実習実施者編と監理団体編と、2つあります。
特に特定技能の登録支援機関の方々は、
今のうちにポイントを押さえてケアしていかないと、
明日は我が身となります。
現状にアグラをかいていることなく、
キャッチアップとケアに努めておきましょう。
厳しくなるのはもうすぐです。
その時になってからだと、間に合わないので。
(特に不可逆的って意味で…実際に経験してみないとわかんないでしょうけども。汗)
令和5年度業務統計
調査年月 2024年3月
https://www.otit.go.jp/gyoumutoukei_r5/
しかし、機構って、なんで、こういうアップデートをトップページでアナウンスしないんですかね。
傾向と対策を立てられたら、指摘事項がなくなっちゃうから?笑
そうなると自分たちのお仕事がなくなるから?笑
安心してください…大変残念ながら、未成熟な方々はいつの時代でも多数いらっしゃいますので。
加えて、こんなに膨大な指摘ポイントを全てケアできるマニアは決して多くはいませんから。
=いくらでも重箱の隅は残りますから。
クリティカルな処分先もまた…ね。
意味ない余談は終わらせて早速…。
○監理団体における主な違反指摘内容別件数
https://www.otit.go.jp/files/user/241001-6-3%20.pdf
1位:実習実施者の監理・指導に関するもの/その他…659
2位:監査報告・事業報告に関するもの/監査終了後に遅滞なく監査報告書を作成・提出しなかったもの…474
3位:帳簿等の作成・備付け、届出の提出に関するもの/各種管理簿が適切に作成等されていなかったもの…418
逆から見ると、実習生保護や支援の指摘は、圧倒的に少なかったですね。
「実習実施者の監理・指導」「監理団体の運営・体制」が多かった。
なんとなく、本分を指摘しているように感じます。
それにしても、宿命とはいえ、数多の書類管理部分の手土産が多く、
まぁ、致し方ないし、そんなものなのかなと。
でもこれ、登録支援機関になると、ひどい実態が多そうです。
○実習実施者における主な違反指摘内容別件数
https://www.otit.go.jp/files/user/241001-6-2%20.pdf
1位:届出・報告に関するもの/ 軽微変更届を適正に提出していなかったもの…2,932
2位:技能実習生の待遇に関するもの/宿泊施設の不備(私有物収納設備,消火設備等の不備等)に関するもの…1,856
3位:技能実習の実施に関するもの/その他…1,529
ココもまた、技能実習生の保護については、圧倒的に少なかった。
ただ、反面、「技能実習生の待遇」「技能実習の実施」は多い。
特待遇面では、残業を適正に支払っていないのは、行政処分の一歩手前ですね。
実習時間数が計画と異なっていたってのは、残業や休出が多いってヤツかな。
(そもそもが技能実習なのに、労働者じゃないのに、残業ってないでしょ!ってのが機構=制度ルールの前提になってますから)
登録支援機関の方へ。
上述のみを見ると、脅されるほど大したことナイじゃん!なんて感じるかもしれません。
ですが、悪質=同じ指摘を繰り返したり、改善報告がない、または不十分だったりすると、
勧告=指導止まりでなく、次の申請や受入ができなくなる事態になります。
(私が取り上げた上位3つ以外も、直接確認された方が宜しいですよー!)
協議会も入管も、人手不足かつ過渡期もあって、今はろくな実地検査がないかと思われますが、
(あっても電話確認だったり、実態調査と称しての現状把握=次の検査時の前フリ把握ですが)
この先、厳しくなったときに、
1社ずつ指摘事項を20も30もくらうと、改善報告を上げるだけでも、トンデモナイ労力になるし、
そもそも事業の継続に関わる問題になります。
だって、現実的に対応できないでしょ。
別に脅しや参入障壁を高めたい=既得権益を守りたいって受け止める方は、
お好きにどうぞ。
個人的には、後で泣きを見るとか以前に、
現場職員が
“これで本当に大丈夫なのか?”
“受入先や外国人労働者に迷惑かけずに済むのか?”
なんてモヤモヤ抱えながらの仕事なんて、
身が入るワケないし、十分なケアができていない事の方が、
大問題だと思うんですけどね。
特に人身売買、悪質ブローカーとして事業に取り組んでるワケじゃない!って当たり前の感覚をお持ちの方であれば。
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自分で言うのもなんですが、業界人は登録しとくと良いと思います。
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