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特定技能者の転職は可能となっていても、実際はほぼ無理と考えるべき理由

そう、いつかまた書いてみようと思っていた点。
近視眼の彼ら彼女らは、若さも手伝って、
より給料の良い先へと転職しようとする。
出稼ぎを前提に異国の地まで来ているのだから、
なおさらにその気持ちはわからないハズがない。

でも、特定技能でさえ、
その転職は、そうそう容易ではないコトを、
引き止めたいがためじゃなく、
その人財のためを思えば、
きちんと丁寧に説明してあげることは大事だと思います。

ナゼ、特定技能者であっても、転職は難しいのか。 

それは…

次の受入側が嫌がるから。 

きわめてシンプルです。

ナゼ、嫌がるのか。

日本の中小企業であれば、
そのほとんどは、『5年いてくれるから採用したい』ってこと。

辞めて移りたいと応募してくる人財が、
はたしてどういう人財なのか。

単に給料の問題であれば、
またもっと給料が良い会社が見つかれば、
そちらへ移っていく人材なのだろうとしか見れない。

元受入先とのトラブルを起こして、
居られなくなったからこそ、転職先を探しているのかもしれない。

さらに、
1年、2年程度なら、まだ可能性はあるものの、
3年以上経過している人材を、残り1,2年のために採用する受入先は、
ほぼないと思われます。
あるとすれば、労働者ではなく、単に労働力が欲しいだけの残念な先であるリスクも高い。

極めつけは、送り出し国側の問題
フィリピンでは、POLO手続きを踏んでおかないと、
立ち行かなくなる場合は少なくない。
(現実としたらPOLOを無視して雇用もできますが、有事の際はシャレにならないことになるし、人材側からのPOLO接点も考えると、とてもビジネスとして避けては通れない)
送り出し機関が紐づいていなくてはならないフィリピンルールと、
海外出稼ぎ労働者自身もPOLOなどににらまれると、
今後出稼ぎへ行けないため、手続きをしてもらいたがる場合がほとんど。

ベトナムだって、推薦者表をもらわねばならないし、
ミャンマーだって、スマートカードの問題もある。
インドネシアは国のレコード登録の仕組みへの対応だって必要でしょう。

色々知らずして好き勝手に動いても、
後で泣きを見るのはやはり人材側。

わからんままじゃカワイソウだと説明しても、
たぶん聞く耳すらないのが大半の外国人労働者。

一度、元先から離脱した労働者に対して、
フツー、そこに関わる業者だって、
自分たちの手の平から飛び出した人材を、
優しく丁寧にフォローする先は多くはないでしょう。

自発的離脱は、受入先はもちろん、登録支援機関も責任は問われないのだから。

そういう浅はかな残念な特定技能者は、
その国毎のアンダーグランドの世界へと転落していく。

彼らへどう伝えるかによって、
彼らの心に強く刻まれていれば、
転職も防げる。
 
グリップが効きやすくなるってこと。

そんなコトまで考えて、
特定技能者へのフォローにあたっている先は、
いったいどのくらいあるのでしょうね。

以上、特定技能者がほぼほぼの確率で転職できないと想定される理由を、
いくつか書いてみました。

アナタはどう思いますか?

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