技能実習生受け入れを依頼する監理団体の選び方を言う前に、知っておくべき現実

問題解決

ご承知の通り、外国人技能実習生の受入には、
企業単独型で臨めるレベルの企業でもない限り、
ほぼほぼ団体監理型である、監理団体を通しての受入となります。

そして、
その監理団体はどこが良いのかについては、
色んな方々が色々なアドバイスをしています。

さて、アナタは、
何を基準に発注?する監理団体を選んでいるのでしょうか。

まず、監理団体のHPは、
どこぞの国の送り出し機関と同じ、
ヤレ国際貢献、ヤレ人財育成、ヤレ架け橋、、、
美辞麗句が並んでいます。

ヤレ受入実績は何人、
ヤレ事業年数は何年、
ヤレどの資格や許可がある、、、

何が良いのかよくわかんないけど、
おぉ~って、思わせられるHPに、魅力を感じるのでしょう。

ここで、やっと記事タイトルに入ります。苦笑

監理団体を選ぶ前の予備知識として、
頭の中に入れておいて欲しいことがあります。

それは、この業界の背景です。

今回は、誰もあまり触れない角度から。

監理団体は、どういう背景から、
誰がこの技能実習制度事業に取り組むことになったのでしょうか。

監理団体も生い立ちは、様々です。

地域に根ざし漁業だけを扱う漁業組合。
大手のハウスエージェンシー的にグループ内企業だけを対象とした組合。
ビジネス色強く表には見えなくても全国展開していくつも組合を抱えているグループ組合。
地域興しの一貫としてマジメに取り組もうとしているもまだ日が浅い組合。
地元や業界の繋がりから、自社並びに地元や業界の活性化を目指して当事者意識強く事業に取り組む組合。
派遣会社などが人手不足で既存の日本人派遣だけでは事業がままならずに新たな事業として乗り出した組合。
資本力のある公益社団法人などが、慈善事業に近い形で参入した組合。

言い出したらキリがないほどに、
監理団体の種類?色合いは様々です。

こういう背景も押さえておくとよいでしょう。

ちなみに、
私自身は、これらの善し悪しを言う立場にありませんし、
格付けやランキングはナンセンスな業界だと思っています。

おそらく監理団体の善し悪しは、
受け入れる側にとって、それぞれに、
直接関わる方々が、主観的に判断することでしかありません。

トラブル時に懸命に丁寧に対応してくれる担当職員がいるのが良い組合?
技能検定立ち合いでも生活指導でも通院でも何でもかんでもお任せして対応してくれるのが良い組合?
通訳を専属で張り付けて自社で人件費負担すらすることなく受け入れた実習生たちに指導監督をしてくれるのが良い組合?
面接渡航時にアレもコレも接待してくれるのが良い組合?
日本語能力の高い人財を毎回ちゃんとそろえて送り出してくれるのが良い組合?
ウチはメジャーじゃない国だけど、その国からの実習生受け入れに対応してくれるのが良い組合?

これまた、誰が何の基準で判断するかによって、
まったく違う評価になるので、
他人が勝手に指標を決めて是々非々を一方的に明示するのは、
受け手も逆に勘違いで誘導されてしまうこともあって、
結果的に、あまり有効ではないように考えています。

話が少しズレましたが、
要は、自分目線だけじゃなくて、監理団体側目線でも考えたほうが良いですよ~ってことです。
相手は、何のために、当該制度事業に取り組んでいるのかということ。
もう少し突っ込んでいえば、誰の為に取り組んでいるのかということ。

受入希望先は、当然、自社の為に、
また、担当する自分の為に、受入をしたいとお考えでしょう。

じゃあ、
自社の為に、ひたすら表面的なコスパを追求できる先が良いのでしょうか。
自身の為に、何でも監理団体側が対応してくれて楽ができる先が良いのでしょうか。
(両方とも上っ面だけで、本当に自社や自分の為を思ってくれる監理団体なら
 真逆の対応にもなりかねないのですが。)
たぶん、最大公約数的にフォーカスされるのは、
『安定的に許容範囲の人財を雇用できて、定着までのお手伝いをしてくれる先』なのでしょう。

とするならば、
近場で手ごろな組合が良いのか。
業界特有の受入ノウハウの蓄積がキチンとある組合が良いのか。
お役所や何ならご高名な議員先生とのパイプがある組合が良いのか。
何ならいいのかは、それぞれに違ってくることでしょう。

その時に、たまたま巡り合えた組合は、
はたして、どういう組合なのか。

組合として向かうべき方向性についても、
自社と比較して、答え合わせができるような監理団体であると、
ある意味、安心できる場合もあります。

実際は、そんなことまで気にして付き合ってないよというところが大半でしょう。

であれば、行き当たりばったりで、
ラッキーだとウマが色々合う組合かもしれませんし、
アンラッキーだと、何考えてんだという組合なのかもしれません。

苦労しているところであればあるほど、
次の監理団体は、いったいどんなところなのかと、
アレコレ探りを入れて当然です。

少なからず、前の組合では、こういう点に納得がいかなかった、
この時、どう対応してくれるのか、などなど、
ツッコんで確認したくなる点が増えていることでしょう。

頭の良い方、自分で善し悪しを考えられる方は、
そういう視点すら誰に教えられることなく、
自然とチェックしてきます。

例えば、派遣会社が既存事業で食っていけなくなってきたので、
利益最優先での取り組みに励むあまり、
地に足つかなく早く早くと推し進めているような先にお世話になってしまうと、
こんなはずじゃなかったという事態に陥りかねません。

地元で顔見知りだから安心だろうと、
知り合い基準で受け入れを進めると、
知り合いだからと、アレコレ良くしてくれることもあろうかと思いますが、
知り合いだからこそ、知り合いの方ばかり顔を向けて取り組んでもらっていると、
それでは済まない事態にハマりこむ可能性もゼロではありません。

色んな組合が、監理団体として、
自分の為であったり、世の為人の為であったり、
貧困な外国人労働者の為であったり、
様々な背景から、現在事業に取り組んでいます。

監理団体側のことをいろいろと調べる=聞き出してみるのも、
失敗しない受入を目指すためには、
必要なステップの一つかもしれません。

ご参考まで。

監理団体先を選べる環境にいる方に限りますが。😢

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