先日、ある方とお話してました。
技能実習生や特定技能者の新規仕入れ(失礼)ができないことから、
駆け込み寺に集う救済待ちの子たちを助けるという選択肢も、
考慮に入れている方々が、この業界にもいらっしゃるかもしれません。
ですが、
その駆け込み寺が、お金を負担して欲しいと言われるとのこと。
実は、とん挫したまま止まってますが、
以前、ボランティア募集した際に、10名集まり、
コロナをキッカケとした救済マッチングが、
どうにかして適正かつ適切にできないものかと、
お話し合いをしてきていますが、
その中でも、同様の問題が上がりました。
世間一般の方々は、好き勝手言います。
被害にあった子たちは、救済するべきだと。
それは、被害者を出した受入先の責任であり、
それらを監理する監理団体の責任でもあり、
行政の責任だと。
ですが、その為の活動原資は、
誰も出そうとはしない。
ある意味、駆け込み寺が申し入れてくる支援金的負担は、
当然のことです。
被害にあっている子たちはもちろん、
救済支援にあたっている方々も、
ご飯はスーパーへ買い物に行かねば食べられない。
住むところがなければ、最低限の暮らしさえままならない。
スマホもなければ、連絡や段取りも取りようがない。
もっと言えば、
被害者として駈け込んでいる技能実習生や留学生?などは、
残念なお話ですが、果たして本当にどうしようもない被害者だったのかどうか。
被害者はナニジン問わず、一を千に言うものですし、
自身の落ち度は認めようとせず、理解すらしようとしない場合が多くあります。
また、ゴネ得と思ってしまうようなイイカゲンな情報も氾濫しているので、
ゴネればなんとかなると思い、現実から逃げ出す子も少なくありません。
言葉が適切ではないのは百も承知ですが、
昔のように、何でもかんでも我慢し続ける様な子たちばかりであるハズもない。
泣き寝入りしなくても済むようになったのはとても良いことですが、
ソコに便乗して、楽して向き合わずに、頑張ろうとしない子が増えているのも確か。
今更ですが、無論、入り口の時点で、
様々なミスマッチングを犯したまま、
ロクに最後まで責任を負うつもりもなく、安易な気持ちで、
受入を進める受入先や業者がいるのが、
そもそも論としての大きな要因でもあります。
救済すべく、駆け込み寺側が動く費用。
また、このご時世で新規労働者の受入希望先がある中で、
都合よく救済にもつながるならばと、
駆け込み寺へコンタクトを取る側にしても同様。
受入側も業者側も、誰も好き好んで、
問題児を引き受けようとはしません。
良かれと助けたつもりで、
互いに迷惑を招き入れ、引っ掻き回され、
多大な被害と互いの信用を無くすような事態は、
避けたいに決まっています。
その為にも、直接面談する機会を得たり、
駆け込み寺側の方とも、その裏取りや様子を確認したり。
そもそも、その駆け込み寺が救済マッチングをビジネスとして、
悪質ブローカー化しているのかどうか。
一緒にユニオンのメンドクサイおまけまでセットでついてくる先なのかどうか。
駆け込み寺側も、申し出てくる業者側に対して、
最初は当然、警戒します。
救済マッチングと大義名分をかざして、
ただただ人財ビジネスの仕入れ先として、
都合の良い付き合いをしようともくろんでいるのかどうか。
救済している子たちが、良かれと転職支援した先で、
また今まで以上の被害にあわないモノかどうか。
互いの信頼関係を築くまでの様々なキャッチボールが、
どうしても必要になります。
同時に、入管や機構など、関係各所への細々した調整も、
必要不可欠な事務処理が必要です。
ちょっと一本どこかへ電話して、
A4の紙、一枚を書いて捺印して郵送すれば終わり…
なんて簡単なことじゃないってことです。
下手すれば、1,2カ月は最低かかります。
これらのリスクや労力、コストを好き好んで負担する先は、
相当限られていますし、
負担する背景には、負担した以上に元が取れる収入があると推測されるのは、
当然の常識です。
結果、行政がすべきこと、行政にしかできないことでもあるのですが、
それらを行政が実際にはできない。
個別に一人一人対応するなど、とてもできない。
法でがんじがらめの行政ができるはずがない。
結果、巻き込み事故に合う子たちは、
なかなか水面上へと戻れずに、
失踪扱いのイリーガルワーカーへと、
転落するべくして転落していくことになります。
つまり、誰も手を差し伸べきれない。
コレ、犯罪者の社会復帰の難しさと似ている部分があるかもですね。
コイツは、我慢もできない、何かあれば、どこかへ駈け込む。
そういうヤツだと、誰もがレッテルを張ってしまう現実を、
拭いきれない部分でもあります。
駆け込み寺の人自身も、ポジショントークとして、
この子は悪くはないといくら訴えても、
どうせ駆け込み寺の人だから、被害者側にしかたたないんでしょって、
レッテルを張られがちです。
自分のポジションや考え方、人とナリ、などなどは、
それぞれに発信しておくと、後で色んな効果を生みます。
受入先であろうが、
監理団体であろうが、
送り出し機関であろうが、
駆け込み寺であろうが、
一貫して発信し続けている実績さえあれば、
またランダムにドコを見ても、一貫している姿勢さえ見えれば、
信用に繋がり、色んなものをショートカットできる部分があるんですが、
あんまりそういう部分には重きをおけない人がほとんど。
話がまたそれましたが、
要は救済にも色々とお金がかかるってことです。
そして、救済に対して、これ自体でお金を稼ごう、
=活動原資を捻出しようとしても、
それは無理がある場合が多いということ。
本気で救済したいなら、
活動原資を別先で捻出して、
時間も労力も余計に割くことでしか、
救済には取り組めない。
だからこそ、本気で救済している人。
さらに、それ自体をビジネスにしていない人は、
尊敬の目で見られるし、ほとんどいない。
金持ちだからとできるものではない。
救済行為自体をビジネスにすることが、
悪いとは言っていない。
むしろ、受入先が理解を深めて、
資金負担すべき部分でもある。
本当にそれらが全員、プラスに転じることならば。
言っては何ですが、少なくとも、私の周りに集ってくださっている方々は、
何もお金の為だけに動いている人たちばかりではない。
だけど、お金にゆとりがあって、
完全ボランティアで救済に大きなリソースを割ける方々ばかりでもない。
(まともにやればやるほど、お金は残らないのがこの業界だから)
結果、自然と様々なスクリーニングが機能する場があると、
安全で安心でき、信用があり信頼まで寄せられる場があると、
話がスムーズに進む可能性は高まる。
別に救済マッチングの為だけではないのですが、
そういう場を、私は作りたい。
だからお金も稼ごうと思う。
でも、お金を稼ぐと、責任がついて回る。
自由で痛い私にはストレス極まりない。苦笑
どうしようかと、いつも迷いながら色々なことにトライしています。
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