先日、入管法と技能実習法の改正案が、
国会へ提出されました。
皆さんが知りたい「枝葉末節」部分は、
まだまだ出てきてはいません。
ただ、ざっと目を通してみると、
骨格部分においても、注視しておくべき点はいくつか出てきています。
いつもながら、
「ナゼ、ココが厳しくなったのか」
「ナゼ、ココが改正されたのか」
の背景や流れを知っておくことが大切です。
おそらくほとんどの方々は、
「どこかで、誰かが、解説してる情報」
を見て、知るべきを知るのでしょう。
(私のこんなブログをご覧のマニアの方は、ご自身でもご覧になったうえで、”確認”をされたい方も多いと思われますが)
で…、
アレもコレも列記してもフツーは頭に入らないので、
1点だけ、例示し、注視して、掘り下げていきます。
その過程を通して、上述の大切さについて、
気づきに繋がると良いなと。
考え方というか、流れというか、
その後の応用に繋がれば良いなと。
不法就労助長罪の厳罰化
・3年→5年
・300万→500万
・併科=5年の懲役と500万の罰金の両方の処分アリ
ハッキリ言って、愚直に丁寧に先回りして良心的にコツコツと対応されてる方々にしたら、
かつそれらが一定以上の知見と現場をハンドリングできている実力さえあれば、
今まで同様、全く気にする事すらない部分です。
ただし、
ソレができない、デキる実力のない、未成熟な方々にしたら、
戦々恐々となりますし、その意識すらないままに、処分される方々が増えて行きます。
「そんなの知らなかった…」
いつも通りの見えない落とし穴へは、皆さん、そろって並んで見事に落ちていきますから。
技能実習法では、個別具体的に罰則が細分化されて明記されています。
今回の改正では、本当に技能実習→育成就労へと言葉を変えただけと受け止めてしまう内容でしたので、
おそらく、同様に、罰則は細分化されて明記されることでしょう。
ここもまた、年数や金額が細かく増えるかもしれませんけども。
そして、この細分化の明記こそが、
どういう行為が、不法就労助長罪という罪に問われるのか…
を例示しているといっても過言ではありません。
スケープゴートって書きましたが、
施行後は、周知のためにも、見せしめが効果的です。
また、お役人の摘発担当者にしたら、
どれだけ摘発したかこそ、評価対象です。
「私(の部署)はこれだけの数を摘発して、悪質者を減らし、貢献しました」
その結果を出して、公表するのが、お仕事ですから。
よって、国会を通過し、施行された後は、
技能実習周りのみならず、特定技能はもちろん、
様々な在留資格周りで、摘発が実施されることでしょう。
※在留資格の取り消しもまた改正ポイントの一つですから…永住者のみならず派生して厳しくなる事も考慮して当然です。
キチンとすべきをケアできている先も、
業界特性としては、難癖という重箱の隅の是々非々で点数稼ぎされる場合はけっこうありますので、
巻き込み事故にあわぬよう、自身と周囲へのアナウンスが大事になってきます。
(とはいえ、知らぬ存ぜぬという悪質でなければ、指導に付き合うのみですけどね)
この業界、
自分は技能実習だから特定技能の事はよくわからんし知る必要もない…
逆に、特定技能しかやってないから技能実習=育成就労なんて知らん…。
いやいやそれ以前に、
大元となる入管法なんて、それこそ学校で国語算数理科社会と習ってるワケじゃないから、
知る由もないし、そんなヒマなんてない…。
残念ながら、そうはいかない現実があることを、
現場に取り組んでいる方なら、よくよくお分かりの事でしょう。
(実感をもって知らんし必要ないと思っているのは、裸の王様の経営者だけです)
お金もらって動いてるプロならば、
「知らなかった…」
では、子供の使いも同然。
「ゴメンナサイ、二度としませんから…」
で、懲役に行かず、罰金も支払わずに済むなんて、ありえないくらいの常識は、
誰もがお持ちのハズ。
もっと言えば、
代表が責任を負うのみならず、現場責任者や現場担当者もまた、
本人が罪に問われ、罰則を受ける当事者なのが、当業界です。
業界も世間も入管も労基も、
世の中全てをナメくさってる連中と同じ目にあいたくなければ、
さっさと身に着けるべきを身に着けて進みましょう。
※最適な手段は散々伝えてきてますので割愛
追伸
別にね、読まない、読めない人は、良いんです。
受益者負担をせず、当事者責任を取って、処分リスクを抱えるだけですから。
プロでもない実力で困るのはご自分なだけ。
あ、業界的には迷惑になるので、罪を犯す前にご退場いただければ幸いですが、
まあ、淘汰されてくだけで時間の問題…自然の流れですかね。
自浄作用が機能するってヤツです。
片道切符で捕まるまで突っ走る方々=潜在犯(確信犯)を捕まえるのは役所の専売特許。
強制力を持つ入管、労基、機構の皆様へは、むしろエールを…頑張ってくださいー!
————————————————————–
現在、7年目となる解体新書企画の再募集中。(3月31日まで…あと10日)
メルマガ無料登録(LINE無料登録)はコチラ。
自分で言うのもなんですが、”マトモに真っ直ぐ歩きたい業界人”は特に、届くご案内をご参照ください。
————————————————————–