個別に寄り添っていくこととは逆に、採用される側に求められるコト

問題解決

いつも受入側の姿勢、業者側の考え方、
などなどお話していますが、

人財側にも最低限求められるものがある
という視点のお話もしてみたいと思います。

実際、受入側である企業、
また、イチ受入企業よりは、外国人実習生の現実を良く知る監理団体、
はたまた送り出し機関側では、
どういう人財像を持っているものでしょうか。

個別な話も当然ありますが、
キリがないので、本質的抽象的な話になります。

受入経験が積み重なればなるほど、

『良い子』

この言葉に集約されていきます。

では、『良い子』とは、
具体的に、どういう子でしょうか。

最近お伝えしている、
『個別に寄り添っていく』
ことを一つのきっかけとして考えてみれば、

それは、

『個別に寄り添ってあげたくなる子』

とも言えそうです。

では、人は、どういう時に、
寄り添ってあげたくなるのでしょうか。

懸命に頑張っている姿をみたとき…

自分に対して笑顔で接してくれていたり、
色々と心を開いて自分の話をしてくれたり、
頼られたり、
自分を気遣ってくれていたり、
慕ってくれていると感じられたとき…
親近感とでもいうのでしょうか。

そして、もう一つ。
良い悪い、両方の意味もありますが、

『記憶に残る子』

であった場合。

突拍子もない言動を取ったり、
妙にトロくさかったり、
何気に心配になる場合も、
個別に寄り添わねばならないと感じます。
(世話が焼けるという意味でしょうか)

同時に、
何をやらせても勘所が良かったり、
いわゆる出来が良い優秀な子も、
記憶に残って、声をかけたくなります。
ただしこの場合、
逆に、声をかけずともアイツなら大丈夫だと甘える場合もあるかもしれません。

こういう目に見えない部分が、
とても大事。
さらには、どうやって選ぶべきか。

送り出し側も、その先によっては、
日本人受けの良い対応を事前に仕込まれている場合もあります。

簡単に言えば、
元気よくハキハキと発言する。
姿勢よく座って受け答えする。
こんなことも国によっては当然と躾けていますが、

確か聞いた話では、
趣味はと聞かれて、ないと答えても、
通訳が、マラソンです、なんて気を利かせた返答までするようですから。

そういう前置きを全て承知したうえで、
このキャラ的な部分を見抜かねばなりません。

クレペリンにせよ、エゴグラム、エニグラム、
SPI、四則計算、知能テスト、
色んなテストでの判断材料もとても大事です。

ですが、
『良い子』というのは、
とても判断が難しい。

そうそう、既にセンパイを受入れ中で、
コウハイを選ぶ場合は、
特に同じ居住施設で共同生活をする場合なんて、
相性なども相当気になりますし、
そもそも、同期としての相性も気になるところです。

こういう求められる人財像、人物像を、
送り出し側も、よくよく理解したうえで、
送り出すにふさわしい人を集める努力が必要です。

もしくは、イヤラシクない意味で、
きちんと教育指導することが必要だってことですね。

もちろん、
国によっては送り出しそのものが、
こういうセグメントは機能しないところもあります。

個別の教育だって、
そんなの対応できるわけないじゃんってところもあります。

国が変われば、他国の現実や背景の違いを知らぬ場合、
相当なストレスになるのも確かです。

話を元に戻しますが、

教育力は受入側には必須です。
でも、どうにもならない人財を選んでしまったら、
それはそれで、どれだけ声高に教育を叫んでお世話をしても、
どれだけ個別に寄り添ってみても、
一回死んで、保育園からやり直して来いと言いたくなる輩も、
人財側には居るってことです。

紛れ込んでいる場合があるってことです。

どこまでもマッチングなんですよね。

それも、言葉では簡単にマッチングっていいますけど、
どこまでやるか、
どこまで詰めるかは、
本当にそれぞれです。

受入後、許容範囲に収まり続けるのであれば、
そのマッチングは正解だってことです。

トラブルばかりで帰すか失踪なんてことになれば、
それは失敗だってことです。

しかし、
本当に客観的な判断ではなく、
今まで以上に、より主観的な判断が求められているように感じています。

昔からそうですが、
誰が見ても変なずる賢さのない優秀な子は、
大抵どの企業面接でも選ばれます。

だけど、
この子は、この会社だから受かったんだろうな。
この子は、別の会社なら受からないだろうな。

そういう子がいるのもまた事実です。

採用される側に求められるもの。
コレは確かにあります。
しかし、採用する側はしっかり言語化できているでしょうか。

全てを言語化する必要はありませんが、
少なからず、根本的な部分で、ど真ん中ストライクゾーンを、
きちんと自身でも把握しているほうが、
間違いは生まれにくいのではないかと。

失敗を二度も三度も繰り返すことなく、
受入成功への道のりが短く済むのではないかと。

人財側に求められているもの
=採用企業が求める人財像に他なりません。

たいてい、現実はその場その場の経験則で、
選んでいるのでしょう。
出来高で選んでいるのでしょう。

それでうまくいっていれば良いのですが、
そうでもないところは、
たまには、ツラツラと考えてみるのも決して悪いコトではないと思います。

私たちも人間です。
どうせなら、寄り添いたくなる子を、
頑張って支えてあげたいものですから。

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