法令違反の行く末が外国人労働者にどういう事態を引き起こすのか。

問題解決

先日のノーナレを今から今さら書いてみます。
そして、こんな私のコメントにお付き合いくださっているのは、
私が思うマトモな方々だからと信じて、そこそこ踏み込んで書いてみます。
久しぶりに、言えるコト言えないコトの暴露的かなぁ。苦笑

注1:
技能実習制度のみならず、特定技能に取り組む方も、
同様な事態を引き起こすリスクをどうか承知していただきたいです。

注2:
最下部にノーナレの番組を載せておきましたので、
未視聴の方はご参考まで。

確かに最低最悪な事件であり、
受入先、監理団体、送り出しが悪いし、
悪質そのもの。

番組を見れば、数ヶ月は前に機構の実地調査も入って、
その場で何故か4人だけ保護として連れ帰っている。
それでも、未だに行政処分を下す権限のある機構は、
明確な処分を確定公表せず。

受入先、監理団体、送り出し機関、
三者三様に機構もヒヤリングしているのでしょうが、
ナゼ処分公表しないのか。

おそらく受入先は処分されるように思います。
受入側にイチバン責任があることの踏み絵をバンバンに踏んでの申請ですから。

だけど、法が複雑怪奇過ぎるが故に、
機構側も安易な処分確定による責任問題を避けるため、
丁寧に?改善の猶予期間を与えて、
それでも改善が十分ではなかった場合のみ、
行政処分となるやもしれません…要は時間がかかるってことです。

受入側も必死でしょうから、絶対に自社の非を認めません、特にこういう先は。
踏み絵をバンバン踏もうが、全ては監理団体から全てそれで良いと言われたから捺印したなど、
徹底して会社を守る為にアレコレ抗って戦うに決まってます。
機構の担当責任者によりますが、事なかれ主義が役人は大半なので、
残って被害にあっているのっぴきならない実習生のことなど一切関係なく、
いかに自身に責が及ばない結論を、上の上のそのまた上まで整理できるまで、
時間制限や期日は全くないので、可及的速やかに動いてはいても、
いったいいつになるやら分かったものじゃありません。

おそらく監理団体は問題の受入先をトカゲの尻尾切りするだけでしょう。
窓口担当者や監理責任者に全て背負わせて、
組織内さえもトカゲの尻尾切りで逃れようと画策してるかもしれません。
でも、今後の申請など各種手続きに嫌がらせかのごとく時間をかけられ、
他の受入先にも重点的に実地調査が入るのかもしれません。

残念ながら、監理団体をすぐに潰すのは、機構は避けがちです。
イチバンの問題は、既存在留中の実習生たちの転籍先です。
一人でも二人でも転籍先探しとその手続きは相当に大変なのに、
1000人いたら、1000人の行き先を一人一人決めなくては、
実習生保護にはなりません。
機構の至上命題です。その実習生たちに罪はないのですから。
というか、その監理団体が負うべき責任なんですが、
その責任は実際に負いきれないでしょうから、機構がケツを拭くのが新制度です。

すぐに処分して、事業停止にするのは簡単ですが、
これらの後始末を完了させるには、
その実習生の面倒を一人一人見る、後始末をさせるマンパワーは絶対に必要です。
一人一人の処遇要件など諸事情を理解しているのは、
受入先というより組合の担当者しかいないのだから。
だから、潰してそれらを理解している職員が散り散りバラバラになってイチバン困るのは、
処分して潰した機構本人になるからです。

何もなければそんな仕事は生まれなかったはずなのにと、
大変な苦労を背負い込む機構の職員の方々は、
絶対的にその組合(監理団体)を敵視します。
お役人だって人の子です。
それでも感情に任せて良し悪しを決めていたら、
法の番人とは言えないので、自重はあるでしょうけど。

いつでもなんでも法令違反で処分できる権限を有している分、
いきなり事業停止にはしなかったとしても、
まずブラックリストには載って、省庁横断的に共有されるのでしょうね。
上述はあくまでも外堀から考える私の想定でしかありませんが、
アホな人は、じゃあそうやって切り抜ければいいんだ、切り抜けられるんだと、
どうしようもない受け取り方をします。
今、また特に今からの時代、絶対いいことありません。
過去の概念や経験に根拠を求めがちですが、
浅い身勝手な言動は、必ず身を滅ぼしますので、ご注意ください。

その組合で罪もなく働いている職員も気にかかります。
経営者や監理責任者、現場の担当者は当事者責任を強く意識できますが、
その他の方々は巻き込み事故ですらあります。
職員総出でブラックならば同情の余地は一切ありませんが、
法定違反で、機構が一組合を実質潰して、
そこにいるまともな職員が多ければ多いほど、路頭に迷わせることにもいかがなものかと思われます。
まぁ、この点、言い出したらキリがないし、
今では監理団体職員の経歴はつぶしが聞きやすいくらいの時代なのかもしれません。
機構はそこまで考えてもいないかもしれませんが。

ちなみに、受入先で働く実習生以外の労働者の方は、
良い機会だから、転職したほうが良いんじゃないですかね。
一事が万事は、おそらく日本人などの労働者にも、
似たり寄ったりな接し方だったり、
二枚舌で騙されている場合も多々あろうと思われ、
その会社にしがみついていても、先々良いこと一つもないと思います。

最後に、送り出し機関は、
変わりなく送り出した後の直接的な責任は取りようがないとして、
業務を続けることでしょう。
そういう組合とでもお付き合いを続ける送り出し機関は、
しょせん、そういうレベルの送り出し機関だということです。
マトモな監理団体は、そういうところとそもそもお付き合いはしていないでしょうから。

内実を知らない世間は、やいのやいのと騒いで批判しかしない。
厳罰化すればいいとか、
技能実習廃止しろとか、
色々な方が批判から、否定しか言わない、しない。

部分最適だけ考えても、全体最適の視点がなければ、
それも広く深く実現可能な手段でなければ、
厳しい言い方をすれば、単なる愚痴や批判にしかならない。

いや、私自身書いてるように、
『弱い犬ほどよく吠えるって言うけど、何もしないよりはマシなんだぜ』って、
元信者(ある著名なシンガーソングライターのファン)としてそう思うけど、
どうせなら、いつまでも弱い犬のままでいられない。

くだらない輩がいるから、
日本や日本人は全員全体が悪だと一緒くたに思われない為にも、
くだらない輩を批判しているくらいなら、
もっとマトモなもの同士で、
くだらない輩はほんの一握りだから、
そういうグループには入らない、入らせない、入りたくならないように、
くだらない輩とそのグループとは歴然と違う差を見せつけられるよう、
もっと高みに登る努力や成長を加速させることに
時間も労力もコストも費やしたほうが、
よっぽど建設的前向きだと思う。

そして、
そういう仲間を増やしていき、圧倒的なマジョリティーにもっていくことで、
清すぎる池に悪意が隠れる場所がない環境を実現させることが、
結果的に、悪質な輩をいられなくさせることだと思う。

意見はいくらでも吐き出せばよいのですが、
取り締まったり、罰に処したりは、私たちのお仕事ではありませんから。

末尾ながら、ノーナレの動画を見つけたので、
載せときます。
リンク先は自己判断でお願いします。

https://www.dailymotion.com/video/x7bsw0n

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コメント

  1. 西の監理団体職員 より:

    ※なぜ今治タオル工業組合が必死に否定するのか

    だってタオルの3年職種って、無いんだから、日産や三菱、日立の二の舞になるから。
    だから、有名なタオル会社では怪しまれるから、婦人服製造を事業内容に入れた別会社を作ってるんでしょ。
    だから、NHKの番組のなかで、機構が来る日にわざわざTシャツの縫製をしたんでしょ。

    でもこのことは、機構も入管も労基もだれもかれも、みんな知ってるし、普通に考えたらわかるよね、職種違いの違法だって。

    愛媛県の縫製の実習生を入れてるとこに行けば、ほとんどの会社が婦人服っていいながらタオルを作っている違反だろうけどね。

    こんなめんどくさいことになるんだから、職種縛りなんて無くせばいいのにね。

  2. 管理人 より:

    率直なコメント、ありがとうございます。苦笑

    ご指摘の点、口をはさむところは一切ございません。笑

    職種縛りは、制度の根幹部分でもあるのでしょうから、
    なかなかに面倒です。

    じゃあといって、残念ながら、
    何の制限もなく受け入れはさせられないのですから。

    型ありきの型破りの部分は、キレイごと抜きに現実では少なからずあることは、
    業界経験者であれば、よくお分かりのコトと思われます。

    なので、問題は、悪質かどうか。

    関わる方々全てが、笑顔で感謝しあう関係性を築けるかどうか。

    片道切符の悪質受入先と、その片棒を担ぐ悪質な業者は、
    残念ながら、こういう迷惑を撒き散らします。

    その迷惑は、アチコチに飛び火までします。

    逆を返せば、こういう悪質な受入先がなくなっていれば、
    今治タオルは迷惑を被らずに済んだことでしょう。

    私はたまに、
    『風が吹けば桶屋が死ぬ』場合もあると言っていますが、
    こういう時にもそう言えるワケです。

    要は、ちゃんとコンプライアンスを守っていれば、
    ミスはあっても悪質と思われなければ、
    漏れの指摘程度で済んでいたのかもしれません。

    この業界、受入側も適正な監理団体を探すのも大変ですし、
    逆に、監理団体側も、適正受入してくれる先を、
    見つけ出すことも、なかなかに難しい。

    寄り添ってちゃんと二人三脚してくれるところと
    互いに巡り合えればと願うばかりです。

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