経営者たるもの、お金の計算がデキナイ人に資格はない。
(ソレ以前に、今は特に、労働者の気持ちがわからない人に…って前提が入るのかもしれませんけど💦)
せっかくの貴重な反面教師事例です。
どうしてこうなったのか、その原因をちゃんと復習しておきましょう。
会社側にすれば「こんな小さな行き違いでも」
多大な損失を生むという、丁度良い?事例でしたね。
1.水道光熱費が上がった。
2.十分な説明と納得もなく、ベトナム人が怒って訴えた。
3.結局、水道光熱費以上の多額の損害賠償金を支払うことになった。
めっちゃシンプルです。
ただし、並行して、雇用契約期間の問題もあり、
退社した後も、契約期間の給与を満額支払うことになりましたね。
他にももろもろのストーリーは、
代表的に以下の記事を上げておきますので、
ご確認ください。
https://bunshun.jp/articles/-/52836
https://jisin.jp/entertainment/entertainment-news/2075059/
なるべく残っているようにと、メディア元のリンクを貼っておきましたが、
以下のヤフーニュースでは、コメントがたくさんついている部分も、
見れる方は確認してみると良いと思います。
https://news.yahoo.co.jp/articles/f5a935096c8f801fe802f7b6d6f6a53f11f0ed82
https://news.yahoo.co.jp/articles/52f64405b0e0035fdb0c2bc83896ddad2df2cb3a
余談ながら、水面下の現実を想像できない一般論としては、
当然ながら、弱者の一方的な訴えを正義とみなすコメントが多く溢れています。
ただ、ここ近年、辟易している同様のニュースにて、
一方的な憂さ晴らし批判コメントばかりじゃなくなっても来ているかなって感じています。
我々業界人は、根幹となるポイントに注視して、
もう少し踏み込んだ反省を考えてみましょう。
それでも書き記すにはかなりの長文になるので、
どこまできちんと表現できるものか…
ベトナム人に、どうすれば納得のいく説明ができたのか。
いや、そもそもが、
納得のいく説明など、できるのか…
コレ、いつもの堂々巡りポイントですね。
痛い目を見た直後は、細かく事前に丁寧に説明し、
何ならその様子さえ、動画で録画して証拠を作っておく。
未然にケアしておく重要性を認識することが大切。
更には、
上げる前に、上がる理由を、相手が素直に無理なく納得できるような説明をしていく。
「説明能力」「コミュニケーション能力」っていう、
この業界では最も重要な能力の一つです。
で、いざその場になると、目の前での明らかな問題として認識されないので、
ええわええわで、テキトーに流されていく。
後で発覚しても、不可逆的で、取り返しはつかない。
どこまでいっても、受入企業側の問題となるので、
登録支援機関は、法的責任は一切取らない。
個人的には、道義的責任はあると思われますが、
ケツをまくると決めた業者側は、そんなの無視するに決まってます。
また、支援費的なコストの額にもよるのでしょうかね。
このケースで言えば、
花畑側が毎月何百万も支払っていたならば、
訴えたくもなるものですが、
ここまで一方的に悪者にされてるので、訴えようもないのかもです。
えっと、話はどこまでも枝分かれし、
もっともっと様々な視点から、
重層的、複層的な広がりを見せるので、この程度で。
この事例から学べることは、
特定技能の受入においては、
『ひとえに、受入企業が全ての受入責任を負う』ということ。
業者側は、少なくとも法的にはケツをまくれるのが現行法上であるということ。
(別角度からは、業者側も法的に処分を受けます)
=情報弱者の受入企業は、業者側にいいようにやられるリスクを承知しておく必要があるってコト。
=高けりゃ大丈夫ではないにせよ、安いだけの業者にそんな責任感などは求められないコト。
(高い安いじゃなく、業者を選ばねば、痛い目になるってコト)
=どうせ業者に責任を負わせられないならば企業単独受入をしたほうが、そもそもの当事者意識が持てるってコト。
=当事者意識をもった姿勢で、外部のプロを上手に使う受入が現実的だというコト。
となります。
アウトソースは、その成果に繋がるからこそ、
意味があります。
同時に、内製化できるならば、その方が安上がり。
冒頭に述べたように、
計算がデキナイ経営者には、経営する能力はありません。
外国人の若者レベル同様、近視眼の目先計算にしか目が聞かない残念な経営者は、
自然淘汰されていくのが今の時代です。
昭和のまま、アップデートできない経営者が率いる会社では、
従業員の方々はかなりのストレスになっているのでしょうね。
それもまた、サラリーマン人生を歩むと決めた方の道ですので、
別の転職先を探し求めて、ドリフターズ(漂流者)となっていくのでしょうか。
追伸(投稿後日)
こんな日経のニュースも出た。
特定技能外国人材の雇用契約の終了については、
十分注意しないといけない。
花畑牧場を入管庁が調査 特定技能雇用に厳格要件
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUE18AO80Y2A310C2000000/
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