久々に解体新書企画内にて届いたお悩み相談について書いてみます。
本質的には、ずっと昔から繰り返され続けるトラブルについて。
奴隷商人の悪質ブローカーや、悪質企業には大変腹立たしい限りですが、
同様に、悪質な外国人労働者もまた、怒れてどうしようもないものです。
—
下記のような状況で対応についてご指導いただきたくお願い申し上げます。
⚫︎ネガティブ発言の実習生の対応について
・上司の指示に従わない
・今働いている会社は、倒産する
・元請けの会社に対する批判
担当者の方が優しい方で現在はまあまあと言ってくださってますが、
今後最悪の状況になってしまう可能性大だと考えてます
などを場所わきまえず暴言を吐き続けいます。
上記の状況を踏まえて何度か送出機関を含め4者面談実施するも改善せず。
退職はしたくないらしく、自分が働きやすいように今の職場環境を変えるまでやると言ってます。
個人的には、何様のつもりかと怒り心頭ですが、
安易に手荒な真似してしまうと各方面にご迷惑をおかけしてしまうし手に負えない状況です。
今後の対応として、残念ですが自主退職を促す方向しか無いかと考え下記の段取りで検討中です。
*就業規則の確認:懲戒条項:母国語での書面交付→状況経過の詳細をメモで残す
*懲戒条項の内容の説明時など面談時の内容を実習生の許可を得て録音する。
*機構への相談:解決には及ばないと思うが、万が一失踪、ユニオン相談時のリスク回避のため
皆様の経験の中でアドバイスいただけますようにお願い申し上げます。
—
他のお仲間たちが、丁寧に色々と具体的に助言くださいました。
ぶっちゃけ、私もコメントを用意してたのですが、
協力関係者の方々の出番と、控えてお蔵入りさせました。
…が、せっかく書いていたので、ココで載せておきます。苦笑
—
○○さんへ
基本的にはおっしゃる通りの手順、対応となると思われます。
個人的には、今の言動を続けることが自分の不利になることをわからせようと、上手に話を進めます。
なお、こういったケースは、どこまでも個別対応になります。
相手の性格やポイントにもよるので一概には言えませんが、
結果として、本人にとって今の場所にいないほうが得であり、
帰国するしか手はない方へと話を誘導していきます。
監理団体職員の腕の見せ所?です😅
例えば…
上司の指示に従わない。
→労働安全衛生上、アナタの安全を守れない。
→実習実施者として保護の責任を負えない。(監理団体としても)
→よって実習継続は難しい。
→私達が勝手に嘘をついてるんじゃない証拠として、
「指導してアナタが指示に従うかどうかの返答の様子」を、録画させてもらうね…。
(機構、駆け込み寺、ユニオン対策のみならず、本人の主張が身勝手で不利になると気づくキッカケになればと)
上司にお金を渡す行為そのものから、倒産、暴言も、
母国では知らんけど、ここ、日本では名誉毀損やハラスメントの罪に問われ損害賠償命令?
→在留資格停止、強制退去となるリスク…などから、アナタを守れないとする理由でも?
※リスクあるので要検討ですが、
アナタが他の実習生達から嫌われ、恨まれ、何かとイジワルされたり、暴力を振るわれても、
私達は24時間一緒にいられないから助けられない…なども触れるかもしれません。
恨まれて同胞マフィアに個人情報を売られるかもとか?(テキトーですが)
要は、保護の責任を果たせない、果たしようがないと。
監理団体が引き上げて、保護するのは構いませんが、
住む部屋はともかく、生活費、食費など全て、アナタが負担しなければなりません。
働かない、実習しない人にお金を渡すことはできませんから。
転籍先も探しますが、トラブルを起こす人材を招いて救済してくれる先はほぼないことも、わかっておいてくださいねと。
なんなら、駆け込み寺やユニオンに、私達からも相談しましょうかと。
返答や態度も逐次証拠として録画して指導の回数を重ねるでしょう。
親にも動画の様子を見せて報告するか、
送り出し国側で何か対策するか…も視野にいれて。
聞く耳持つ態勢になってくるなら、諭します。
アナタは子供じゃなく立派な大人だと。
子供は注意しても注意を守れなかったりするけど、大人はちゃんと自分のリスクを理解して注意を守る。
守れない子供だったら、子供のアナタの身の危険を防ぐため、大人として実習継続はできない…と。
反面、指示に従い、真面目に実習に取り組み、同僚とも仲良くできるなら(協調性)、
頭を下げて謝罪できるなら、もう一度チャンスを下さいと頼んでみると。
理解も実行もできないなら、継続自体、難しいと。
さすがにこの返答時点では、好ましい言い方ではなく言葉は選んでいませんが、
要は大人として対応し、徹底してやっつけます✕…指導します😅
でないと、頑張ってる他の実習生がカワイソウですから。
頑張ってください。
そして、二度と同様な様子になりそうな人材は事前に排除するようにお気をつけくださいませ。
—
結局のところ、周りは届く相談内容の情報量からしか、
コメントはしようがなく、
当事者でしか、個別の背景や諸事情、当事者毎の価値観や性格などわかりません。
なので、いつもながらの、
「型」ありきの「型破り」を、どこまで、どのように、どの点において判断するかどうか…となります。
(別に、毎回、破らなきゃいけないワケじゃないですからね。笑)
今回ご相談くださった方は、
『「型」はわかってます、ただ皆さん、どの点でどのようにどう対応されてますか?』って、
何かヒントや自分が抜けてる手段やポイントがあれば…とご相談くださっていることが伝わってきます。
つまり、少しでも穏便に問題児をマネジメントできる手立てはないものかと。
三者三様って言葉もあるように、
助言してくださる方々もまた、同じ人間などいるワケないので、
自然と似通うまでも、違うテイスト、違うポイントからコメントが届きます。
それが大変ありがたいし、勇気づけられる。
こういう質の相談と対応は、たぶんどこにもないんじゃないかなと思う。
てか、相談者も、このだいぶ手前の段階での悩みや愚痴は見聞きするけども。
てか、こういう相談は、表(一般的なSNS上)でしても、聞きたい答えは得られないって、
相談したい側も感じてしないのかな。
おそらく、同様のトラブルは少なからず、特に脇の甘い方々の先では、
毎年、アチコチで起きていると思われるので、ご参考になればと。
追伸
直接、個別に繋がってる方なら、
お電話してもっと詳しくお聞きしたり、お返事したりしてるのですけどね。
————————————————————–
*現在、シェア企画を開催中です。共有応募期日は、明日29日(木)まで。
無料なので、業界人の方は上手く活用してくださいね。
————————————————————–