たぶんね、今はもう、
よほどの大企業とか、何百人もとか、
明らかに悪質先だとわかるようなケースでもない限り、
メディアニュースでも取り上げられなくなってきているんじゃないかなと。
また、毎回、私がココを細かく突っ込んでいるのは、
別に、一社一社を、なんて悪い奴らだ、けしからん！って、
追求したいとかじゃない。
公表されている以上、
個別具体的に、どんなことで、行政処分になっているのかを、
正しく知っておくべきかと思い、
貴重な反面教師実例とすべく、以前から、細かく深掘りしてみています。
人の振り見て、我が振り直せ、我が襟正せって意味です。
自分のためでもありますので、悪しからず。
技能実習計画の認定の取消しを行いました
https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_14245.html
先に整理しておくと、
・労働安全衛生法違反による罰金刑、
・不法就労助長、
・賃金不払い、
・不正行為、不当行為、
そして、虚偽の答弁と、
今回は、以上の５つの原因にて、処分を受けたこととなっています。
（後で発見！
「役員のうちに技能実習法の規定により実習認定を取り消された実習実施者の役員がある」
って理由もあって、取り消し処分になった先もありましたね）
それでは、早速…
（１）株式会社f-プランニング（代表取締役 池田定夫） ２件
平成３０年 ５月１６日認定分
労働安全衛生法違反により罰金の刑が確定したため。
今一度、労働安全衛生法違反による罰金刑とは、
どういうものがあるのかを調べてみると、
こんな感じ。
https://doctor-trust.co.jp/law/penalty.html
＊今回はリンク先を変えましたが、同様に当方とリンク先とは何ら関係ありません。
衛生管理者、産業医、衛生委員会などの未選任、未設置でも、
罰金刑対象です。
また、入社前の安全衛生教育や、健康診断の未実施などなども。
色々チェックしておいたほうが無難です、罰金刑になりたくなければ。
HPを見ると、
・装置製造請負
・機械部品加工
・植物工場
・弁当・惣菜の製造、販売
・一般労働者派遣
と、色々やられていますので、処分された職種作業までは推測しかねます。
ただ、代表の方がにこやかな笑顔のお写真とともに、
“共存・共栄の経営”と“信用・信頼こそ利益”の企業理念を基に
社員とともに一丸となって全員野球で邁進させていただきたい…
と、書かれています。
むなしく響くって、こういう時に使う言葉なんですかね。
（２）株式会社オーテック（代表取締役 太田省司） ２件
平成３０年 ４月２７日認定分
労働安全衛生法違反により罰金の刑
土木の会社。
HPには、トップページに一言。
フィロソフィー（会社理念）に、『誠心』ってあります。
誠心って、どういう言葉の意味でしょうか…。
代表メッセージにある、
お客様から信頼され地域社会に認められる企業づくりをめざして…
言ってることと、結果が伴わない、
いや、相手はお客様しか見えていないのか…
（３）株式会社大迫鉄工所（代表取締役 大迫勉）２件
平成３０年 ４月２７日認定分
労働安全衛生法違反により罰金の刑
鋼構造物工事業・建築工事業。
宮崎県鉄構工業会にお顔付で露出中。
早くも3件目で、言葉がなくなってきます。
（４）片岡正義(個人事業主) ６件
平成３０年 ８月１５日認定分 並びに、
令和 元年 ８月 ７日認定分
外国人に不法就労活動をさせた
きもの？縫製？東金市？
個人事業主で6名の取り消し…
それも不法就労助長で…
こういう先へ受入を進め、付き合っている監理団体の顔が見たい。
おそらく、こういう監理団体もまた、同じ穴のムジナであり、
時間の問題かと思われます。
（５）有限会社キットウ（代表取締役 伊藤修郎） ５件
平成３０年１１月２０日認定分 並びに、
平成３１年 ２月 ５日認定分
労働基準法違反により罰金の刑
フライス加工
他にもグループ会社で、派遣、請負でもろもろ事業を興していますね。
キットウ良くなる。
キットウ幸せになる。
「良く」も「幸せ」にもなれませんでしたね…
（６）株式会社シオタ（代表取締役 中野勇希） ３件
平成３０年５月１４日認定分
認定計画に従って賃金を支払っていなかった
縫製のようですね。
同じ地域でまったく同じ会社名でなかったなら、
すでに代表の名前の表示は変わっていて、
どこぞのグループ会社になってます。
いや、そもそもお飾りの名義だったのか。
はぁ、なんだかなぁ、
そういう会社に受け入れを進めている監理団体もまた、
いや、まだ、あるんですね。
賃金を支払っていなかったのに、
それを見抜けていなかった監理団体は、
明らかに悪質かつ適正な管理ができていないとして、
時間の問題なのでしょうね。
（７）有限会社ジェイ・シーワイヤリングシステム（代表取締役 鈴木君男） 20 件
平成３０年 １月２４日認定分 並びに以下、
８月２２日認定分
９月２５日認定分
平成３１年 ３月 ４日認定分
令和 元年 ７月１８日認定分
認定計画に従って賃金を支払っていなかった
外国人技能実習機構の職員に対し虚偽の答弁をした
自動車部品のワイヤーハーネスの製造を行う会社。
処分理由だけで、どうしようもない会社ですね。
最近、HPすら出てこない会社って、もはや、
『隠れて悪質な行為をしてますから、よう公開などできへんのです…』
って言ってるように見えてきます。
さて、
今回も、長くなるので、続きは、次回に回します。
しかし、本当にチェックしていて、
外側の情報だけからしか見えないし、言えないのですが、
自分だったらお付き合いする気にならないような先ばかりですね。
客先確保目当てで無理やり受入のお付き合いをいただいたとしても、
マイナスの実害と、事業継続リスク自体がデカすぎて、
アホな経営者しか、相手にしないんでしょうね。
たとえ万が一、巻き込み事故での行政処分であったとしても、
こんな私のような思いをする人は、この業界にたくさんいるので、
後ろ指さされる覚悟で、行政処分を受けるしかありませんね。
今回も、また知り合い先の、その先で、繋がる先があったりするのかなぁ。苦笑
直接の知り合い先には、ほとんどありません。
ただ、相談を受けている側の方も少なくないので、
そのもう一つ先には、繋がったりする違反先があったりするんですよね。苦笑
後半（明日分）は、以下。
技能実習計画の認定取り消し、気を付けるべきは労働安全衛生法違反…（後半）
https://gaikokujin.link/blog/?p=5268
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