目先の些事に一喜一憂する必要はない、大事なのは全体像

問題解決

どこでどの分野の特定技能者の受入許可が下りた。

どこでどんな事件が起きた。

どこでどんなサービスが始まった。

どこでどんなセミナーが開催される。

こんな希望者(有資格者)がいるから、どこか受入先はないものか。

試験はいつどこで行われるから、エントリー希望者がいれば支援してあげないと。

全部、大事で気になることですね。
だけど、些事といえば、実は些事なのかもしれません。

でもね、
考え始めるべきスタートラインは、
どこまでも両端にあります。

外国人労働者 ⇔ 送り出し国側業者 ⇔ 日本国側業者 ⇔ 受入希望先 

この両端のことを言います。

つまり、
いくら対象分野のセミナーを受けようが、
試験対策資料を探し出そうが、
有資格候補者を見つけ出そうが、
受け入れ希望先側の許容範囲に収まらねば、
まったく意味はないというコト。

その受入先がちゃんと様々な法を理解していて、
たとえ外国人労働者が来てくれたとしても、
ちゃんと求心力を持って育てられるかどうか、
外国人労働者を直接雇用する当事者意識、当事者責任がなければ、
何の事業にもならないというコト。

ついつい目先の情報に踊ってしまい、
本質を見落としがちになる方は、少なくないと思ってしまいます。

つまり、
受け入れさえできれば、ゴールって安直に考えている人が多いのではと。

加えて、相当なコスト負担、また労力を強いられることに、
受入を希望する側が理解できているのかどうか。

様々な視点からのミスマッチングが一つでもあれば、
目論見は見事に崩れ、
外国人労働者も受入側も、こんなはずじゃなかったと、
そういう結果に導かれ流されてしまうと、
全関係者にとって、想定しているビジネス的お金の観点が、
成立しなくなるってことです。

もう一つ、外国人労働者側。
彼らは彼らなりに色々な情報にも触れていると思いますが、
日本人と比べれば、安易な期待先行の考え方が多く、
わかりやすく言えば、自分の都合や希望しか考えが及んでいない場合が多く見受けられます。

つまり、
出稼ぎ(就労)という自分が諸条件下で求められる仕事を発揮できるかどうかの観点は意識が薄く、
日本にさえいければ、お金がたくさん稼げるという漠然とした希望しか抱いていないというコトです。

コレが引き起こす過程や結果は、
十分な説明をしているにもかかわらず、
ろくに聞きもせずOKOKという返事を繰り返し、
安易に書面にサインをしていきます。

結果、こんなはずじゃなかった。
こんなに大変なのに、こんなに稼げないなんて…
もしくは、隣の庭の芝生がとても青々と見えるばかりに、
隣に行けるかどうかすら、何の保証もなく、わかってもいないのに、
苦労して段取りしてコスト負担して受け入れた側の想いや気持ちなど一顧だにせず、
目先の希望的観測だけを基に、好き勝手を始めかねません。

(外国人労働者の方にも、ちゃんとした考え方の方はたくさんいらっしゃいますが、
 そういう方々ばかりではないという意味です。)

この両端の気持ちや思い、目論見を、ストライクゾーンをちゃんと理解することなく、
ただただ、冒頭に記述したような「些事」(あえてそう言います)に一喜一憂しても、
あまり意味はないというコトです。

情報というアンテナは、もちろんサビつかせることなく、
ビンビンに感度よくしておくべきですが、
振り回されることは、本末転倒だというコトですね。

地に足ついていますか?って意味です。

この両端をきちんと把握したうえで、
その両端に囲まれた国内外の業者間で、
4者それぞれに整うように組み立てられるかどうか。

お金をいただくプロとして、
いただいたお金の分、両端が求める結果を具現化できるかどうか。
そこにかかるコストを、それぞれから許容範囲で負担願えるかどうか。

最低限、法的にかかる諸経費は当然ですが、
目指すゴールをどこに据え、その為にかかる諸経費を、
両端が許容する範囲で、負担せしめることができるかどうか。

一つ一つのケースでコストが整うことを目指すべきか。
将来的に、この業界の第一人者となるべく、
全体的にビジネスとなるよう、取り組むべきか。

いろんな考え方があろうかと思います。

でも、本当のプロは、
かかわる方々全てが満足するようにアレもコレも全方位で必要十分に整えて、
最終的に特に両端が本来求める現実化を成立させます。

説明会が全てじゃない。

ビザ取得がすべてじゃない。

試験合格がすべてじゃない。

これらはすべて、踏むべきステップの一つでしかない。

それを、さもありなんと、一喜一憂して振り回されるのは、
ちょっと本物のプロとしては言い難いのではと。

もちろん、業者側であれば、
ボランティア的動きにばかり注力して、
自分が継続的に責任を全うできなくなるのも、
また本末転倒なので、適正な活動維持原資としての利益も、
確保できていなければ意味がありません。

特に特定技能に踊り狂っている方々は、
できれば、こういう視点を忘れることなく、
『足元』を今一度、見つめる機会をチョクチョク思い出して忘れぬように、
整理整頓してみたらとよろしいのではと思います。

コチラをご覧の方々は、
ちゃんと取り組んでいらっしゃる方々ばかりかと思われますが、
釈迦に説法を承知で、書いてみました。

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