特定技能ビジネスの経営者の大半が見事に陥るワナ

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昨日に引き続き、現実の流れを追ってみたい。

簡潔に今の背景を整理すると、

14分野、345,150人が5年間の全分野合計の人数枠。
いや、欲の皮を突っ張れば、年を追うごとにもっと増えるコトこそあれ、
減ることなどありえないと思う方がほとんどなのでしょう。

今までには全くなかった新たな市場が、
しかも将来に渡って確実に需要旺盛とみられる市場が、
いきなり新たにパックリと開けたので、

経営者の方々、
ブローカーの方々にとって、
参入を考えない方がどうかしてるというくらいが、
お気持ちやお考えのホントのところなのでしょう。


2017年11月の外国人技能実習生の新制度施行の前後も、
この外国人労働者市場を狙うビジネスマン方が、
こぞって参入を目指してきていましたが、

この特定技能のインパクトは、
今までにあった制度がリニューアルされたなどよりは、
よほど大きかったらしく、

新制度移行時よりももっと多くの方々が、
新規参入を狙い、蠢いていることが、様々な方々とのお話で、
肌感覚で伝わってきます。

この業界で定点観測している人ならではの感覚です。


さて、これらの方々が、モノの見事にズルズルとドハマりしていく、
この業界のあるあるパターンが見事にアチコチで再現され始めているようなので、
また見えない落とし穴の警鐘を鳴らさせてください。


『初対面で、何十年と事業を興し、経営してきた自分に向って、
 なんて失礼なヤツだ…』

『でも、今、やっとあの時、言ってくれていたことの意味が分かった。』

『たぶん、今の自分が、一年前のあの時の自分に助言を送るとしたら、
 同じことを言うと思う。』


一年前、相談を受けた際に、手厳しい現実的視点をお伝えしていた方が、
一年後の今、この社長さんにお会いして、そう言われたとのお話です。


業界の諸先輩方にとっては、これまたあるある話ですね。


こういう社長さんはまだいい方で、
あっという間に資金も人も尽きて断念する方や、
いつまでたっても現実の背景を時系列的、俯瞰的に理解できず、
未だに周りのせいにして、詐欺まがいのコトばかり繰り返す、
そんな方々もいるそうです。


最近の若者はとか、色々言うのと同じような感覚で、
最近の自称経営者って、やっぱり考え方や腹のくくり方が、
姿勢や人としての質がレベル低いのかなぁって思う時があります。

もちろん、決してそういう方ばかりとは思いません。
が、世間的に、なんかこう、多い気がして。


また言い回しに気遣いせず、伝わりやすく表現するならば、

『売上=需要先がたくさん自分でも捕まえてこれること』

が最初に大事な業界ではないということ。


それよりも、

『仕入れがどれだけ安定的に品質を維持し続けて、
 量産できるルートがあるのかということ。』


そして、売り先も仕入れも自身もすべて含めて、
まともな人、まともな会社であるということ。


扱うモノが、
原料や材料じゃなく、
自然に左右される生鮮産品でもなく、
加工して世に送り出すものではなく、
求める人たちへ提供するサービス業ではあるものの、
それは『人』を扱う仕事であること。

そして、
単なるサービス業ではなく、
人のお世話をするという業務であると同時に、
そのお世話をする人が、日本人ではなく、
さらに、初めて日本へ来るケースが多い、
外国人のお世話ということ。
同時に、受け入れる側もお世話をせねばならないということ。


これらがそれぞれの現実に直面した時に、
どういうハードルがあり、どんなトラブルが起こりうるかを、
まったく想像も想定もつかぬまま、
調べることもないまま、


売り先さえ確保できているならば、
仕入れなどどうとでもなるとばかり、
その視点でしか考えられない経営者の残念なレベルの低さ。


売りっぱなしでOKな業界ならば、
それも十分成立するのかもしれませんね。


特に仕入先探しで、
こういう社長がものの見事に陥落されるのは、
既にピークを過ぎて下降線に入ってきているベトナムを例に取れば、

視察時の空港入国後から、視察終了の空港出国まで、
至れり尽くせりの接待攻勢。
施設も威容な規模を誇り、
何百人もの若者たちが軍隊教育を施され、
キラッキラした瞳で多少の緊張感を持ちながら、
自分を見ている。

日本で久しく見ない光景に、
一瞬で、あぁ、こういう若者が来てくれるなら大丈夫じゃないかと。

あげく、朝から夜まで送り出し機関のスタッフが張り付いて
色々お世話を焼いてくれて、
ここなら安心だと見事に陥落、提携へと進む。

…客先の疑問や不安にOKOKと答えて、
商談を終えて、いざ面接。
いや、良い子たちばかりだからと行くまでもなくおまかせ?苦笑

…ここから先は、今までもさんざんお話してきてるし、
私じゃなくても発信してる人多いし、
省いてもいいですよね。苦笑

勘違いしないでいただきたいのは、
どれほど素晴らしい送り出し機関と提携できたとしても、
予定通り、思惑通りには進まないってこと。
日本人の常識にとらわれている限りは。
その意識や肌感覚さえないままに進めている場合は。


結果、
予定通りに物事が進まない。
そもそもどの点に気をつけねばならないのかを、
日本側がわかっていないことが多いので、
何度も連絡を取り合い、二度手間三度手間もありうる。
予定がズレればズレるほど、
受入側は不安と不信にむしばまれ、
人選した人財側もいつまでも待ち続けてはくれない。
結果、自分のせいなのに自分のせいじゃないとして、
詐欺呼ばわりされることを回避するよう努めなければならない。
なんなら、最初に預かった諸経費などについても、
結果、一つも約束したことが実現できていないじゃないかと、
損害賠償請求される。


ウハウハと絵に描いた餅を追いかけた結果、
自身の脇の甘さに気づくことなく、
日本的に分担した役割を全うしない外国のせいにして、
レベルの低いスタッフのせいだとして、
自分は悪くないと始まる経営者が、なんと多いことか。

そして、事業が回りだしたとしても、
自分が投資した労力や資金に見合わないとして、
平気でキックバックや経費負担など求め始める。
まるで決めるのは相手なんだから、
求めてもらえればラッキーとばかりに。

ずる賢く、少しずつ相手の出方を見極め、
ちょっとした経費負担を求めながら、
相手が許容してくれる範囲を探りながら、
結果、相当な額を仕入れ元に負担させるようになる。


コレこそが、苦労してたどり着いた俺様の利権だとばかりに…



今、水面下で、色々な動きがあるようですね。

いつまでたっても表に出てこないと思いきや、
日本側でもベトナム側でも、
色んな動きが、私の耳にまで入ってきています。

なんかこう、お門違いな感じもしないではないですが、
アレコレと壁にぶつかりながらも、
本筋にとって、良い影響を与えていく動きであることを
願ってやみません。

何が言いたいかお分かりでしょうか。
捕まるリスクが高まっているということです。
要は、悪いことしていると、自分がそうは思っていなくとも、
裁かれるってことです。

海外で裁かれるって、これまたどういう意味か
どういうリスクなのか、想像すらしていないのでしょうね。

新聞やメディアに出ない裏話は少なくありません。



話を元に戻すと、
転がり落ちるべくして、転がり落ちる必要はありません。

そんな薄汚いことをしなくても、
フツーに事業は回していけるやり方はあります。

ただ、昨日の記事のように、
現状で特定技能ビジネスに取り組むことについては、
仕入れ、在庫の問題から、
技能実習制度の監理団体設立へと
方向転換する方も多いと思われます。


そして、技能実習制度は特定技能と違って、
非営利事業という位置づけであり、誰でもできるワケではありません。

よく、アレもコレもできるかっ、
それは監理団体ビジネスをしてるところと手を組めば良い…
なんてまた身勝手なことを考える人がいますが、
まぁ、手を組めるところは、これまたマネーゲームでしか考えていない、
そういう団体以外ありえないお話ですね。

この業界へ新規参入して、
時間もコストも労力もかかったうえで、
どの程度もくろんでいるかわかりませんが、
要はすぐにボロ儲けできるビジネスとは違うということです。

ただし、
きちんと取り組み続けていれば、
事業は成り立たせることは可能です。
また、成り立たせ方もあります。
無論、それまでのスピード感は、
経営者次第ですけどね。


一つだけ言えるのは、
私なんか数多くあるうちの一つなので、
色んな方々の情報発信を見てみることです。

法などは、難解な呪文を読み解くことが大事ですが、
少なくとも明文化されています。

でも現実は、送り出し側、日本側で、
毎日、飽きもせず凝りもせず、様々なことが起こり続けています。
せめて出来る限りトコトン、リサーチしましょうよ。
いうほど大したお金もかからないし、
どちらかといえば、頭と時間は相当使うべきでしょうね。


法を知り、現実を知り、
耳年増になったくらいで、
さて、どう事業参入していくべきか。
何を切り口に、何を手始めに取り組むべきか。
キレイごと抜きに、人を騙すことなく、
事業を成立させるためには、
いつまでに何がどれだけかかりそうで…
な~んて経営計画を、

地に足つけて作るところからがスタートなのではと思います。

経営計画を作る前段階の、
リサーチがあまりに不足しているってことです。
また考え(想像力)も浅すぎる。


そして、そこに織り込んでおくべきことは、
全て、どこでどんなイレギュラーがあるのかわからないということです。
おカネなのか時間なのかスタッフという人手不足なのか。
はたまた送り出し国、送り出し機関側なのか。

言い出したらキリがないのですが、
余力を常に残している状態をキープできるよう、
気をつけると良いのではと思います。


また色々書いてしまいましたが、
昨日と同じ結びを述べたいと思います。


どうか、外国人労働者やそこで働く一スタッフという弱者に、
強制労働や長時間労働、はたまた残業不払いなど、
事業立ち上げなんだからしょうがない持論などで、
巻き込み事故にあいませんように。

そう、付け加えるならば、
特にスタッフについてですが、
事業を興すなら、共同出資くらいで、
仲間内でやるくらいの方がおススメです。
労働者雇うと、おカネもかかるしメンドクサイですよ。苦笑




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