日本式教育…日本式常識について、
ふと考えてみました。
義務的なものは日本語を教えることでしょうし、
介護であれば、介護の言葉を、
建設であれば建設の言葉を、
それぞれの背景にて、教えることを求められることでしょう。
実利に直結するもの。
わかりやすいもの。
とっても大事ですね。
でも、受け入れる側が本質的に求めたいコトって、
たぶん違う気がします。
挨拶をすること。
返事をすること。
相手を気遣い、考え学習するコト。
こういう部分を求めていると思います。
たまには、
もっと深めて考えてみましょう。
挨拶や返事などは、訓練で習慣づければ、
多少はケアできますが、
軍隊教育などで培うものは、あくまでもインスタントなスタイルで、
軍隊ではない環境に行けば、
誰もがアホみたいに、サー、イエッサー!と大声では言いません。
相手を気遣うことや、学習する姿勢については、
勉強しろといくら言っても、するハズもないコトは誰もがわかっているにもかかわらず、
勉強しろと口うるさく言う以外の手段を取れない方がほとんどですね。
いったい、どういう教育方法が効果的なのでしょうか。
私はプロではないので、私など想像もつかないレベルで、
プロの方々は、さらにプライドもって情熱溢れスキルも磨いている方は、
それぞれにコツや様々な手段の引き出しをお持ちなのでしょう。
それでも、
現場の現実をそれほどには良く知らない私が行ってみたいコトは、
以下。
全てにおいて、その理由を説明してあげること。
ナゼ、挨拶をすべきなのか。
ナゼ、返事をすべきなのか。
ナゼ、相手を気遣うべきなのか。
それは、打算的に自分にメリットがあることもそうですが、
ナゼそれがメリットなのか。
どういうメリットなのか。
そうしていくと、自分と周りがどうなっていくのか。
周りに良い事例はないものか。
悪い反面教師的事例はないものか。
こと教育については、ある意味、なんでも同じですね。
それらが相手の心に全くもって響かないような人は、
そもそも適性的に論外=日本にはそぐわない、受け入れ難い人財なのでしょう。
でも、心に響かせる手法は、千差万別。
知恵も工夫も絞りがいのあるところです。
これは日本人の自画自賛になるかもしれませんが、
日本人の美徳を一つ上げれば、「和を尊ぶ」ことにあると思います。
つまり、騙された人が悪いんじゃなくて、
騙した人が悪い。
一人だけ、自分だけ頑張って良い思いをするのではなく、
みんなで励まし合いながら頑張って、
集団で成果を勝ち取る。
私だけ最優先者は嫌われて当然。
信用、信頼がなくなる。
相手を尊重する。
自分を卑下したり遠慮したりと、意思表示をしないこととは違う。
相手には、わかる、伝わる。
こういう部分が少しでも意識づいていれば、
少なくとも、トラブル時に会話にはなる。
会話さえできれば、
話し合いで解決ができる。
会話すらシャットアウトする状況であれば、
解決はない。
すくなくとも双方合意に基づく解決は生まれない。
他にも、
仁義礼智信などの儒教的な五条五徳も、
日本人的には相通じやすい部分なのかもしれません。
宗教国であれば、
その土着の宗教にそって、
日本人の感覚と似通る解釈が可能となる表現を活用することで、
相手の腑に落ちやすい教育が可能となることもあるでしょう。
『人としての質』
これが本質的には求められているように感じます。
人生教育とさえ言えるのかもしれません。
マインドセットってヤツですね。
土台がちゃんとしていないコトには、
どれだけ日本語を教えても、
教えられる側にその気がなければ、
その意味が当人にとって腑に落ちていなければ、
まったく意味がないコトです。
マッチポンプ的なリスク回避教育手法でも、
目指す目標を設定してから降りてくる逆算教育手法でも、
相手の心に響く手法ならば、何でも構いません。
腑に落ちて自発的に励む姿勢へと持っていくことこそが、
日本語教師の実力なのかもしれません。
そう、日本語教師も大変ですよね。
日本語だけを教えていれば、それで良いってワケじゃないんですから。
いや、日本語を教えるだけでも大変なのに。汗
あ、趣味で日本語を覚えようとしている方を相手にした日本語教師ではなく、
日本語を覚えるほとんどの生徒さんは、
自分の稼ぎや将来的な収入の為にこそ、
日本語を学ぼうとしているのですから、
日本語以前に、日本式の考え方自体を学ぶ必要があるってことだと思います。
じゃないと、
本人たちが活躍できないから。
まぁ、コレ、来日後、配属後に少しずつ機会に応じてでもアリなのかもしれません。
その前の選抜時点で、元々の素養をちゃんと見抜いて、
採用すべきではない人物を採用していないのであれば。
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