特定技能ビジネス狙いが、結局技能実習生ビジネス狙いへと流れるワケ

問題解決

最近、当方にまで、
監理団体設立や、設立後の取り組み方についての
ご相談が増えている気がしています。

全体的にも、他にコンサルされていらっしゃる方々にとっても、
同様の肌感覚をお持ちなのではと思われます。

おそらくは、特定技能狙いで様々考え、取り組もうと、
色々調べていくうちに、
結局のところ、技能実習生から取り組んだ方が、
先々ビジネスになりやすいとのお考えに、
たどり着く方が多いのではないでしょうか。

そんな感じすらしています。

★以下、人財を扱う業界人にとっては不適切な表現を使用していますが、
 わかりやすくビジネスライクに伝わればとご容赦願います。

この業界での一つの考え方ですが、

そもそも技能実習制度のほうが、受入可能な職種、いわゆる間口が広く、
また、この業界で言う仕入れ(失礼)は容易です。

特定技能の場合、
法的にスタートしたとしても、
そもそも販売できる『在庫』が圧倒的に少ない。

それは、とてもビジネスとして成立するものではないレベルです。
特に今はまだ。

その点、技能実習制度事業であれば、
特定技能よりもかなり幅の広い制約や誓約を問われるながらも、
当面、在庫に心配はありません。

結果、特定技能の在庫が増えるのを待っているのでは、
そもそも事業として成り立たないので、
先走ってスタートを切っている先では特に、
まず事業成立が難しいのが現実なのでしょう。

もちろん、本業の傍らで機会あればという先は別かと思われますが。

同時に、技能実習生上がりが、
特定技能への道も開けている以上、
当然ながら、
技能実習生として受け入れをしてきた受入先も、
そこで実習に励んでいる技能実習生も、
労使相愛であれば余計に、
よりスムーズな流れで、ストレスなく、
特定技能への移行チャンスが自然発生していきます。

要は、特定技能ビジネスにおいても、
仕入れに苦労はないということですね。

ココ、経営者にとっては、とても大きなポイントだと思われます。

試験が各地、各分野でたくさん行われ、
何のひも付きでもない特定技能有資格者が、
アチコチの業界で溢れかえっているならばまだしも、
少なくとも、今、この段階では、
決してそういった現実が数カ月以内に生まれるとは、夢にも思えません。

元技能実習生を在庫として確保する動きも、
各国の各送り出し機関でさんざんと水面下で動いているようですが、
コレもまた、現実的には様々なハードルがあり、
単に元技能実習生だからと言って、
実際に売れる在庫にはなりえないという現実も、
少しずつ浸透してきているのではと思われます。

*残念ながら、未だに無知で無意識ながらも
 詐欺まがいのマネーゲームに興じている方々が、
 少なからずいらっしゃるようですが。

これらの流れの意味が、ご理解いただける方は、
ちゃんとこの業界の実情の理解に努めようとされている方々なのではと思われます。

そして、この意味が理解に苦しむ方々は、
現実や各種法の背景のご理解が十分ではないとも考えられます。

どれだけ高尚かつ高邁な志を掲げていても、
現実を無視した取り組みの実現は、なかなかに厳しいものがあります。

それぞれの志を否定するつもりは、全くありませんが、
現実を踏まえて、乗り越えられる算段が立つようでない限り、
また、それぞれが網羅的なリスクを自己責任にて追う覚悟もない限り、
上述の現実を、ご検討いただけると宜しいのではと思われます。

上から目線のようで、申し訳ありません。汗

アレもコレもケアしていかなくてはならないこの業界で、
大事なポイントは、自身で勘づき、気づく以外、道はありません。

特定技能ビジネスで夢を描いて取り組んでいらっしゃる方々は、
是非ご参考になさってみてください。

あ、一つ考えられるのは、
技能実習にないカテゴリーの外食や宿泊について、
この分野専門で、在庫の量産から講じているような体力のある先は、
この限りではないように思います。

私などよりよほど能力の高い経営者の方々が、
多数いらっしゃると思われ、
個人的に、こういうかじ取りに移行しているのではと感じた次第です。

願わくば、回り道に費やした労力や時間やコストの負担が、
各スタッフや、まして在庫たる人財という弱者に、
押しつぶされんばかりの負担を押し付けられることがありませんように。
(経営者自身が、問われているかじ取りのご判断の問題かと思われます)

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