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私達は「決して国にはできない事」をしてる自負を持とう。

お仲間内の悪ふざけで、裏で言いたい放題言ってる中で、
時折、全部を国がやればアホな悪質者は限りなくいなくなるのに…
なんて話になることが何度もある。

お金の流れだけでも、国が間に入って徴収し、支払いする仕組みにするだけでも…
なんて話も昔から。

確かに、国と国をまたぐ人材育成事業、国際交流、国際貢献などを目指し、
人身売買や奴隷商人を誰もがなくしたいと願うならば、
そもそもの根っこから、役人じゃなきゃデキナイ事業にすればよい。

そう考えるのもわかるけど、個人的にはデキナイしすべきではない。

 
だって、一番大事なのは、個別に寄り添うことなのに、
国がやるなら一律でしかできなくなるから。

個別に対応が変わるなんて、公平・平等ではないから。
国がすべきことではないから。

 
役人の一職員が、夜中に下4桁0110からの電話に出ると思います?

朝4時とか5時の早朝にいきなりかかってきて、
○○さんが苦しんでます、助けてください…
なんて相談に飛び起きて現場へ向かうなんて、すると思います?

休み関係なく警察から電話があった遠方先まで、迎えに行くとか役人ができますかね?

海外へ面接に行って中小企業の社長のアテンドなんてすると思います?

夜、日中の仕事が終わってから、寮まで出向いて、外国人の若者たちの一人ひとりの将来のキャリアパスについて、
親身に助言・指導すると思います?

しないし、できないですよ。
特に定量的ではなく、定性的に。

縦割り省庁文化の役人が、入管、労基、年金、税金、転入出、銀行、電気ガス水道他、
全部、ケアできると思います?
垣根や線引きなんてなく、コレは自分の仕事(管轄)じゃないとか言ってる場合じゃないんだけど。

 
だから、今まで、国は下々の民間に、縛るだけアレコレ縛る条件下でなら、
事業としてやらせよう(やっていただこう)ってスタンスで来ているんだと思います。

責任問題はもちろんだけど、そもそも役人にはできない仕事になることをわかっていたから。

そして、役人がすべきことではないから。

強いて言えば、放置車両確認事務の民間委託のようなスタイルになりますが、
これらもどこまで機能するのか。

 
しかし、それでも、日本という国が今後も成り立っていくためには、
外国人の方々に支えて頂かないと立ち行かないこともわかっているので、
結果、どれだけの批判や非難を浴びようとも、
これらの受入が止まることはありえない。

よって、制度がどう変わろうとも、一定以上の縛りを設けたうえで、
民間の力に頼っていく路線は、変わりようがない現実だと思われます。

私達は国ができない事に取り組み、日本を支えています。

だからこそ、自分たちが取り組んでいる一つ一つの業務には、
誰かに後ろ指を指されるものであってはならない。

くだらない個人や組織のメンツなど犬にでも食わせて、
国ができない事だからこそ、自分たちが支えていると自負を持って日々、目の前のことに取り組んでいきたいものです。

 
追伸、
今月初旬、母親の重病が発覚し、急遽一時帰国した特定技能の女性がいました。
顔を見て、世話をして、母親の治療費を稼ぐためにも、再度戻ってきて働き始めた矢先、
先日、亡くなったと報告が…。

こういう時にこそ、どこまで、どの程度の距離感で支えられるか、寄り添えるか。
現場で日々、こういった局面に対応されている現場職員の方々には、
本当に頭が下がります。
誰が見ていて、評価してくれるわけでもなく、ただただ当たり前の対応を続けている方々がいるからこそ、
今の日本があるのだと感じてなりません。

でも私達現場に関わるのもまた、人間です。
国が支えられない分、互いに支えあう場もまた、必要だと思い、
色々と続けています。

 
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自分で言うのもなんですが、業界人は特に、無料登録しとくと良いと思います。
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