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監理団体の現場担当職員の方へ…アナタはどこまで監理指導してますか?

メッチャ上から目線の生意気なお話です。苦笑

どこにでもある、ありふれたトラブルのお話。

一年前くらいでしょうか。

指導員の右腕になる方(Aさん)が、実習生の実習態度に頭にきて、
怒ってしまうことがあり、
実習生から、
もう無理です、帰ります…というメッセージが、
私のところに飛び込んできました。

何があったんだと、即刻お話を聞きに行きます。

まず実習生から話を聞きます。

どうたらこうたら…

怒ってしまったAさんからも、お話を聞きます。

その旨を社長にも報告し、前後策を講じます。

結果、実習生と、Aさんと、社長と私と同席のうえ、
お話し合いをします。

ナゼ、怒ったのか。
どこに実習生の落ち度がったのか。

ココで実習生は納得し、スミマセンでした…となり、
元に戻りました。

ポイントは、迅速に対応しないといけないということ。

案の定、
帰りますと言った時点で、実習生は飛行機のエアチケットまで、
押さえようとしていました。

コチラから、帰るにせよ、手続きがあるから、
待て!と伝えていたため、このリスクは回避できました。

また、
第三者として、双方のお話を聞き、
改めて社長や私が見ている場で、両者ともにコトを納めたセレモニーも、
実は大変重要なポイントです。

そこから一年が過ぎ、
また似たような問題が起きます。

内情を書くと長いので、実習生側の立ち振る舞いに、
日本人側としては許容しおおせない部分があるということ。
それはクセのようなもので、また起きる可能性があることを、
実習生以外は承知していた経緯があったということ。

でも、その時点で、Aさんには、
トラブルがあり、指導しても言うことを聞かない場合は、
私に直接ご相談願いたいとホットラインを繋げて依頼していたため、
また、私も社長もAさんに対して実習生という立場、外国人というコミュ力の問題など、
良い機会と思い、実利を基に説明し、
改めて理解を深めていただいていたおかげで、

今回は私に直接、ご相談をいただきました。

結果、事前に芽を摘むことができ、
上手に受入側、ないしAさんが求める方向へと導くことができるようになりました。

次回の受入以降も、Aさんは、
今まで以上に上手に実習生との距離感や指導を発揮されていくと思われます。

コレは、面接時、配属時、実習中と、
入口からの全工程で、一貫してワンストップで私が顔を突き合わせて、
何度もお世話をしてきたから。
目の前で、実習生にとっての諸問題を解決してきたから。
常に先回りをして、指導支援してきたからこそ、
彼らに対して必要十分なグリップが効いていたからに他なりません。

また、もう一つ肝心なことを言えば、
これらを受入先の社長や技能実習指導員など、各スタッフにもコミュニケーションを図り、
説明し、実際にこんな感じで、大なり小なりの細かいトラブルの芽を摘んでいて、
なおかつトラブルが表面化した際にも、ちゃんとハンドリングしてきたからこそ、
受入先に対してもグリップが効いていたからです。

彼らが私に信頼を寄せていない限り、
私に、帰ります…というメッセージは来ないし、
(誰への事前通達もなく、唐突に失踪もしくは帰国していきます)
エアチケットはまだ取るな!という指示も聞かないし、

受入先が私に信頼を寄せていない限り、
私からの解決策も受け入れられないし、

もっと言えば、
通訳の助けを借りるとか、
各種手続きの連携を図るなどにおいて、
送り出し機関のスタッフにもグリップをきかせていないと、

=人間関係、信頼関係を築けていないと、
総合的に解決へと導けない。

諦めて、それならとっとと帰れ~!って、言うのは楽ですし、カンタンです。
なにより、アレコレと考えなくていい。

でも、途中帰国も失踪も、
受入当初に見込んでいた受入先の計算(コスパ)は狂う=割高になるし、
監理団体側も送り出し機関側も、活動原資の計算(コスパ)が狂います=赤字になる…だって非営利だから。(苦笑)
なによりも、技能実習生も計算が狂います。
(ベトナムのような片道切符では、失踪という選択肢以外、なくなるか、
 小賢しい知恵をつけたモンスターの場合は、転籍を訴え、駆け込むぞと脅しをかけてきます)

全員が不幸へと転がり落ちるか、
やり方ひとつで、マイナスを回避できるかは、正に監理団体の一現場担当者の腕の見せ所です。

継続的にワンストップし続けているからこそ、できる対応。
人間関係、信頼関係。
グリップ力、これは何も外国人労働者だけに限ったことじゃない。

長く共に関わっているからこそ、
受入先の社長のみならず、指導員、現場担当者、同僚などにまで、
グリップが効くようになっていきます。

ここまで即時、臨機応変対応、やってますか?
そんなの無理って言っていても始まらない。

やれていないとしたら、
じゃぁ、どうしたらできるのか。

グリップが大事って、私、よく言ってますが、
これくらいグリップしてますか?できていますか?

プロとして、関われていますか?

これくらいガッチリつかんでいれば、
監理費が多少高かろうが、受入先からは文句の一つも出ません。

そして、実際に、多少割高くらいの活動原資がなければ、
そもそも臨機応変に即時対応できません。
丁寧に関われない。

こういった実感は、受入に失敗して、苦労してきた受入先にしかわかりません。

監理団体検定、初級、中級、上級などあればわかりやすいですが、
こんなの一律で点数評価はとても難しい。

信頼関係の観点から、
Aさんは100点、Bさんは80点、Cさんは50点かなぁ…
なんて考えて付き合っている人など見たことない。苦笑

それに、こういう目に見えないところは、経営者に理解されにくい部分。

今回のケースをお金計算で言えば、
1年、期間が残っていたとすれば、
その1年分が、この実習生がいたことにより生み出された利益はなくなり、
今までにかけてきた諸費用や労力は泡と消えます。

今はコロナの時期ですが、
先々を考え、好景気になってきて、人手が特定技能でも欲しいとなれば、
新たに募集をかけずとも、
一度、トラブルを乗り越えた元実習生が来て戦力になってくれるかもしれません。

逆に途中帰国したならば、その原因と背景と、
あくまで自身の意思で途中帰国するといった書面を実習生に書かせねばならないし、
(受入先の責によるものではない途中帰国として)
それを素直に書かせることもどうかと思われるし、
機構や入管ににらまれることにでもなれば、
労基と共に実地検査にやってくる呼び水にすらなりかねません。

プラスもマイナスも、
数値化はとても難しい。
(テキトーに吹かすことはいくらでもできます)

結局、経営者は理解できない。

結局、風が吹いたら桶屋が潰れそうになるんだ…という現実を突きつけられねば、
想像すらできない経営者は、特に不慣れであれば、
当然、説明されても実感がわかない。

むしろ、ウチとはやりたくないのか?(怒)さえ、とられかねない。

この右を見ながら、左も見るという行為もまた、
監理団体職員の腕の見せ所です。

アナタは、どこまで監理指導されていますか?

追伸、

先日、登録支援機関の事業活動に取り組もうという方がいて、
楽しく皮算用をしていました。苦笑

俺様みたいに、猪突猛進でまずは仕事を取ってくるヤツがいないと事業なんて始まらない。
俺様のコネをフル活用して、話を聞いてくれる先をいくつも見つけてくるから、
後は頼むと…

いや、今の時代、このコロナ禍においても、
例えば、介護などは慢性的な人手不足なので、
極論、誰だって、人が欲しいという先は見つけてこれるし、
話を聞きたいという先は山ほどあります。

でも、実際に、受注まで行く先は、ほぼないに等しい。苦笑

どこまでいっても、受入側は、
安く仕入れたい。
責任は業者へ丸投げしたい。
すぐに、素晴らしく従順で、適応能力があり、
バカヤロウ!とか、怒鳴り散らしても、
(自分たちがどんな人間だろうと)
文句ひとつ言わない、
日本語能力の高い人材が欲しいのが本音です。

決して安くはないので、それじゃ受入できないって断られてヨシです。
そんなメンドクサイんじゃ、やってられない。
なんで金払ってんのに、全部自社の責任になるんだ!…
怒られてヨシです。

何のために来たんだとさえ、言われかねません。

右を見ながら、左も見なきゃならないことだらけです。苦笑

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