良い送り出し機関の条件を論じる前に、理解すべきこと

問題解決

(↑最近、ご年配の方にご覧いただいているようですので、たまには。笑)

良い送り出し機関の条件って、何でしょうか?

このブログにお付き合いくださっている方々は、
間違っても、

キックバックの額がより高いとことか、
上手い飯、キレイなオネーサン、観光はたまた、
航空券から移動費、宿泊費の一切合切を負担させられる先…
もしくは、監理団体(登録支援機関)の仕事まで何から何までフォローしてくれる先…

なんてことではないと思います。
むしろ、

実習生からお金を「たくさんor一切」取らないトコ…
良い日本語教師をたくさん抱えているトコ…
管理費やその他諸経費が安いトコ…
良い人財をたくさん確保できるトコ…
送り出したら、ウチの仕事はそれまでよ、とならないトコ…

また、キレイごと抜きに、トラブルのあった際に、
クリティカルな事態まで行き着かずに済むよう、
面倒毎も嫌な顔一つせず共に協力してくれて、丸く治められるトコ…

そんなところでしょうか。

難しいのは、送り出し国ごとに、
ルールが様々違うところ。

ベトナムは送り出し機関は真っ当?な営利事業として、
認められています。
でも最初は3社までしか提携できないとか、
3600ドルルール、また入国後法定講習時の生活費や家賃など、
色々細かい部分までルールが定められています。

フィリピンも送り出し機関はビジネスとして、
認められていて、
最初はなんと1社しか提携できません。
また、すべからくPOLO東京を通して申請手続きをして許可を得ねば、
出国前に自国の講習を受けねば、
フィリピンの空港を出ることもできません。
また、労働者からコストを徴収することは
全面的に禁じられており、違反して刺されてライセンスはく奪など、
確たる事例もあり、ほぼ守られています。

インドネシアも送り出し機関はビジネスとして認められています。
コチラは提携先数に制限はないようですが、
提携の手続きはフィリピン並みに面倒です。
ただし、希望者からコストを徴収すること自体に、
制限はありません。
むろん、相場は形成されているようですが、
最大手が国とつるんで無料で実施しているので、
みな無料を目指しますが、国という原資がない分、
闇が深い部分もあります。
なんかこう、不公平な感じも。

中国も、提携数にも徴収コストにも
制限があるとは聞いた試しがありません。
ただし、他国と比べて、手取り相場は高めです。
中国の後を追って、ベトナムも高まってきてますね。
漢字文化圏なこともあり、日本語教育については、
他国と相対的にみて、労働者側へのストレス(ハードル)は低めでしょうか。

各国少しだけ触れてみましたが、
他にも国民性、民度、歴史、地理、政治、言語、法律、
経済格差度、日本との関係性、などなど、
まぁキリがない部分があります。

コレを考えると、冒頭に上げた、
借金の大小や、
日本語教師のレベル、
送り出し管理費などの高い安い、
仕入れ能力(失礼)、
アフターフォローの違い、
これらの要因も、大きく影響を受けます。

つまり、違う国を横一線で比べられないってことです。

強いて言えば、
この国を選ぶならば、どの送り出し機関が良いのか。
なぜその国を選ぶのか。
ここがちゃんとしてもいないのに、

周りがベトナムだからベトナムで、
それも借金ゼロでなきゃならない先を…なんて、
まったくのナンセンスだってことです。

この辺りの頭の整理ができていない方が、
特に新規参入者に多い。

受入側ならばまだしも、
業者側であるならば、
こういう視点からも助言指導を勧めるべき視点です。

だからといって、
多国取り扱い先が良いということにもならないのが、
この業界のミソでもありますが。苦笑

選択による決断には、理由があります。

全ての諸条件を自分のテーブルの上に乗せることはできないので、
多方面からの『リサーチ』がとても重要になってきます。

その『リサーチ源』も悪質ブローカーであれば、
参考どころか余計に惑わされる事態になります。

正しい選択をするためには、
選択決定権者自身の様々な理解が必然です。
自身の置かれている状況も、相対的、客観的、俯瞰的に
冷静に見れなければ、選択を誤ります。

同時に、どれだけ業界を多面的に深く理解できている、
何なら過去からの時系列までわかっている方々からの、
ヒヤリングも必然です。

この辺りが、『十分』かどうか。

まず100点満点は誰一人いません。
各国、全送り出し機関の現状把握を、
同時並行的にできている人など、
皆無だから。

私が思う『十分』かどうかについては、

少なからず複数の真っ当なプロから、
真っ当な情報を聞き出し、その聞き出した先へ、
自ら送り出し先の決定権者に会いに行き、
自分たちと人間関係を構築できそうな先かどうか。

積極的に学び、気づき、決断できるだけの判断材料を、
自ら揃えることができるのかどうか。

人は事実を覆い隠すことがあります。
悪質ブローカーは言うまでもありませんが、
それは相手を騙そうとする場合以外にも、
他を気遣ってのことだったり、
自身が言うべきではない部分であったりと、
様々な場合があります。

結局は自分の目で耳で肌で感じて、
実際に確認してみるしかないのです。

忙しいから、お金がないから、
誰か(部下)に任せているから、
そんな理由で面倒毎を省こうとする人は、
そもそもの取り組む姿勢が、
間違っていますので、
止めたほうが良いです。
必ず後になって困りますから。

良い送り出し機関の条件も、人それぞれです。
参考にはなりますが、
自分の頭でちゃんと考えて、決めるのは自分だとして、
提携先探しにあたりましょう。

どうせ誰かに任せて決めた提携先など、
後になって、その誰かのせいにするだけですから。

追伸、
今日で令和元年、2019年も折り返しです。
特定技能も施行され早3カ月…いや、まだ3カ月かな。
別でご案内している解体新書企画も今日で締め切らせていただきます。
明日より後半戦、頑張ってまいりましょう!

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