外国人労働者目線で、入口から考えてみた

問題解決

外国人労働者はいったいどういうルートを通って
日本まで出稼ぎにやってきてくれるのでしょうか。

日本という国、
それぞれの受入企業側、
そこで金儲けを考える業者側、
それぞれの思惑はありますが、

独りよがりで絵に描いた餅にしかならないことのないよう、
この業界の主役ともいえる外国人労働者の背景や、
諸事情を読み取ることがとても大切です。

彼の国の現実を、何も知らない人のために、
始まりの始まりを想像してもらいたいと思い、
テキトーに書いてみます。

日本人、更にこの業界にいれば、
外国人労働者がやってくるルートは、大きく以下の4種類。

1、技能実習生
2、特定技能
3、留学生
4、就労ビザ(技人国など)

当然のごとく、色々わかってはいますが、
それも複雑怪奇な入管の基準にそこそこ振り回されて、
気遣いや精査が必要です。

でも、それらすべて、
外国人労働者にとっては知ったこっちゃない。
色々な諸問題、ハードルがありますが、
知る由もない。

では、日本側から見るのではなく、
外国人労働者側から見てどう考えているのか、

想像してみましょう。

彼ら彼女らは、どのルートを選ぶのか。

まずもって、彼ら彼女らにとっては、
入口は、ほぼ口コミが全て。

それもほとんどは現実の口コミ。
ネットでの口コミもゼロではないにせよ、
イチバンのキッカケは、
やはりリアルでの口コミです。

国や地域によっては求人募集広告や
ハローワークみたいな場合もあろうかとは思いますが、
やはり基本は口コミです。

「ほとんどに共通する背景」
弟や妹のために、親のために、
大きくなった私が家族を支える足しに働かないと(稼がないと)と強く思います。
(日本ほど自由で所得にゆとりのある家庭が多数ではないので、
 幼いころから家族で助け合うのが自然であり、
 娯楽どころか就職先の選択肢さえもあまりなく過ごしてきた人たちが、
 異国への出稼ぎまで考えてくれるほとんどの方々です。)

Aさんは両親の家計が農家などで天候に左右され安定せず苦労していたので、
Aさんのお父さんが学校の先生から話を聞いて、あるブローカーに会いました。

Bさんは苦労しているお父さんお母さんを助けたいと、
友達から誘われて友達がお世話になる送り出し機関に行きました。

Cさんは職を求めて都会へ出て、日銭仕事を頑張っていた中で、
知り合った人から話を聞いて送り出し機関へ話を聞きに行きました。

AさんもBさんもCさんも、
どういう流れをたどったとしても、
送り出し機関へと流れつきます。
(日本語学校だったりもしますね)

そうして、
それぞれに行った先で料理されることがほとんど。

その送り出し先や、ブローカーを含め担当者から受ける説明が、
一丁目一番地としての始まりの始まりです。

最初はおとなしくそういうものなのかと、
引かれたレールに乗っかってベルトコンベアーのように、
自動的にステップを踏んでいきます。

その途中で、アレ?おかしい。
何かおカネばかりかかると気づく人は、
様々調べ始めますが、それも一部であったり、
いくら調べても口コミも
その人それぞれの局面を切り取った心情のコメントばかり。

けっきょく、このままレールに乗っかって、
日本へ出稼ぎに行ければいいやと、
実害が目の前に差し迫っていないので、
考えてもしょうがないと安易に割り切る人がほとんどかな。

自分で色々調べる人は多少は増えているものの、情報弱者ばかり。
残念なのは、調べたって真偽はわからないから。
オカネばかりかかっておかしいと思っても、何がホントかわからない。
情報リテラシーなんて言葉すら理解できない人がほとんど。

目的は出稼ぎです。
それも、若者なので元気いっぱいながらも、
考えが浅く、近視眼ばかりなので、
自身の将来設計など考えも及ばず、
ただただいくら稼げるかどうかの1点だけ。
下手をすれば盲目的なほどです。

なので、
全体的には、自然とハードルが低い方に流れがちです。

つまり、
日本語がN4合格しないと要件を満たさない。
技能試験に合格しないと要件を満たさない。

というよりは、
この法定講習を受けさえすれば、
自動的に日本へ出稼ぎに行ける。

のほうへ流れがちです。

大学を卒業した子でさえも、
その学歴や経歴を活かして高収入とみられる技人国などで稼ぎに行きたくとも、
それらのルートはまだまだ狭き門ともなり、
他の受け入れ手法ほどには一般的ではないので、
そのまともなレールを探すだけでも大変です。

まして、
受入企業側も単に大卒者が欲しいのではなく、
求めるスキルを身につけている使える『良い子』が欲しい先がほとんどだから。
さらに、キャラ的な要素も大きく影響しているため、
自分は大卒なんだから優秀な人間だとプライドが高いような人財は、
来日後、もっといい会社へ、いや自分はもっと給料がもらえるはずだと、
欲深さが見える人財をハンドリングできる懐の受入企業は多くなく、
敬遠しがちでもあるからです。

そう、要は、
考えが及んでいようがいまいが、
マッチングが成立しやすい間口が広い方へ流れていくのが大勢です。

これらを前提に、
イチバンハードルが低いのはどのルートか?
イチバンお金が稼げるのはどのルートか?
この2点が大きなポイントとなっていきます。

で考えた時に、

集客できるのはどのルートか?

どこの送り出し機関か?

それはナゼか?

を、考え知るべきでしょう。
少なからず、複数の送り出し機関を視察し、
おべっかや嘘で取り繕う面も勘づき見抜けるように、
経験豊富な信頼できる人と、
助言など仰ぎながら探すべきでしょう。

失敗したくないのならば。

求める人財の仕入れが出来なければ、
この業界、何一つ事業は動きません。

業界参入者に問いかけたいのは、
こういう視点って、考えが及んでいるかどうか。

受入企業側のニーズばかり、
コンプライアンスの法令チェックばかりに目が行くだけで、
外国人労働者側のニーズのリサーチって、
送り出し機関側のニーズのリサーチって、
地に足つけて、できているのでしょうか。

特に業者側では、
双方のニーズが合致して、初めて、
人が動き始め、仕事が生まれます。

部分的な刹那的な支援サービスに取り組む方であっても、
入口から出口までをわかっていての部分サービス提供と、
ただただそのスポット業務しか見ていず、
安く便利かどうかしかビジネスライクに考えていない業者が、
結果的に事業継続ができるとはあまり思えない。

考えること、
見通すべきこと、
ケアすべきこと、
幅が広すぎますよね。

だから割に合わない?

人のお世話をするにあたり、
極論は、割に合う合わないが基準ではなく、
求められることを満たすことが可能かどうかで、
初めて任される業務を果たすことになり、
それが仕事であると思います。

結果、出来高ボランティアになろうが、
それが仕事です。

割に合わないのであれば、
整う中で、割に合うように工夫するのが仕事です。

一人ひとり、それぞれのステージで現場で直面する担当者が、
どれだけ背景や諸事情を、
個々の気持ちを慮り、
割に合うよう整えられる知恵や工夫、実際の立ち回りができるかどうか。

それらが十分にできていないから、
社会的な問題が勃発するのです。
解決しおおせない問題にまで発展して、
事業の継続がままならなくなり、
結果、関わる人を裏切る現実を招きます。

相変わらず、我ながらメンドクセーことを言ってるなぁと思います。苦笑

でも、色々見えてくると、実際にそうなんだから、
しかたない。汗&苦笑

正しいことを言い続け、やり続けていくしかない。
だから、『どこ』と組むのではなく、『誰』と組むかでしかない。
安心してタッグを組める人とやるしかない。

前述した入口をキチンと安心して任せられる送り出し機関の、
『ヒト』を探し選び求めることは、
まさにこの事業の始まりの始まりで、
イチバン大切なコトだと思います。

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