多様性の尊重とは、一色に染まらなくても良いって意味だけど、その裏側では…

余談

一人ひとり、自分色を理解して、
もっと綺麗な色合いになることを求められてやまない社会って意味だと感じています。

 
わかりやすく言うと、
昭和の頃は、良い大学、一流大企業に就職して、
その中でのし上がっていくことが、社会的価値観として、
一色に染まっていました。
だからドロップアウト組なんて言葉も生まれてた。

平成を経た今は、
世界に一つだけの花…なんて流行ったように、
一人ひとり、キレイに咲き誇れって意味合いが、
社会的価値観として、認められています。

つまり、
「誰か」の色、いや「どこか」の色に染まらずとも、
生きていけるし、そう生きていくべきだって言われている気がしますよね。

という事は、
【アナタの色ってなんですか?】
そう問われ続けているワケです。

 
とはいえ、昔も今も、
「労働者は、雇用されている組織の指示命令に従って労働力を提供する」
ってスタイルに変わりはありません。

それは、その組織の色に染まりなさいっていう強制的な意味でもあります。

 
では…矛盾する中で、どう折り合いをつけていけば良いか。
アウフヘーベンするには、どうしたら良いのか。

結果、
ライフワークバランスといわれるように、
労働時間はともかくも、プライベートでは自分色に全振りし、
その時間をちゃんと確保して、バランスを取って生きていきたい…と人は考えるようになるワケです。

同時に、そこではプライベートだから故に、
自分が主ですから、自分色を発揮できるわけです。

となると、自分色を自分自身で発揮していても、
人は自然と、その自分色を誰かに認めてもらいたいって承認欲求が生まれてきます。

だから、SNSを中心に、全人類自己発信を無意識下で始めて行くわけです。

そこで、工夫したり、時間や労力を割いたり、
上手な人たちが注目を集めているのが、今ココですかね。

 
流れ重視で書いてみましたが、
この中で、1点、注目してみると、
結果、「発信力」の強い方、上手な方が、もてはやされます。

社会的にも「わかりやすい評価」として、
やれフォロワー何百万人、再生回数何千万回などが評価されることとなります。

当然、本末転倒にもなります。
自分色を問いたかったはずなのに、
世間様から求められる自分像を作ったり築いたりしていくことにもなるので、
ストレスまみれになる場合も多いわけです。

 
この流れから見て、当該業界人たちは、どうなのでしょう。

私の目に触れる範囲だけで言うと、
商業的に業界人参加の多数のグループであることを誇っていたり、
単に普段の愚痴を吐き出していたり、
自分と考えの違う発信者に対して噛みついたり、
逆にとても共感して盛り上がっていたり、
懸命に良かれと色んなメディアネタをシェアしていたり、
メディアごとの特性も相まって、本当に混とんとした玉石混合です。

何というか、良い悪いとは別で、
自分色ってヤツを出しているのみならず、
どう在りたい、どう成りたいなど、
そこに意図というか方向性や想いが伝わって響いてくる発信者は、
ほとんどいない。

特に明確に言語化して一貫して定めている方々は、ほぼいない。

それが作られてなく、飾られてなく、必要以上の配慮もなく、
素の自分色として伝わってくる方はいない。

いわゆる、ロックな方って、いないんですよね。

ちなみに、ネト充でいないってだけで、
この業界だけに、リア充ではたくさんいらっしゃると思います。
少なくとも、私はそれを知っているから。

ただ、リア充の方々であっても、
自分色を十分に発揮できていない、周りから認められてないと感じる方も、もちろん少なくない。

リア充同士でそれぞれに自分色を発揮して、
それらが互いに尊重され認められ発揮している組織もありますし、知ってますけども。

 
いずれにせよ、ネットでもリアルでも、
今は自分色を発揮できている方が、多様性の尊重社会を謳歌していると思われます。

同時に、謳歌できていない方は、だからこそ不平不満を抱えて病み続けているワケです。

組織色に染まることは強制的なのに、
そもそも自分色が何色かさえ分からない…。
その自分色の承認欲求が十分に満たされない…。
苦しいわけですよね…一色にさえ染まっていれば社会的な評価を得られていた頃と比べたなら。

というわけで、
自分色を理解するためと、
その社会的な承認欲求を満たすためにも、
不平不満を抱えている人、病んでる人は、
まず何かしらどこかしらで好きに発信しながらも、
濃い話ができる深い友人がいるならリアルででも、
今日書いてみた流れを意識してみるといいんじゃないかなって、オッサンは思う次第なわけです。

思い、悩み、ぶつかり、何度も失敗したり恥をかいたり他人様に迷惑をかけたりして、
その挙句の果てにこそ、たどり着けるのが一般的だと思うから。

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