インドネシア労働者のイスラム、ラマダンについて

視察ツアー

ナゼあまりこの手の細かな記事が無いのでしょうか。
(私も探してみてはいないだけなのかもしれませんが。汗)

もうね、触れたいことが本当にたくさんあります。苦笑

さて、イスラムという宗教について、
日本では世間一般で言われるイメージはテロリストなどの宗教みたいに、
感じてしまう方も少なくないように思いますが、
ご存知の方はご存知のように、
決して怪しい危ない宗教ではありません。
(一部には確かに過激な解釈と強制を求める一派がいますが、
 これらはどんな宗教にも大なり小なりあるものです。)

あ、私自身、イスラムではありませんし、
帰依を望むものでもありません。

フツーにその特徴や意味など、
聞き及んできた限りで、お伝えしてみたいと思います。

まずお祈り。
日に何度か、時間に応じて、お祈りをします。
それは神様に自分の祈りをささげることですが、
そのお祈りの内容は、自らの望みである場合も多いようです。

つまり、N4合格しますように…とか。苦笑

また、ヒジャブについてですが、
ようは、女性のほっかむりですね。

どこかで見たのですが女性は真珠と言われるようで、
女性が自ら知らずしてアピることを控え、
下手に男性を性的に煽らないようにするためのような感じもしました。
自らを守るための知恵の一つとも言えるのでしょうか。

そもそも、食欲や性欲など、人間の欲求を意識したり、
抑制したり、コントロールすることに重きを置いている面があるように感じています。

ラマダンもコレにあたり、
どこかに書いてありましたが、
一年に一度、この時期だけ、
日が昇ってから、日が沈むまでは、
この期間だけ、一切の水も食べ物も口にしてはならないというものです。

アテンドいただいた方々は、
朝日が昇る前として、3時に起きて食べてからまた寝て、
朝に起きて活動し始める。
日が沈む時間、今回は6時前後だったかと思いますが、
それ以降に水分補給や食べ物を摂取することが許されます。

ひもじい思いをして暮らしている同胞(ココではイスラム信者なのかな)のことを
慮って同じ思いをすることで、
普段のありがたみや自己節制の訓練ともするようです。

じゃぁ、現実論として、
実際にどこまでどうだったかといえば、
誰がイスラムでイスラムじゃないのかなどの判別は全く分かりませんが、
ヒジャブをしている人もしていない人もいるし、
モスコと言われるようなお祈りできる場所もたくさんありますが、
経験にお祈りしている人ばかりじゃないし、
画像のように、そこで寝転がって涼んでいる人もいる。

そう、初ネシアが初ラマダンでもあり、大変貴重な経験でしたが、
街中でも地方でも、日中であっても、
飲食関係のお店はオープンしているし、
何ならマレに買い物して食べたり飲んだりしている人もいる。
いや、買い物しておいて、日が沈んだ後に食べる用としているのかもしれない方も、
いたのでしょうか。

後、タバコやお酒。
イスラムはタバコは明確に禁止しているのかわかりませんが、
お酒は禁止しています。
でも、お酒を飲む人もいます。
タバコを吸う人も結構います。

今回の視察は、たまたまラマダン期間中でした。
渡航前には、選挙の兼ね合いもあったりして、
この期間はテロが多いと、外務省?の注意喚起に、
けっこう脅されビクビクしていました。

それでも、ラマダン期間中に行けたことは、
ある意味、とても貴重な経験になりました。

年にこの期間じゃないと、
体験できないことだらけだったからです。

ちなみに、これからインドネシアへ行かれる方は、
ラマダンは避けた方が宜しいかと思われます。笑

特に現地の方にアテンドなどお願いしている場合、
現地の人がお昼ご飯を食べないし、暑い中、水も飲まないので、
とても気まずく日本人もついつい遠慮してしまいがちです。

彼らにすれば、私たちは外国人であり、お客さん候補者でもあるので、
気にせずどうぞ水も飲んでご飯も食べてくださいと言ってくれますが、
じゃあといって、そうそう自分たちだけでお昼を食べたり、
その人たちの前で、水をガバガバ飲み干したりはしにくいものです。汗

なので、特に食事を楽しみたい方は、
ラマダン期間は避けた方が宜しいかと。苦笑

ちなみに、私たちはプチラマダンして、
特にお昼はいただきませんでした。笑

あと、ツアーのお尻に、バリへ入りましたが、
バリはヒンズーなので、ラマダンはありません。

そう、ジャワ島の中にも、もちろんキリスト教の方もいましたし、
その方々には、ラマダンはありませんし、
周りがそうしているからお付き合いして…なんて節制もしてはいません。

現地在住の日本人の方々も、
ラマダンに付き合うことなく、平気でバクバクご飯を食べたりしている方も。苦笑

そういう意味では、許容の多いイスラムがインドネシアにはあるように思われます。

日本へ来日して頑張っている子たちも、
ヒジャブをはずしたり、知らずして豚肉を食べてしまっていたり、
日本にいる間は、ラマダンを止めていたりと、
それぞれに柔らかく適応してくれている場合も少なくないようです。

ざっとこんな感じでしょうか。

ある意味、人は人、自分は自分として、
自分の常識の範囲で、自分で自分を律するために、
それぞれに許容範囲があるように感じています。

なので、今回私たちはめぐり合えませんでしたが、
敬虔なイスラムの方は、そもそも海外への出稼ぎには、
行けないから、行かないようにも感じました。

よって、
ヒジャブを取る取らないは、
受入先の業務内容にもよることでしょう。
別に取らなくてもいいならば、無理に取らせなくてもいいようにも思います。

お祈りは、その時間帯でできなかったら、
その後の時間帯で重ねてすればよいので、
ほぼ気にする必要はありません。
もし場所があれば、彼らの為に、
そのスペースへちょっとした絨毯でも引いてあげれば、
すごく喜ぶことでしょう。
なければ、自分たちの寮で対応します。

豚肉も、自分たちの自炊の範囲で、
豚肉を外すだけなので、それ以上気にすることはありません。

つまり、普段の仕事や生活上で、
イスラムだからと気にすることは、あまりないと言えます。

ただし、このラマダンだけは別ですね。
特に建設系や農作業などの外で行う業務の場合、
暑ければ熱中症など気にかかりますし、
食べるもの食べて働かなければ、
倒れたり、力が入らなかったり、
病気になったりされたなら、たまったものじゃありません。

このラマダンを主に、その加減などについては、
送り出し機関の方々と気にかけて個別に確認をして、
必要最低限のスクリーニングを必要とするところが、
他国以上に気にかけるべき点でしょうか。

とかく無宗教な日本人。
神様とか言われても、ピンとこない場合も多そうですが、
肝心要は、気遣いが無かったり、
ひどいと小バカにしたり、
テロと同じ目で見て扱ったりと、
偏見が強かったり、差別をする接し方は大問題です。

日本人でもインドネシア人でもナニジンでも、
その人が大切にしていることであれば、
互いの理解が必要だし、許容が大切です。

そのうえで、譲り合い、共通認識を育むことが、
大人としての常識です。

もはや保育園の時に習うことです。
大人になるとそれらができない場合も多く、
ひどいと、自分が相手を傷つけているという意識すらできません。

ナゼ、そうふるまうのか、
誰も教えてくれないから、、、みたいな実習生レベルの言い訳じゃなくて、
自ら、知ろうとする姿勢や意識が、
とても大切だと思います。

自分が理解できないから排除していくなんてのは、
愚の骨頂です。

こういうところから、
ひいては自分の器も思考の幅も深さも、
大きな広がりを見せ、
結果的に、人間として大きく成長してける一つの大事なキッカケでもあると。

ある意味、良いネタととらえて、
この話題から、相互理解を深める機会にして、
人間関係を深めていければ、
インドネシアの方々との良い関係を作っていけるようにも思います。

以上、初ネシアが初ラマダンの感想でした。

私たちも、次に行く機会があれば、
一度大変貴重な経験をさせていただけたので、
ラマダン時期以外で、行ければと思います。苦笑

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