最近、SNSで外食経営者が直接特定技能の外国人労働者を採用したいと、
求人を露出する方が増えてきたようです。
しかし、残念ながら、なんかこう集まる感じが、匂いがしません。
ちゃんとマーケテイングできてない感がヒシヒシと伝わってきます。
悪く言うわけじゃないのですが、
特に飲食サービス系は、想いが強い方が多く、
勢いで熱意で切り開いてきた方が多そうで、
そんな印象が文章からもにじみ出てくるんですね。
一つ例を挙げて、
添削してみたほうが、具体的にわかりやすいと思いましたが、
添削される側が面白くないハズなので、
止めときます。汗
監理団体の方々はご承知のことと思われますが、
お付き合い願えればと思います。
えっと、外国人労働者が求人情報から知りたいことを順に
書いてみます。
①給料(手取り)がいくらもらえるのか。
②仕事の内容
大きくはこの二つだけです。
要は、何をすれば、いくらもらえるのか。
それは、自分にもできるのか、できそうなのか。
したいことなのか。
そして、ココで横並びに比較されることを嫌がる求人主は、
額面は記載しない場合がほとんど。
お気持ちはわかります。
でも、相手はソコを求めているので、
書かないわけにはいかないんじゃないかなぁと。
万が一にも100人来たら、100人と相手して、
見事に100人誰一人残らなかったら、
手間暇だけかかって終わりです。
そんな結果の為にトライしているワケじゃないでしょう。
宿泊の求人を見てみると、
レンジの書き方をしていますね。
コレはコレでアリだとは思いますが、
誰が18万で、
誰なら25万なのかが、まるで分らない。
応募を集めるだけなら、レンジの上限を上げれば上げるほど
リアクションが増えるとは思いますが、
ココも同じ。
結果、全員が18万スタートと分かった時点で、100人中、100人が去っていきます。
どこまでも個人的な意見ではありますが、
ぶっちゃけ、求人側と求職側で駆け引きしたって、
互いに気持ちよくないと思いませんか?
つまり、
誰なら18万からだけど、
誰なら25万からスタートできると、明記してあげれば良いんです。
もっと言えば、自社では、
N3取得者には、手当てで1万円毎月付きます、とか、
なんちゃからの資格取得者には、+1万円。
皆勤手当て?通勤手当?
昇給は年何回?その基準は?
賞与はあるの?
どのくらい?
特定技能者に求めたい業務は?
ただただ接客だけひたすらにして欲しいだけ?
皿洗いだけやり続けて欲しいだけ?
もしかして、集客策に貢献してくれたなら、
客単価UPに貢献してくれたなら、+いくら付くの?
ちゃんとレンジがある理由を、
なるたけわかりやすく、明示してあげましょう。
あ、そうそう、手取りの額面まできちんと明示が必要です。
なので、住まいの状況や、
各種控除額についても、理解が及ぶように説明が必要だということです。
家賃、電気ガス水道、ネット代、ほか、めっちゃありますからね。
騙して盛り上げて、片道切符で来させてから、
労働者側にとって不利な諸条件を後出しジャンケンする。
これが日本の常識だとか、現実だとか言って。
そんなの外国人労働者に通用すると思いますか?
頭を下げているのは最初だけですよ。
彼らにも選択権はあるし、いつだって転職して行けますから。
転職先の次の受入先にしたって、日本ですでに働いている人財の方が、
諸々受入までの手続きが楽ですからね。
外国人労働者はゲンキンなものなので、
逆にこのハードルを越えれば、いくら自分にも返ってくるとわかれば、
日本人と違って、様々なハードルを乗り越えようとするモチベは
とても高いものがあります。
なんなら、のれん分けのコースまで見せてあげたらいかがですか?
そのほうが、絶対喜んでアナタのお店で働きたくなります。
外国人労働者にとっての出口を提示してあげて、
そこに向かって夢を実現するならば、
ウチのところへおいでよ!的な募集の仕方の方が、
それこそヤル気溢れる人財が集まりそうじゃないですか?
外国人労働者を本気で集めたかったなら、
現地語での併記もあったほうが良いですよね。
私がうまく言えるワケじゃないですが、汗
他にも諸々あります。
マーケティング的に言えば、
特定技能希望者の目に触れなければ意味はないし、
その中でも、日本語と分野の試験合格者でなければ、
またさらに意味はないのかもしれません。
逆を言えば、ゼロから支援して育てる手段もアリなのかもしれません。
そして、対象者との接点が持てたとしても、
少し書いたような、中身のある求人じゃなくては、
振り向いてももらえません。
逆を言えば、魅力的な求人さえ作れれば、
勝手に拡散さえされていくのかもしれません。
北風と太陽の物語、ご存知でしょうか。
時代が移り変わるにつれて、
太陽の意味を増しているように感じます。
色々やってみなくちゃわからないのも当然ですが、
ブラッシュアップのレベルも問われているのが、
厳しいほどの世間の現実ではないかと。
直募集、直雇用を狙う方は、ご参考まで。
ちなみに、コレらは全て、日本人労働者にも当てはまるんですけどね。苦笑
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