「我々の間には、チームプレーなどという都合のよい言い訳は存在せん。有るとすればスタンドプレーから生じる、チームワークだけだ」

ポイント

久しぶりに取り上げてみた一節。
昔から敬愛してやまない作品の中の、ある人物のある時のセリフです。

意味わかるかな~、「戦友」と共に同じ仕事をしてる人なら、わかるかな~。

 
日本の職場で何かしらのトラブルが起こる。
妊娠でも失踪でもケンカでも何でもいい。

すると、監理団体や登録支援機関の担当する職員が、
スタンドプレーで事に当たる。

ソコに、
送り出し側での人選が…とか、
ウチの組織は関係ない…とか、
対応の是非がわからないから上司に相談するといって上司共々ケツまくるとか、
受入先が丸投げとか、
そういう関係性しかないチームでは、そもそもが話になりませんが、

そうではなかった場合…

監理団体の一現場職員のスタンドプレーは、
各関係当事者との関係性ができている=どう考えどう判断しどう立ち回るべきかがわかっているので、
初動で話の整理を付けます。

そう、その場では、ちょいちょい電話で確認したり相談したりはできるとしても、
基本、その場にいる人が、整理し解決への道筋を付けます。

その後、必要に応じて、
送り出し側にも報告したり、
上司へも報告したり、
(必要あらば入管でも機構でも労基でも分野別協議会でもどこでも)
受入先へも状況確認、顛末報告などしていきます。

その後、たとえその現場にいた人が不在時であっても、
事の成り行きや報告を受けている周りは、
自然とその前提を踏まえて、良かれの対応を取っていきます。

…ね、スタンドプレーがチームプレー/チームワークを生み出しているんです。
決してチームプレーありきが「始まり」ではないんです。

それは自分の仕事じゃない…それは送り出し側の/受入側の/役所がすべき仕事だ…なんて言わないんです。
チームプレーで事に当たってるんだから、自分の仕事(範疇)じゃない…とは決して言わないんです。
自分が勝手にスタンドプレーしたらチームに迷惑かかるかもしれないから…なんて言わないんです。

そして、

これが、送り出し国側での問題は、送り出し機関の担当職員が、
受入側での就労時間中は、その受入先で対応している方が、
それぞれに誰の目が届くわけでもない場所で、日々スタンドプレーが行われているんです。

それらの共有が多ければ多いほど、自然と勝手に更にチームワークが強化されていきます。
チームワーク自体、様々なスタンドプレーから、勝手に育まれていくものなんですね。

 
もう一度、まとめます。

チームプレーだから…って「言い訳」でしかないし、
そもそもがそんな「言い訳」自体、存在すらしないんですよ。
存在しない=ありえない、通じない、無責任だって話です。

あるとすれば…あるとすればですよ。

スタンドプレーから生じるチームワークだけ。

誰かのスタンドプレーから派生して、結果的にチームワークが発揮されるって話。
スタンドプレーが起因して、好影響や悪影響が始まり、
好影響は関係者が自動的に潤い、
悪影響は自然と関係者がそれぞれ(更なる個々のスタンドプレー)に意図も流れも汲んで、適宜フォローやサポートに入る。
その結果が、振り返ってみれば、チームワークが機能してるねって意味です。

 
さて…
この流れで言うならば…

始まりは『スタンドプレー』だって話。

つまりは、「属人力」なんです。

この文脈からなら、「リーダー」と言い換えることもできます。

そう、チーム全員がリーダーであるチーム。

そりゃコワいもん無しですよね。

 
最後に、ググって見つけた解釈記事が端的かつ上手にまとまってたので、部分抜粋を転記しておきます。

個々人の能力が勝手に動くことで発揮され、それがたまたまチームワークとなっているだけという意味で、
お互いを尊重しつつ、個々自発的に行動を起こすということを伝えているようです。
大体、チームワークというのは、あいまいな言葉で使い方を誤ると、
責任転嫁であったり、仕事の押し付け合いを良いように捉え表現してしまうとこのようになってしまいます。
ただ、公安9課のように、お互いの能力が尖りすぎている状態でないとこういった組織は中々目指せないのではないかな…?

関係者全員、それぞれに、尖りすぎてるくらいが、ちょうど良い。笑

さらにそれらを束ねて一つの力にできるリーダーこそ、
監理団体や登録支援機関の現場職員のお仕事じゃないかなって。

そう、受入先の社長さんやお偉いさんまで含めて、リーダーシップを取れるだけの力が必要だって事ね。
お金を支払ってもらっている相手すら、自然と相手から頼られつつも依存させず、素直に従う気になるだけの話の通せるリーダーシップが…ね。

だから私は敬愛してやまないんです。

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自分で言うのもなんですが、業界人は登録しとくと良いと思います。
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