外国人労働者の有料職業紹介の事業成立性について考えてみた

お金

~外国人労働者に特化した、賃金や入職経路、入国費用等に関する初の調査~
https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_46975.html

の中より、以下を抜粋して、アレコレ考えてみる。

 
[1 入職経路(入職前居住地:日本)]
◯現在の仕事への入職前居住地が日本だった者について、その入職経路をみると、
「知人、友人」43.0%
「求人広告(求人情報誌、インターネット)」19.3%
「日本国内の民間紹介会社」9.9%
「その他」が6.2%

ちなみに、この調査、技能実習と特定技能が分母ではなく、

◯外国人労働者数(雇用保険被保険者数5人以上事業所)は約160万人。
在留資格別にみると
「専門的・技術的分野」35.6%
「身分に基づくもの」30.9%
「技能実習」22.8%

この分母を踏まえて、広く全体像として
既に「日本在住の外国人」が実際に「就職先を決めるキッカケ」は何でしたかね?って統計数字。

 
さて、個人的な見解を言うと、
現状では「知人・友人の口コミ」以外、転籍・転職のキッカケってない…って話。

これ以外の選択肢は、

友人・知人からの口コミがなかった…から、
自分の都合(条件やタイミング)に合わなかった…から、

ネットや職業紹介会社の「口コミ」になった。

って話。

それか、
若気の至りでつい欲が先行して飛び出したアホだったから、
ってほんの一握りのアホもいる。
(良い人悪い人、マトモな人残念な人って、どこにでもナニジンでも、一部でいるから)

 
落ち着いて考えれば、至極当然な話。
言葉もろくにわからない、小難しい漢字・ひらがな・カタカナ・言い回し、
更に加えて、各種雇用条件や、その実際の意味合いなどなど、
とてもとても、十二分に理解なんてデキナイ。

それでも、現状に耐えられない不満があり、
なおかつ帰国の選択肢のない方にしたら、
どうにかして”より良い会社(就労先)”を探すためには、
同胞以外頼れる相手なんていないから。
(絶対的な信頼関係を築けていて、監理団体や登録支援機関の職員として相談される方も、マレにいることは知ってる…本当にマレに)

さぁ、この現実背景を元に、
「職業紹介事業」でガッポガッポと儲けたい方は、
『この口コミが、自社の事業に、自然と流れてくる、仕組み』
を構築していくこととなる。

目に見えてわかりやすく、歴史に学ぶ場合は、
『人材百貨店』や『受入先百貨店』として品ぞろえを充実させて、
体力勝負でリソースを費やせる大手が、
寡占的な囲い込みを可能とするかもしれない。

でも、それは、奴隷商売・奴隷商人としてのそしりは免れないので、
何かしらこの点のケアは必須となる。
(どうあがいても人身売買屋さんってレッテル貼られますからね…育成だの教育だのどんだけ声上げてたって)
(まぁ、私でさえ思いつくやり方は、何通りかあるけども)

 
商売は、ビジネスライクに言えば、
お代を支払ってくれる「顧客」がいて初めて成立するって昭和的な考え方で言うと、
「顧客リスト(関係性が良好な顧客が複数いて繋がっている状態)」があれば、
あとはソコへ、「顧客が望む商品・サービス」を差し出すだけで、事業は成立する。

私的に言えば、
「勝手に顧客側が自分を見つけてくれて、喜んで列に並んでお金を支払いたくなる状態」
を発生させてしまったなら、事業は成立してしまう。

コレを、【「職業紹介事業」として成立してしまう状態】になってしまったら、
事業は成立してしまうって話。

 
別に私はコンサル屋さんなんて大層な人間ではないので、
これ以上、偉そうには言いませんが、
根っこ、現実、現場、分かったうえで、当該業界の職業紹介事業に参入してくる方々って、
どれだけいるのかな?とふと思った次第。

 
————————————————————–
*こんな私から様々な企画、案内が届きます。
フツー、一般的には流れない案内ばかりなので、オモロイっすよ。
メルマガ登録はコチラ
自分で言うのもなんですが、業界人は登録しとくと良いと思います。
————————————————————–

コメント

タイトルとURLをコピーしました