「目に見える恐怖」が一番安直な「戒め効果」なので、
好きじゃないけど、たまには備忘録的に。
先日、敬愛してやまない先輩のお一人から、
以下のメディアニュースをシェア頂きました。
懲役3年・執行猶予5年と罰金50万円に加え、
不法就労を手助けしたことで手にした11万円余りの支払いを命じました。
https://newsdig.tbs.co.jp/articles/mro/841496?display=1
違法行為は、目をつけられるし、捕まるし、
刑事罰が付いて、前科者が確定するってことです。
私、ご存知の通り、技能実習法の行政処分を毎回、深掘りして確認していますが、
そこで時折出てくる「不法就労行為による連鎖処分」について、
違反処分者がどのような具体的な悲惨な結末を迎えているのか、
いまいちリアリティーのある想像ができなかったんですが、
コレでわかりました…てか、やっぱり刑事罰も罰金刑もセットで付くんだよねと。
※現行の技能実習法でも同様に処分の記載がありますので、
メディアの方はできれば同様の処分結果も報道願いたいところです。
この49才の役員の方、この後、どこでどのように生計立てていくんですかね?
てか、50万とか11万とか実際にはそんな金額じゃないくらいに荒稼ぎしてたとしたら、
余生も十分に悠々自適な生活を過ごせるくらいに稼いでいたんですかね?
それとも、困っているカワイソウな外国人のために、
良かれと無知のままアレコレやってたら、引っ込みつかなくなって、
結果、到底割に合う結末じゃないこの事態に追い込まれたんですかね?
どのみち、悪質行為と認定されたから、
情状酌量的な改善指導や勧告、命令で終わってないってことでしょうか。
明らかに悪質と認定されるため(?苦笑)には、
ルール違反はもちろん、そこで非正当なお金を稼いでいた事実が要因の一つ。
明らかに目に見える人権侵害も同様でしょう。
厚労省管轄的には、賃金不払いや強制長時間労働なんてのも。
新規参入者の方々は特に、この辺りのハードルの高さと、
それらのハードルを全て超えていかない事には、
落下=即死となるエレベーターに乗ることになると、
想像力が及ばないのが、この業界の罪深いところ。
てか、入管も厚労省も、処分者の結末をもっとメディアに報道させて、
市民権的な認知を広めていただきたいものです。
「人の不幸は蜜の味」とゴシップ大好きな方々が、
無意識に日頃の自身のうっぷん晴らしとばかり、批判を付けてシェアくださるし、
健全に取り組む業界人もまた、警鐘と啓蒙を兼ねて、
先の先輩のように、拡散共有してくださるので。
要は、何度目かですが、
時折、我が身を振り返る良い機会と、
常に、「たまには留意しましょうよ…」って意味です。
新たな育成就労制度?では、こういう刑事罰や罰金刑がもっと明記されていくし、
明記のみならず、有識者会議ではとても議論されない実践、実行部分では、
官僚たちが自身の行政コスト(苦労)を減らすためにも、
摘発強化←実地検査部隊の増強を設定してきます。
この辺りも、従前からの体質というか、
トップの身の引き締め度合い次第になります。
神経が末端まで通っていなかったなら、
どれだけ勉強会や、意識するアラートアナウンスや、
直接声をかけるなどして、神経網が機能する組織に仕上げていく必要があります。
そのためにも、トップ自ら、率先垂範し、
アレコレと学び、気づき、精通する必要があります。
(できないなら誰かにアウトソースしますが、この場合は、その”誰”に命を預けることにもなります)
問題は、マジメな方であっても、
・「十分」と言えるだけの判断基準的な根拠がないことと、
・それは現実的に不可能だってコトです。
つまり、リスクはゼロにはならない。
でも、限りなくゼロに近づける努力はできる。
学び続ける努力、成長・進化し続けることのできない方は、
制度が定める参入基準とは全く別にして、
参入しても安定して事業は成り立たない事でしょう。
であるならば、無理なく、自然と、成長・進化してしまうレールに乗る方が現実的。
この頭のある方が、
・冒頭の前科者にならずに済む確率を高め、
・安定して責任ある事業の継続を可能としていきます。
どこまでも他人事としかとらえられないレベルの経営者の先では、
付き従う職員共々、見えない落とし穴へ、こぞって並んで落ちていきます。
ナメて違法行為を繰り返すことになるくらいなら、
別の業界で頑張ってお金儲けしてた方が、よっぽど安心できますよ。
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自分で言うのもなんですが、業界人は登録しとくと良いと思います。
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