好調な人財ビジネスから感じたこと。

問題解決

今の時代、どんどんカスタマイズされたホンモノのサービスが
広まっていると感じます。

たまたまテレビで『飲食』に特化した職業紹介事業者を拝見しました。

ただ『飲食』に特化しているだけでなく、
サービスも大手ならではの様々なミソがあって、
総合力が高そうでした。

マッチングのみならず、『面接』同行まで対応しています。
例えば、職人は口下手な人も多いからと、
代わりに質問を促したり、まとめ役的なフォローを入れたり。
まぁ、有料職業紹介事業者にとっては、
当然のルーティンではあるのですけどね。

マッチングの成立の為には、
人財側へも、世間や相場を知らない人への教育指導的な『面談』まで、
事前に実施したりもしています。

ただただマッチングするだけじゃなくて、
マッチング自体もおそらく
相当丁寧に寄り添っているようにも感じました。

でないと、マッチングしない。

紹介手数料は年収の25~30%とのことですが、
飲食業界にすれば、それなりに高額の手数料です。
(何十億の利益を上げているようです。)

でも、求人誌だろうがindeedだろうが、
募集出しても、そもそも電話もならない。

結果、大手同士でしか使えない。
大手だけが高額の手数料を支払って、
業界に特化した、痒い所に手が届くレベルの高いサービスを受けられる。
その余力のあるところだけが。

私にとっては、二つ感じるポイントがありました。

一つは、やっぱり中途半端なサービスでは、
そもそもビジネスが成立しないということ。

この人財ビジネスは、マッチングが全てと言っても過言ではありません。
そこには、相当なコストが目に見えない部分でかかっています。
よりよい確率を、質を求めるならば、当然のことです。

そして、受入側にしてみても、
その転職した人財にとって、魅力的であること。
マッチングと一言で言っても、
そこには、人財側の魅力も当然ながら、
受入側も、人財が是非御社で働かせてくださいといわせるだけの、
魅力がないと、マッチングそのものが成立しない。

もっと言えば、受入側に相当な魅力があれば、
こういうマッチング会社に頼らずとも、
人は勝手に集まってきますから。

もう一つは、やはり大手と言われるような、
資金にゆとりのある受入希望顧客をもっていること。

先の理屈と同様に、
より素晴らしいサービスを提供していれば、
困っている人たちは、勝手に集まってくるということ。
そして、その中でふるいにかけて、
ゆとりのない会社は、上手にご遠慮いただいて、
(特に価格面でフィルタリングをかけますね)
提供するサービスにそれ相当な付加価値を認めてもらえる先だけを、
(コスト負担を許容できる先だけを)
顧客相手にして、徹底してサービスしていく。

つまり、顧客に徹底してカスタマイズし、
えこひいきした高レベルなサービスを展開していくということ。

言われてみれば、当たり前のことですね。苦笑

そして、これまた、当たり前のように、
例えば、面接同行するスタッフの力量にも大きく左右されます。
例えば、面談で指導するスタッフの力量にもよります。
例えば、顧客側をも指導するスタッフの力量にもよります。

無論、大手だけに、もしかしたら内部で、
スタッフ一人ひとりへ、部門ごとに指導マニュアルが事細かに設定されていて、
スタッフ教育の均等化などもケアされているのかもしれません。

これらを組み上げ維持発展させ続ける、
経営者の資質も大きく問われています。

当たり前ですね。

全部、この外国人就労支援業界にも、
同じことが言えます。

カスタマイズとして一つ言えるのは、
何かに特化しているのも、
大きな要因なのかもしれません。

建設ならば、建設に特化している。
飲食ならば、飲食に特化している。

更に別の角度から言えば、
ベトナムに特化している。
インドネシアに特化している。
フィリピンに特化している。

そして、先に挙げた事例で言えば、
国内の飲食業に特化して、
人財サービスを研ぎ澄ましているのと比べて、
とてもとてもとてもつらいのは、

そもそものルールが、定まり切ってないコト。

コレって、ある意味チャンスでもあるのと同時に、
相当大変なことです。

先が読み切れない。

だから、見切り発車したがる方々は多いのですが、
ことごとく撃沈していく。

もしかしたら、
こういう飲食分野での人財ビジネスが出来上がっている大手が、
体力などゆとりをもって、この業界の難しさをわかったうえで、
独自に研究開発し続け、虎視眈々と準備を進めているような先であれば、
それもまた、同業他社の追随を許さぬほどの、
独自のルートを、相当なレベルで整備しきれるものならば、
一人勝ちしていくことも可能なのかもしれません。

どのみち、レベルの高いもの同士は、
やり取りが可能なビジネスが成立しやすいと思いますが、
技能実習生など貧困層を相手にしているビジネスでは、
利益を上げるコトすら、けしからんと言われてしまうくらいに、
儲けにくい。

儲けにくいということは、
そのレベルアップもされにくいとも言える。

この飲食特化人財ビジネス業者であっても、
実習生レベルの人財相手のビジネスであれば、
何十億の売上を上げていることすら、
紹介手数料をうけとっていることすら、
けしからんと世間様にバッシングを受けかねない。

なんとも難儀な業界へどっぷり浸かってしまっているものだと
改めて思います。

業界背景、時代背景とは別に、

人手不足にお困りの企業では、
それぞれのタイミングで、
必要な人財を確保できずに困っています。

そして、それは、その企業にカスタマイズされた答えでなくては、
その企業もかかるコストを支払えません。

さらには、その企業ごとにも、
かかるコストの支払いすらできない場合も少なくありません。

これらの現実を踏まえて、

業者側は、
『選択』と『集中』を、
そして、『全体最適』と『部分最適』とを考えたうえで、
『戦略』と『戦術』を混ぜ合わせて、
事業に取り組みます。

それらの『決断』をそれぞれに適性適切にするためには、
必要十分な情報という『判断材料』と、
『成立』させられるための『頭の良さ』が求められます。
『バランス感覚』といっても、良いかもしれません。

この業界、ホントに、ビジネスとしての成就は、

他の業界の比じゃない部分があります。

それでも、『頭の良い』方は、周りの人を巻き込んで、
ちゃんと後ろ指を指されないビジネスとして成立させている方も、
いないことはないのです。

そういう『人財』に、まず自分自身が成っていくことを
心掛けて日々歩んで行きたいものです。

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