外国人就労支援業界の全体像のつかみ方

問題解決

数年、ずっと書き綴ってきて、思うことがあります。

私自身、偉そうに言えるコトではありませんが、
当たり前のことが、『わからない方』と、
『わからなくなる方』が多いんだなぁってこと。

『わからない方』は、あまりに業界のコトが見えていない方。
コレはある意味致し方ないですね。
誰もが初心者な時期は必ずありますから。

でも、初心者だから、

わからなくても、しょうがないじゃん…て方と、
わからないからこそ、色々学ばなきゃ…て方と、

大きく違ってきます。

問題は、『わからなくなる』方。

色々学び、経験を重ね、自身でも立ち回れるようになっても、
ケアすべき範囲が、相当広大であるため、
『部分最適』ばかり求め、
『全体最適』に目が行かなくなるようです。

つまり、例えば、
日本語能力の習得は一要素として、とても大切な「最適化」の一つですが、
安定して定着してもらうためには、
日本語能力以前に気にかけねばならないことが、山ほどあるってことです。

日本語能力に特化集中するため、
それ以外が見えなくなったりします。

もう少し言えば、いくつかのポイントを選択、集中させることで、
本当の『全体最適』が見えなくなる場合があるってことです。

借金額の大きさが問題であるから、
借金額をただただ減らせば良い…

わかりやすい絶対正義と受け止められがちですが、
かかるコストは諸状況によって違うことは当然です。

本当は、借金自体が悪いのではなく、
借金に意味がちゃんとあれば、
端的に言えば、受益者(本人)が満足できるならば、
構わないワケです。
(ココは別の日に詳しく書いてみます)

特に『部分最適』を目指す一担当者にすれば、
自身が目指すべき『部分最適』を可能な限り追求すればよいのですが、
『部分最適』にこだわり過ぎた結果、
『全体最適』の視点から、これ以上求められない部分も出てくるってことです。

『わからなくなる』方は、両者に存在します。
現場で頑張る一担当者と、経営者。
それも、『わからなくなってる』ことに、
気づいてもいない方も少なくありません。

お互いにコミュニケーションが薄いと、
勘違いの知らない相手が、自分の中で独り歩きを始め、
よけいに『わからなく』なります。

ようこそ業界あるある迷路へ。苦笑

経営者側は特に、無意識で、
あまりに現場の現実を知ることなく、ふんぞり返っている方が多い。
カネを払う側が偉いのは当たり前だと言わんばかりに。

現場から上がってくる、求められる『部分最適』がわからねば、
『全体最適』など作り出せるハズもないのに。

全体最適と部分最適のバランスを取ることはとても難しく、
さらに維持するのみならず、常にアンテナを張り、
次の一手を打ち続けないと、移り変わりの加速度を増すばかりのこの業界。
あっという間に浦島太郎になりかねません。

『判断基準』の優先順位が、キチンと定まっていれば、
それほど難しいことではないと思いたいのですが、
様々な現実を、歴史的かつ経験的に体験値として忘れず持ち合わせていると、
テーブルの上に、法と現場の現実とを、
一通り並べて、総合的に判断ができるので、
この『深み』がなければ、
判断基準自体も前後してしまいます。

この調べること、知ること、体験すること、
気づくこと、学ぶこと、
特に、自分の頭で考えること。

そして、それらを止めないこと。
立ち止まらないことが、とても大切です。

これらの『深み』があればこそ、
あるべき『判断基準』が整理され、
結果、『全体最適』と『部分最適』の現実的な両立が
可能となるように思われます。

そうなると、
自分自身の立ち位置が明確になり、
周りに振り回されずに、自分で答えを導き出すことができるようになるのではと。

つまり、『わからなくなる』ことが、
『迷路に迷い込むこと』が、無くなるのではないかと思います。

ちなみに、どれだけ経験を積もうが、
決して独りよがりになれという意味ではないと思います。

頼れる仲間を築くことも、
自身の成長を加速させる環境に身を置くことも、
自分の人生の『部分最適』の一つであると思いますので。

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コメント

  1. 斉藤 より:

    いつも楽しく読まさせて頂いております。

    ところで、監理団体フレンド日本へ処分は有ったのか?
    ご存知でしょうか?

  2. 管理人 より:

    コメントありがとうございます。

    FNさんの処分については、お役所ではないのでわかりかねますが、
    コチラでは伝えるに難しい想定は考えられます。
    ご経験豊富な方は、それぞれに思い至るストーリーがあるのではないでしょうか。

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