どうも複雑に考えがちなのですが、
答えは簡単です。
なお、
このタイトルからご覧の方はおそらく受入側の企業の方と思われるので、
受入企業側にとっての「わかりやすく」「簡単な」「解決策」です。
それは、
『担当者』を決めること。
司令塔、リーダー、それを誰にするか。
そして、関わる外国人労働者についての一切合切を、
この人に任せて全権を与えることです。
無論、好き勝手やらせるのとはワケが違いますが、
現場の現実を経験してもらい、そこから導き出される結論、
判断については、一定以上の敬意をもって、
意見に耳を傾けることが大切です。
諸問題は、様々起きます。
起きないほうがおかしい。
それらを、誰に対処させるのか。
中小企業ならば、特に社長が自らあたるべきことです。
現場を率先垂範し、外国人労働者はおろか、
日本人従業員も含めて、組織の在り方を背中で語るリーダーこそが、
『担当者』として、ふさわしい。
また、決定権者でもあるので、
逐次、トラブルを元に、社内体制も変化に対応させていける。
コレを面倒くさがって、
部下の誰かに丸投げする。
コレがイチバン始末が悪い。
トラブルがナゼ起きるのか、
その様々な背景や諸事情を自分の頭で総合的に理解できない人が、
正しい判断を下せるとは思えない。
オレ様は忙しい。
オレ様がすべきことではない。
些事は部下がやるものだ。
何のために旧料払ってやってると思ってるんだ。
オレ様には、他にもやらねばならないコトが、
考えねばならないコトが、
山ほどあるんだ…そういうトップに限って、
この外国人労働者問題は解決できない。
せめて、自身が信頼をおく右腕に頼むくらいは必要です。
そう、『担当者』を決めるといっても、
自分であれ、部下であれ、その『担当者』となる人の、
様々なレベルに応じて、その『担当者』が導く結論が大きく変わってくるから。
たぶん、社長のレベルが、鏡のように現実に映し出されることでしょう。
上手くいくのも、
上手くいかないのも、
みんな社長の力量なのですから。
部下に任せているから。
部下のせい…
コレ、最悪ですよね。
誰もついていかない、恐怖政治を社内で敢行しているのでしょう。
そして、それすら本人は意識もできていない。
別に、社長以上の力量の部下もいます。
そして、そういう人は、間違いなく、全ての結果は自分のせいと認識していることでしょう。
風が吹いて桶屋が儲かっても、倒産しても、
全ては自分のせい。
自意識過剰なくらいの自責的な責任感。
こういう人が、『担当者』としてもふさわしい。
業者も上手に使える人。
単なる下請け業者として、
ひたすらに自分の手間を無くすことだけに執着している人。
そうして、全ての責任は自分以外にある状態を必死に作ろうとする人。
絶対に永遠に外国人労働者問題は解決しません。
(ちょっと話を変えますね)
そう、お役所には根本的に外国人労働者問題を解決できるワケではないってことです。
例えば、
外国人労働者との共生なんて、自然と進んでいくものであるべきことです。
なんか、大上段に構えて、整備していかねばと、
色々予算を組んでやってるけど、なんかピンとこない。
いくらガワだけ整備しても、そこに関わる人がちゃんとしていなければ、
まったく意味がない。
法で定められたことしかできない理屈も分かるけど、
出来るコトとできないコトが明確に線引きされているようでは、
十分に必要とされている対応ができるとは思えない。
要は、一人一人の外国人労働者に関わる『担当者』が、
それぞれ、自身の責任を自覚して、
「必要十分な対応」を把握して、努めて寄り添っていけるかどうか。
ここでいう「必要十分な対応」とは、
外国人労働者問題が、起きないということ。
起きても、コントロール可能な範囲に治めるということ。
これらができる、もしくはできるようになるほどの、
『担当者』を据えて、育てていくことこそが、
様々な外国人労働者問題を解決していく唯一の方法です。
今までもこれからも、様々な外国人労働者問題が起きていきますが、
一人一人を丁寧に対応する以外に、解決策などありえない。
その結果が、数字として、多くなるのか少なくなるのか。
受入前、また受入中であっても、
可能な限りの下準備や前知識を得るのは当然ですが、
未知との遭遇には必ず問題が起きるのは必然です。
起きることを怖がるだけでなく、
起きた時にどう立ち回るかについても、
瞬時の適切な判断が求められたりもします。
社内にて、ワンストップの『担当者』を決め、
その『担当者』が個人として責任をもって、
コトにあたる体制を整えて、共に育っていけば、
解決できない問題はありません。
少なくとも自社にとっては。
後は時間の問題。
どれだけ早くプロになれるか。
プロ=解決できる…適切な解決の仕方や立ち回りができる人です。
ここでは詳しくは言いませんが、
問題解決といっても、何も「クレーム対応係」なんて低次元な話ではありません。
自分で笑顔もたくさん生み出せます。
やりがいは十二分にあるし、
なによりも自分自身が大きく成長できる機会に恵まれています。
そして、その『担当者』は一人ぼっちなことも多いので、
自然と、同じ境遇にいる仲間を求め始めます。
共感や共有を求め始めるんですね。
そんな前向きで健全な場を提供できればと、
色々活動もしています。
良かったら、色々のぞいてみてください。
追伸、
担当者が成長すればするほど、
会社として社員をどう考えているのかにぶち当たるようになります。
正に育ててきた担当者が部下や右腕だった場合、
自社に愛想をつかすことになったり、
腐ってマイナス人財になる場合があったりと、
会社組織として、本質的に深い部分でどうあるべきかが問われるようになっていきます。
そこに行き着いた時に、非を自身に見出し、内省から自ら組織変革に乗り出せるか、
担当者に非を被せて、斬り捨てていくのか。
本当に会社の在り方そのものが問われていきます。
ホンモノの経営者しか生き残っていけない流れです。
腹の座っていない経営者の方は、外国人労働者の受け入れはやめておいたほうが良いですよ。
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