写真撮って、どうだオレサマすげーだろ的な行為は、
フツーはしないし、したくない。
目立って変なのに目を付けられたり、引っ掻き回される方が困るから。

人材育成、定着化、離職してほしくない…
そんなことを求めているなら、
こういう視点で、定着してしまう流れを作りませんか？

溶接だって、造船だって、農業だって建設だって、
なんだって工夫次第で、どうとでもなる。

そうでも思ってやってかなくっちゃ、
思考停止で成長も進歩も発展もない…あるのは減退、退化の一途のみ。

今までの常識にとらわれず、
もっと広い視野でもって、
無限に拡がりを求めていけば、
昔はとてもできなかったことも、
今ではデキる手立てがあるのかもしれない。