私もアナタに投げかけたい…合理性”優先”が生み出す一つの現実社会

余談

自己責任、資本主義、多数決民主主義…
効率性の追求が行き過ぎると、
こういう社会が現れてくるのかもしれない。

止まらない少子高齢化社会に生きる私たち。
生産年齢人口(生産活動の中心にいる人口層のことで、15歳以上65歳未満の人口がこれに該当)
がドンドン減っていく日本にいて、
介護を始め、外国人労働者の受入に関わる業界人は特に、
こういう面はとても興味深いのではと思う。

アナタは、どう思いますか?

PLAN75
それは、75歳から自らの生死を選択できる制度

監督の方のコメントも、今を生きる人の琴線に触れる珠玉の言語化文章です。

脚本・監督 早川千絵さん
私たちは今、“生きる意味”やら“生きる価値”なんてことについて、
いちいち説明を求められるような世の中に生きています。
自分のことは自分で責任を取るべきという社会の空気に多くの人が追いつめられ、
「助けて」と言葉にすることすらためらわれる。
「人に迷惑をかけてはいけない」と子供の頃から教えこまれて育った私たちは、
人が無条件に助け合うことが人間として当たり前の姿であるということを
忘れてしまっているのかもしれません。
この映画は、経済的合理性を優先し、
人の痛みへの想像力を欠く昨今の社会に対する憤りに突き動かされて生まれました。
倍賞千恵子さん演じるミチという女性の姿を通して、
人が生きることを全肯定する。
そんな映画にしたいと思っています。

 
SDGsが誰一人置き去りにしない社会と言いつつ、
置き去られ、忘れ去られ、
個人の尊厳自体を尊重デキナイ現実社会。

孤独。
貧困。
老化による健康難。

人は、社会に属して、その社会の、
いやせめて身近な家族の役に立っているという実感がないと、
生きていく意味すら見いだせなくなっていく。
だから年寄りは、むやみやたらに余計なお世話を繰り返す時がある。
これが、自分が夢中になれているモノがあると、
その限りではないんですけども。

本当に衝撃の映画であると同時に、
ココまで社会を追い込むことになった私たちの心を、
強く揺さぶり、考えさせられる映画だと思います。

 
私も自己責任という言葉をよく使いますし、
この映画予告を見た後でも、その考えは変わりません。

ココも誤解を招く部分ですが、
私が訴えたいのは、
自分を守るために自己責任という強い自意識で、
自分の将来を切り拓き、築いていくべきだという考え方になります。

一方、解釈の幅の中には、真逆にも言えることですね。
自己責任なんだから、死ぬのも不幸になるのも自分のせいだ…
正に、人に迷惑をかけるのはよくないと。

そんな自分に陥るのは嫌だから、
周りの仲間内でそういう方々が生まれていくのは嫌だから、
一人ひとりの意識を上げ、向かうべき未来を定め、
そこへの道のりを提示し、歩んでいく手段もお届けしていこうと。

それが、独りよがりのものではなく、
一緒に取り組める仲間たちと共に、
様々な形で、多面的にアプローチして投げかけていこうと。

 
人は合理性だけでは生きていけないという、
とっても良い石を水面に投げてくれている気がしてなりません。

この映画の登場人物たちが、
何を思い、何を考え、どういう結論を出していくのか、
そのストーリーにはとても興味深いものがあります。

先日、まったく別のエンタメ作品を観に、
何年振りかに映画館に足を運んでみたばかりですが、
もう一度、公開上映中の映画館を探して、
観に行ってみようと思います。

追伸
効率性の追求を非難するのではなく、
人間性の追求を最優先するのではなく、
当然ながら、アウフヘーベンさせていくには、
どうすべきかということを、考え実践していこうぜ!って投げかけだと私は感じてます。
(座して死を待つな!って事)

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自分で言うのもなんですが、業界人は特に、無料登録しとくと良いと思います。
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