この業界では誰もが注目してやまない、
水際緩和と入国再開。
人間の性質的にも、
目先のこの1点にしか注視してない方々が多そうですが、
今のうちに、改めて入国後のコトもちゃんと考えておきましょう。
技能実習生などは、
・待ってるだけで日本語能力など当然身についていない。
・待ち続けていたからこそ、被害者意識もあり、
当初の雇用条件では、自分の計算に合わないなど、
身勝手にのたまう子たちも出てくるのかもしれません。
・入国後、隔離後に向き合うことになる一カ月講習で、
どんな事態が巻き起こるか、想定すればするほど、頭が痛くなる。
・もしかしたら、入国と同時に失踪などが増えるのかもしれない。
・企業側にしたら、待たされるだけ待って、配属前のコストもかなり負担が増え、
あげくやってきたのが、文句タラタラ、使えないヒネた人材だったら、
監理団体へのクレームや相談などもかなり増えるコトでしょう。
2020年の一時の入国組と比べて見ても、
輪をかけて問題児が増えているコトが容易に想像できます。
そんな人材を、最低3年も付き合っていかねばならない。
それだけの覚悟も込みで、入国再開を待ちわびているんですよね…
コロナの爪痕は、この業界には、かなりの長いスパンで、
悪影響を及ぼし続けます。
だとすると、国選定、送り出し機関選定、人選などで、
モンスター化の確率のかなり低いケース以外は、
問題だらけの日々を過ごすことに。
求人のリアクションがゼロだから頼んでいたのに、
もう外国人労働者はイヤだと、
企業側も、どうにもやるせない状態になる先は少なくないのかも。
こうやって色々想定していくと、
問題児が多そうな先では、
待たせてる子たちを全とっかえして、
再度、ド新規でリスタートする方がマシなのかもしれないとさえ、思ってしまいます。
こういう時、
今までの取り組み方が、大きくものを言いそうです。
ちゃんと先を見越した動きをしていたところでは、
ソコまでストレスなく、ヨソの方々はなんでそんなに騒いでいるのだろうって、
不思議に思うコトにもなりそうです。
私がたまにいう、win4allの中には、
もちろん、技能実習生も含まれます。
今一度、入国前に、
大前提となる当初合意した諸条件以上ではない中で、
本気で日本へ行く気があるのか、
行った後で、手の平返しをするとどういう事態になるのか、
もろもろと、入国前の事前指導が大きく問われてきます。
あまりにも無理そうだったなら、
本気で上手な辞退への流れを作るコトも、
未然防止の一手なのかもしれません。
アナタの先では、いかがですか?
個人的には、
メッセンジャーグループなど、
入国待ちの彼らと、受入側の責任者たちと、
個別のコミュニケーションの場を設けて、
丁寧かつ頻度良く、声をかけながら距離感や関係性を構築していくなど、
知恵と工夫を凝らし、手間暇もかけて、
今のうちから取り組んでいくことを、
お勧めしたいと思います。
だって、今、苦労しておけば、
後でもっと苦労せずに済むんだから。
追伸、
かつてどこかで書いてましたが、
部分最適だけ頑張っても意味がありません。
あくまで、全体最適の俯瞰的な視点の下に、
部分最適をどう立ち回るべきなのか。
こういった考え方から取り組んでいくべきではないでしょうか。
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