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大手も中小も、外国人労働者支援業界参入で失敗するのは、こういう考え方の人たち

コロナ禍のため、アフターコロナ?(なんてないと思うけど。苦笑)をにらんで、
外国人労働者支援業界とその周辺関連事業への参入を検討している企業が、
ビフォアコロナから、相も変わらず何社もあるようです。

相談があった際、どう伝えたら良いものかと、いつも頭を悩ませます。

そのうちのヒントとなるかもしれないお話がありました。

面白い記事があり、
その記事が秀逸だと思ったのは、一歩踏み込んで書いてあったこと。

PDCAではなく、DCAPでやるべき「3つの仕事」
https://diamond.jp/articles/-/247269?display=b

以下、一部記事引用しますが、

記事の内容はタイトルで想像がつくと思われます。
計画(Plan)→実行(Do)→チェック(Check)→改善(Action)のサイクルを回し、改善を進めていく手法ではなく、
実行(Do)→チェック(Check)→改善(Action)→計画(Plan)と、計画より実行が先にあるサイクルで回したほうが効果的だというモノ。

「経験>知識」という原理がDCAPの根底にはある。
「新しいものが生まれては消えていく」現代においては、
しっかり計画を立てて改善していくPDCAよりも、
未知のものにまず飛び込んでみるDCAPのほうが有益だ。

*詳しくは記事を見てくださいね。

このやり方を進めているのですが、
私が気になってのは次のページ。

DCAPの向き・不向きをまとめてあること。
そして、そのポイントが、この業界で言いえて妙なポイントばかりだったということ。

DCAPが向いている3領域
(1)未経験・未知の領域
(2)既知だが不確実性の大きい領域
(3)途中で要件が変化していく領域

DCAPが不向きな3領域
(1)小さなミスも許されない領域
(2)関係者が多く、情報共有こそが肝である領域
(3)要件が途中で変わることが許されない領域

この業界参入を考えると、
全6ポイント、全て当てはまる領域の事業じゃ、ありませんか。
(まぁ、言い出したら、どんな事業でも6つ全て、当てはまるようにも受け止められますが。苦笑)

ハッキリ言って、中小レベルの大半の経営者は、
俺様がやってみなくちゃわからんだろ!とばかり、
走りながら、事業戦略を考えます。
間違いなくDCAPです。

個人的には嫌いじゃありません。
この記事のように、「経験>知識」の現実は、間違いなくあるからです。

同時に、大手と違って、中小の良さ、ないし優位性は、
スピードにあるといっても過言ではないからです。

でも、この業界では、正直なところ疑問を持ちます。

安易な情報弱者のまま、参入していくと、
引き返せない不可逆的契約が多いから。
=悪質ブローカー的スキームでないと、事業が成立しなくなるから。
=けっきょく、奴隷商人に成り下がるから。
(=それが嫌なら、参入撤退するしかないから)

ココではクリティカルなトラブルになる具体的な内容は省きますが、
このリスクをあまりに理解できない経営者は多い。

経営者こそ、ポジショントークせねばなりません。
事業参入したのに、失敗した…誰も認めたがりません。
認めて反省し責任を負う経営者など見たことがない。
(事業へつぎ込んだ借金などからは逃げられませんけど)

ココで言うのは、必ず誰かのせいにして、
俺様は悪くないという経営者。
また、既存の従業員への言い訳として、
組んだ相手に騙されて、誰かのせいにして責任転嫁するのが常套手段だからです。

当然、失敗はうやむやに、
社内でのメンツは保たれるように振舞います。

いや、こんなことよりも、
私がグジグジ言ってしまうのは、
そのせいで、振り回され、人生どころか家族まで巻き込んで、
生死をさまようほど追い込まれる外国人労働者たちが生まれることです。

当事者責任と言ってしまえばそれまで。
受益者負担やリスクと言えば、それまで。

現実論として、そんなこと言い出したら、
事業など何一つできやしない…おっしゃる通り。

でも、だからといって、
そういう事態を招くことがわかっていて、
想定出来ていて、その道を何のケアも考えず、突き進むことには、
当然、ためらいを覚えてしまうからです。

相手のことを思い遣れない経営者が取り組む人財事業。
成立すると思いますか?
成功すると思いますか?

現場で踏ん張り自らトラブル回避や解決に励む、
良心的なイチ担当者が、何とか最悪を免れるよう立ち回ることもできます。

でも、一従業員任せにして成り立つことを期待する事業って、
どうなのと?

なので、
失敗したくないなら、徹底したリサーチをして、
ネガティブシュミレーションの下、
ポジティブシンキングをすべきだと申し上げている次第です。

どこまで事前に計画を練り、案をひねり出しても、
現実は確かに、一瞬でそれらの目論見をナシにもしてしまいます。

だからといって、考えなしに、飛び込んでいける業界でもない。

ちゃんと調べて、よくよく熟考して、
また調べて、そういうサイクルを繰り返し、
何なら、どこかの監理団体にでも入って、一定期間だけでも、
コレ等の現実を体験することこそ、
間違いなく最強のリサーチです。

つまり、失敗したくないなら、
時間も労力も頭(知恵)も全てを総動員して、
準備すること。

一晩寝たら、一流の料理人になっていたなんてあるワケない。

コロナで既存事業が大変で、
急遽、別事業に取り組まなきゃならないのはわかりますが、
それはアナタの事情であり、
世間様はそんなの関係ない。

一人一人の状況を配慮されるはずもなく、
国は外国人労働者の受入をほぼシャットアウトしているし、
飛行機はロクに飛んでないし、
アナタの思惑通りに世間は踊らない。

結果、ギャンブルと承知で、
DCAPで突き進む。

もちろん、かろうじてうまいこと生き延びてこれた人たちもいるかもしれません。
だけど、
間違いなく、失敗していった人たちを、数知れず見てきています。

誰だって失敗はしたくない。

選択を迫られているからと、
突っ走る方も多そうなので、
巻き込み事故に合わぬよう、
気をつけたいものですね。

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