高賃金者は要らないが、低賃金者は欲しい…コレが企業の宿命

余談

こういう記事を見ました。

希望退職を募る上場企業、2年連続で80社以上 商工リサーチ調べ
https://digital.asahi.com/articles/ASQ135JVJPDXULFA013.html

AIにせよITにせよ、業務の効率化が進み、
余剰人員など要らない時代です。
役に立たない人材を抱えていることは不可能。

かたや、

「企業の安定性を重視」学生の9割、「安定性」が高そうなところは?
https://www.itmedia.co.jp/business/articles/2201/04/news017.html

若年労働者の大きなトレンドは変わりなく、
「安定」=「安全」×「安心」を求めています。

そんなの、自分で築く(切り拓く)しかないのに。

以下、ボヤキです。

結果、この現実を結び付けられる絆は、
「共育」でしかない。

“今は”役に立たない人材でも、
「将来、役に立つであろう人材」であればこそ、
企業は人を採用するという、当たり前の大前提があっても、

「共育」できない企業では、
採用戦略も成立しないし、

若年労働者もまた、クレクレ星人では、
求める「安定」「安心」にたどり着けない。

*入る前は「安定」「安心」を求めていても、
入ってからは「ヤリガイ」だったり、「成長」を求めるものだと私は思うんですが、
どうやら「残念組」では、入れたらひたすらに「安定=ブラ下がり」を求め続ける、
残念な方々もいます。
ただ、それさえも、採用時に見抜くことが肝要ですし、
間違って採用してしまったなら、上手な切り離し方も必要ですけどね。

 
さて、そんな中、
自分が本気で「安定」を求めるならば、
どうしたって、会社に役に立つ人材でなくては、
そう成らねば、会社にいる意味がありません。
給料だって、上がっていかないでしょう。

ただし、
会社も、それだけの高給取りをたくさん置いておける余力は全くありません。

どうやっても、会社という組織では、
ピラミッド構造が常になります。

つまり、
現工場長が致命的な状況にでもならない限り、
能力をいかんなく発揮している間は、
代わりの人は要りませんよね。

一定以上の分母がないと、
空くポジションもまた、数は少ないし、
空くまでには何年も待たねばならなくなります。

上へ行かねば、同じ仕事をひたすらに繰り返す以外、
低賃金労働以外、高給取りのポジションがないのもまた、
必然の現実です。

であれば、
自ら社内で新たなポジションを確立できる人財にまでなるか、
そんな活躍の場を用意できない企業からは、離脱するしかなくなります。

そうやってまた、
会社は低賃金での労働者を集め始めます。

コレは、企業といえど、新陳代謝を促す必要があったり、
世代間を埋めて、繋ぐ必要があるためでもあるのでしょう。

ですが、どれだけ技術が革新しても、
人の手を借りねばならないルーティンワークは、
いきなりゼロにはなりません。
なので、ソコをまかなう低賃金労働者はまだまだ必要です。

ソコに、低賃金でも喜んでもらえる経済格差のある外国人労働者の方々に助けてもらうことは、
まだまだなくならないコトでしょう。
いや、日本人だってかまわないんですが、
自分が何ができる人材なのかも、上手い事表現もデキナイ、
能力もスキルも相手に伝えられない日本人を、
まして、すぐ辞める腰掛け日本人を、どの会社が採用するのでしょうか。

つまるところ、
高賃金が欲しかったら、勉強しなさい。
考えるのが、学ぶのが、色んな経験をするのが嫌ならば、
替えの利く低賃金労働者で甘んじていなさい。
 

そう言ってるのが、今の時代なんじゃないかなと。

 
どんな会社でも通用する能力、スキルってのは、
対人関係です。
人として成長していれば、色んな所で重宝されます。

ビジネスの仕組みを深い本質的なレベルで広く理解している人もまた、
喜ばれる場合が多いと思われます。
つまり、歯車の一つではなく、
全体像の俯瞰的な視点をもって、歯車の一つにあたれる人材であれば、
売上、仕入れ、販管費、貸借、損益、もろもろの視点があれば、
自分がまかされている業務以外にも目線が届き、
全体最適の視点をもって、より適正適切な部分最適に貢献できるからです。

そんな人材を企業がほおっておくわけがない。
ラッキーと低賃金で働かせ続けてたなら、
そう遠くない将来、離職していくことがわかっていれば余計に。

日本人同等以上が続く今、
外国人技能実習生に指導される日本人の若者たち。
外国人の若者たちよりも続かない日本人の若者たち。

「こんな仕事したくない」って言いつつ、
他に何ができるワケでもない日本人の若者たち。

苦労している人たちは、
苦悩しながらも、着実に人として成長し、我が道を切り拓いていく。

誰かの社会のせいにし、ただただ逃げ続けている人たちに限って、
やれ低賃金だの、
やれ会社がパワハラだのセクハラだの言い出す。

ただただ、人が注目するからと量産され続ける、
否定的、批判的なメディアニュースや社会現象に、
知らず知らず頭の中身を変えられているコトにも気づかぬままに。

カワイソウな外国人を見て、
ただただケシカランと言うばかり。

自分の人生、自分以外に歩める人はいないというのに。

謳歌できない人は、謳歌しない人たちなんですけどね。

構造の問題だと言っても、抜け出せる人たちはいます。
抜け出せない自分には、何が足りないのか、
考え、探し、求め続けていれば、自分なりの道が開けていくと思うんですが。

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