最近、数件のご相談がありました。
大手のシンクタンクやリサーチ会社、
外資家のコンサル会社の方から。
たぶん、世界中の経営者が、
このコロナで既存事業が立ち行かなくなり、
新たな事業領域への進出検討の機運が高まっていることの表れかと思われます。
結局、新規事業を立ち上げる場合、
大手であればあるほど、
中小のオヤジとは全く違う意味で、
失敗は許されない。
では、いかにして失敗せずに済むように準備するかと言えば、
どう転んでも失敗しないレベルにまで、
事業計画を綿密に仕上げねばならない。
そのためには、
実際に、現場で何が起こっているのか。
机上の空論ではなく、どういう事態が起きているのか。
どんな取り組みが功を奏していて、
どんな取り組みが失敗を招いているのか。
そもそも、そこで真摯に取り組んでいる人たちは、
どういう人たちで、
どんな言葉やスキーム、サービスなどが求められていて、
その為の実現には、どんなことがナゼ、ハードルになっているのか。
それらのハードルを一つ一つ踏まえて乗り越えていくためには、
自社としてはどう仕掛けるべきなのか。
コレマタ昔からずっと言い続けていますが、
中小のオヤジは、徹底したネガティブシュミレーションが、
あまりに底が浅い。
目線が低く狭い。
大手は、その人財のレベルや資本力、時間などに、
まだゆとりがあるので、
徹底して調べていきます。
だからこそ、
こんな私にまでたどり着いて、
お金を支払ってまで話を聞きに来てくださいます。
大手が次々と参入してくる準備を整えている中、
既存先は、より一層のきめ細かい対応と、
一職員のレベルアップが望まれていると思われます。
とはいえ、コレマタ散々お伝えしているグリップ力さえあれば、
相当な乗り換え理由でもない限り、
組合移動や転籍などは、困難なのではと思われます。
同時に、大手は大手なりに、
大手同士での動きにもなりがちです。
特に、技能実習では新規移行職種も少しずつ増えていき、
特定技能はまだまだ始まったばかり。
どれだけコロナが世界を分断しようとも、
繋がりたい人の本質が変わらない以上、
先々、労働者の移動は増すことこそあれ、
減ることはないようにも思われます。
あくまでも十年スパンで見てのことですし、
技能実習生や特定技能者などの出稼ぎを差し迫られている方々のことだけでなく、
ありとあらゆるビジネスにおいて、
どれだけweb上でのミーティングが増えたとしても、
リアルで面識を持つことの需要は、
なくなることはありません。
しみじみ思うのは、
コロナは、全ての動きを加速化させている。
その速度についていけない人は、
ことごとく手のひらからこぼれ落ちていく。
二極化とポピュリズムのバランスが、
どう転がっていくのかは、
誰にも読めないところですが、
変わらない現実もまたいくつかある中で、
走りながら、軌道修正していく流れは、
確かにスピードに適しているので、
主流になっていきそうです。
だけど、
一夜にしてスーパーな料理人にはなれないように、
この業界も、一夜にしてスーパーなプロにはなれません。
ココを解決できる手段が求められていますし、
それこそが、共育であり、健全な場であることは、
間違いようもない。
二極化の一つに、大手という、ゆとりがある先が、
今後、改めて何かともてはやされていくようにも感じていますが、
ココと、多様化、個人化の流れもまた、
相反する部分であり、
大手であるからこそ、
自社の営利獲得業務に多大な貢献ができない人は、
必要ないと切られていきます。
なんかこう、矛盾をいかに両立、成立させられるか。
ココにこの先の課題があるようにも感じます。
右を見ながら、左を見る。
ホンモノとは、知恵を絞れる人のことを言うのかもしれません。
もちろん、絞るだけでなく、実現させるまで持っていける人は、
より付加価値が高いと思われますが、
一人じゃ何にもできない。
結果、リーダーシップを取れる人になることもまた、
必須なスキルなのかもしれません。
いずれにせよ、人として、大人として、社会人として、
成長を続けていくことにストレスが大きい方には、
生きにくい世の中ですね。
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