特定技能業界、技能実習制度業界で失敗する人の3つの共通点

問題解決

どうしてもうまいこといかない。
何に気をつけたらいいのか、
どう受け入れしたらいいのか。
皆目見当がつかない。

特に受入れ初心者の中には、
そういう方ってたくさんいらしゃいますよね。

一方、
特定技能であれ、技能実習であれ、技人国であれ、
上手に受け入れして外国人労働者も頑張って活躍している先もあります。

どこが違うのか。
改めて確認してみましょう。

①良い業者に巡り合えない。

ところで、『良い業者』って、どんな業者のことを言うのでしょうか。

なんでも自分の都合に合わせて、指示することを聞いてくれるところですか?
値段が安いところですか?
言ったらすぐに対応してくれるところですか?
自分は何もしなくても勝手に色々やってくれるところですか?

受入に成功している先の多くは、
業者側の特に担当者に対して、
自分のために頑張って支援したくなるよう、
上手に仕向けています。
つまり、必要以上にお金ばかり請求しにくいくらい、
担当者側の事情や気持ち、ヤル気などに気遣いや思い遣りがあります。

自分のファンにさせてしまうってことですね。

ちなみに、そもそも地方過ぎて、
周りにマトモそうな業者がいない場合、
=カネだけ請求して知識も責任感もない業者しかいない場合は、
自ら企業単独型での受け入れにトライする以外は、
会社ごと都会へ引っ越すしか、方法はありません。

いっそ周りの経営者の方々と相談したり、
行政とも相談したりしながら、
みんなで自分たちの為の業者を作りましょう。

経験も時間も労力もコストもかかりますが、
やらねば永遠に外国人労働者は来てくれませんし、
やらずに他の選択肢を考えるか、ヤルのかしか答え合わせはできません。

②良い外国人がいない。

例え良い業者がいても、その業者が、
アナタの会社にとっての『良い外国人』を見つけてこれなければ、
まったく意味はありません。

受け入れる在留資格によっては、
ビザが通る、無事に許可される人財は限られています。
限られている分、人を選べない場合も多く、
在庫(失礼)がいくらたくさんあるといっても、
マス酒の器を探しているのに、ジョッキやワイングラスばかり在庫があっても、
アナタの会社にはまったく意味はありません。

値段も同じ。
素晴らしい人財がいたとしても、最初から手取り20万以上でないと行きたくないといわれてしまえば、
許容できるだけの会社であればまだしも、そんなに多くはないかと思います。

キャラなどは最大級に大事。
苦労して呼び寄せて、1、2カ月もしないうちに、辞めて帰国してしまうとか、
失踪していきなりいなくなってしまうとか、
同僚と仲良くできないとか、
まったく本末転倒の結果になります。
むしろ、自分の労力と時間と費やしてきたコストを返せと言いたくなるのは当然です。

結局のところ、①の業者がちゃんと、
アナタの会社にとって十分に適性の許容される人財を揃えられるかどうかでしか、
ないってことですね。
送り出し国側の相場感も、諸条件がドンドン上昇していくので、
送り出し国としての選択肢も常に新たな先を開拓していくことが、
キレイごと抜きに求められている現実もあります。

③自社で育てられない。

色々苦労して長い道のりを歩んで、
やっとのことで、自社に外国人労働者が来てくれました。

でも、言葉もろくに話せないし、
通訳が自社にいるわけでも、まして抱えられるワケでもありません。
業者に頼めば、それはそれでまたお金がかかります。

また、法的に、のど元過ぎればあとはOKってわけにもいかず、
法的なケアを求められている場合が多く、
特に忘れた頃にアレもコレもしなきゃいけなかったとして、
急な対応などできずに、在留更新ができない場合もあります。

まぁ、そんな外枠の話はおいといて、
実は一緒に働く従業員や、外国人労働者本人の心のケアをしてあげなくてはなりません。
安心して信頼のおける職場でない限り、
能力を十分に発揮できるわけなんてありませんから。

また、外国人労働者一人一人、来日までして異国で働いてくれるだけの、
相当な理由や背景があります。
つまり、一般的に数の多い外国人労働者は出稼ぎできているだけなので、
=もっと稼げる所があれば、そっちへ移りたいという気持ちがデフォルト状態です。
つまり、そういう気持ちを自然消失させ、
この会社に働きに来られて本当に良かった…と思ってもらうことが大事になります。

同時に、観光客として招いたお客様ではないですから、
自社にとっても十分活躍して稼いでくれる良き労働者へと育てていかねばならないのは当然です。

コレ、特に派遣などに頼って、
全てを派遣会社のせいにしてアウトソースしているような工場では、
しょせん受入は無理だってこと。
(在留資格によってはその派遣会社側でならば考えられる話ですが)

改めて整理して書いてみましたが、お分かりでしょうか。
特に③。
最終的に、どれだけ良い業者がいても、
どれだけ良い外国人労働者に巡り合えても、
結局のところ、自社に定着させられなかったら、
そもそも受け入れしないほうが良いです。

そして、どこまでいっても、
実際に受け入れしてみないコトには、
『どこまでのケアと指導、教育が必要なのか』は、
わからないってこと。
特に受け入れしたことが無ければ。

実はコレ、
日本に滞在している方が、転職してやってきてくれる場合も、
いや、日本人の場合も、全く同じだということに、気がつきますか?

泥棒する人は、外国人労働者よりは、
流れの日本人のほうが多い気がしています。

社内で不倫問題などセクハラ、パワハラトラブルを起こすのは、
外国人より日本人のほうが多い気がします。

ちゃんとした労働者を確保したいならば、
まずは、自社内での組織としての健全化、教育力、求心力が必須です。

コレ等を理解したうえで、
良い業者を見つけるか、自分たちで用意するかして、
一歩目をトライしていくことが肝要かと。

なお、
良い業者であれば、事前の話し合いにて、
受入に足る会社かどうかがわかります。
おたくは受け入れしない方が良い=他の業者さんを探してください。
そういう答え合わせができます。
説明する諸事情を理解でき、適宜する指導や助言を聞き入れる耳を持つ先かどうか。
コレが良い業者に選ばれるコツです。

良い業者であれば、失敗すら共に経験し、
共に乗り越えていく貴重な助力をしてくれますから。
味方が一人もいずに一人で悩むことほど、キツイものはないですから。

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