この業界の絶対的現実を一言で言うと、
こういうことかもしれません。
外国人労働者にとっては人生が…（母国の家族まで巻き込んだ人生）
受入先にとっては社運が…（事業の維持発展と全従業員の生活）
そういう立ち位置にいるのが、
監理団体であり、監理支援機関であり、登録支援機関となります。
でも、実際は”組織”が一人ひとり、一社一社を救うのではありません。
他の誰でもない”アナタ”自身にかかっています。
現場やってないと実感わかないかと思いますが、
コレが現実です。
税理士、社労士、行政書士、弁護士…
助言し、提言し、時に代行し、一人ひとりや一社一社のお手伝いをしますが、
常に一つ一つの手続きにおいて、
そこには人生も社運も、常にかかっているわけではないお仕事です。
（内容とシリアス度合いには寄りますけどね）
職業紹介事業者？
社運を賭ける人材を扱うわけもなく、
まして一人ひとりの人生を何年も背負うお仕事ではありません。
強いて言えば、小中高の教師は、
一人ひとりのその先の人生に大きな影響を及ぼすという意味で、
似ている面はありますが、背負い任されるお仕事ではありません。
でも、このお仕事は違う。
常に、一つ、手続きを間違えたら、致命的に振り回す。
・送り出しに投げた募集条件において、給与設定を間違えていた…
・雇用契約を締結した後で、その業務内容では違反になることがわかり、招聘できなくなった…
・入国前、入国後の講習ですべき指導をしていなかった違反で、就労が継続できなくなった…
・賃金計算を間違えていて不払い詐欺になっていた…
・急な病に倒れたが初動が遅すぎて後遺症の残る事態となった…（事故やケガでも同じ）
まぁ、残念なアルアルを上げだせばキリがありませんが、
いずれもフツーの業界人なら決して犯さぬ失態ですし、
未成熟で不慣れな方々が何の教育も経験もないままに現場をまかされていると、
ほぼほぼ高確率で起きる致命的事態です。
コレ、一件一件、一人ひとり、一社一社の当事者にしてみたら、
あぁ、アルアルトラブルね…で片づけられたなら、たまったもんじゃない。
そして、これらを担当するのは、”組織”じゃなく”アナタ”ですよね。
これが、法だろうと仕組みだろうとAIだろうと、誰も助けきれない、まごうことなき現実です。
コレ、何十社、何百人とこなしていると、この視点が薄くなる方がいます。
スーパーマンや、目の前の開いて一人ひとりを、ずっと大切に必要十分に丁寧に対応する性分の方はともかくも。
（てか、皆、当たり前に備わってる人間性ですが、麻痺するのも失敗をするのも人の常）
もちろん、ミクロの視点のみならず、マクロの視点だって必須です。
ですが、最終目的をどこに据えているかによって、
局面においては、全体最適のバランスを崩してでも、部分最適を最優先する局面もあります。
（理由如何の途中帰国なんて、現実例としたらわかりやすいですかね）
だからヤリガイ詐欺なんて自嘲気味に話すこともありますが、
一人ひとりが背負っている責任は、ある意味、地球何個分より重い。
その割に、人身売買業界と揶揄される常もあって、そもそもが儲からないから給料は安い。苦笑
でも、だからといって、責任…というよりはヤリガイにほだされて、
途中でホオリ出せないと思い、続いてしまう方々が多いのが、この業界の大半の方々。
（メディアやジャーナリストには、この実感はわかんないし、一部の阿呆がいなくならないのも現実ですけどね）
そして、そんな孤独を抱えて組織内で一人ぼっちになる方もいる。
組織内では常識でも、他先や社会では本当に常識なのか？と悩み迷う人もいる。
自分の判断が合ってるのか適正適切なのか、マトモな人であればあるほど迷い悩む。
だから、互いに支えあえる”場”が必要で、
そんな”アナタ”もまた、支えられる人がいない事には、
とても真っ直ぐ安全運転で高速道路を走り続けられない。
この話の流れが理解でき、共感共鳴してくださる方々が、
結果として、取り組み続けてるコミュニティ（単なるグループではない）に集い続けています。
いつもながら、別に私が取り組んでるコミュニティじゃなくたっていい。
別先で、どこか、ご自分に合う集まりを見つけ、ソコで満足できれば、それでいい。
私が敬愛してやまない現場職員の方々もまた、幸せであって欲しいと願うばかりです。
追伸
頼れるのは”アナタ”しかいないから、
“アナタ次第”で、外国人労働者も受入先も、どうとでも変わって行くのも現実です。
だからこの業界のヤリガイは、どこまでも無限に拡がります。
デキないのは、足りてないだけ、間に合ってないだけ、それだけです。
やり続けて、成長を加速させて、一日でも早く、一定以上に至るのみです…自分なりに。
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