今日は違う切り口から、リーダーの心得というか、
気をつけたほうが良いと思われることを書いてみたいと思います。
コロナコロナコロナ…
この外国人労働者業界でも、アレもコレもソレも全部止まるからこそ、
その事後対応に相当業務量がカサ増しされ、
現場の方々は、本当に毎日大変なご様子です。
日々、新しいニュースが飛び込んできて、
ネットニュースも、SNSの口コミも拾わねばならない、
そういった情報を基に、目の前の業務にも日々適宜変化して対応せねばならない、
数日前の情報からもアップデートさせねばならない、
大変バタバタと忙しい日々を過ごしていらっしゃるのではないかと。
ただでさえ、不安をあおるニュースが垂れ流され、
何が本当で、どこまで何に気をつけねばならないのか、
不安は募るばかりなのに、
解決策やそれまでのステップや、出口の期限などが見えていないから、
ソワソワ、ドキドキ、漠然とした不安にさいなまれている人は少なくないのかもしれません。
これ、技能実習生も特定技能者も同じ。
特に我々日本人が、海外在住者で帰国せずに現地に居続けている人たちを心配するように、
日本人以上に、日本に在留中の外国人の方々。
特に中期滞在者としての、外国人労働者の人たちは、
言いようのない不安に覆われ、
ただただ心配する親御さんや配偶者、子供たちから、
『怖いから、心配だから、早く帰ってきてほしい…』
(いや、飛行機飛んでないし…)
という帰れコールを毎日もらい続けていると、
ノイローゼになってしまう人もいるかもしれません。
外国人労働者も何もしていないわけじゃありません。
私たちと同じように、常にネットニュースやSNSをチェックし、
情報を摂取しています。
ただし、
肝心なのは、私たちと違って、一喜一憂してしまう可能性もあるということです。
帰国間近な子たちは、特にその傾向があります。
混乱している場合、突発的にどんな行動を取るかわかりません。
特に、身の安全が保障できていない場合は、
私たち日本人が、信じられない行動を取るのが外国人です。
私は、常々、彼らの個々の気持ちをグリップしていられるかどうかが、
お世話に責任のある受け入れ企業側、監理団体側、
登録支援機関側、送り出し機関側の各担当者の問題であると伝え続けています。
こういう時に、きちんと彼らとの距離感や、信頼感など、
人間関係を個別に築けている方々であればあるほど、
こんな有事の際にも、アタフタしなくて済んでいるはずです。
また、彼らにしても、この人がきちんと見てくれているから、
頼りにしても良い人が、この異国の日本にも、自分にもちゃんといるという安心感が、
彼らの極端な突飛な行動を緩和させます。
都会の方も多いと思われますが、
別に直接会いに行かなくても、SNSなどで声をかけてあげるだけでも大丈夫なハズです。
それで大丈夫ではないのは、
ちゃんとグリップできていないだけ。
受入企業側で、監理費なんて取りすぎだ、もっと安くしろ!と騒いでいる人たちに限って、
こういう時こそ業者のお前らの仕事だ、
俺らは本業のほうがコロナで大変なんだから、
金払ってんだから、ちゃんとやれと騒ぎます。
安請け合いした側も、それで受けているのに、
もらっている金額じゃ合わないから、そちらでやってくれと本心では思いつつ、
わかりましたーって、下げた頭の下で、舌を出してテキトーな対応をしています。
つか、頭数×いくらで儲けを考えている方々は、えてしてそんなもんです。
他人様のお世話を責任もってすることに対しては、
コストも時間も労力も、相当かかります。
具体的には目に見えない部分ばかりです。
でも、ちゃんとした人たちは、
コストも時間も労力も適宜考えて配分して立ち回ります。
相手にとって、ベストであろう選択肢や解決策を提示していきます。
一つ一つの情報にも振り回されません。
相手にも、この人は本当にちゃんと自分のことを考えてモノを言ってくれていると、
きちんと伝わるような言動を常日頃から心掛けています。
コロナに振り回されて右往左往しないからこそ、
右往左往する人から頼りにされます。
また、コロナの情報の摂取量など関係なく、
その人の言うことだから、そうなんだろうと納得してしまうものです。
こんな有事の際こそ、頼られてしまう人。
それを、人は、リーダーといいます。
つまり、道を提示して、この道を進めば大丈夫と教え導いてくれる人です。
時代は本当に混とんとしています。
昔の踊らにゃソンソンなんて言ってた頃から比べてみれば、
進むべき道は、本当に多岐に分かれています。
そんな中、ちゃんと必要な状況を把握して、
相手にとってベストな道を提示してあげられる人。
それが相手に納得して許容される人。
そういうリーダーが、正に求められているということです。
そして、私は、
そういうリーダーを、量産していきたい。
独立独歩して、周りも独り歩きをし始めていける。
ケガをしないよう、事前に学習できる環境を作り、
実践してケガをした時も、立ち上がるまで見守ることができ、
そんな時だからこそ、適切な声をかけられる場を作りたい。
集う一人一人が、その人が関わる周囲の仲間を守れるように。
コロナなんかに負けてる暇なんかありません。
むしろコロナ下での様々な困難や失敗を糧に、
大きく成長して行ける良いチャンスです。
逃げずに向き合い、踏まえて乗り越えていきましょう。
追伸、
こういう有事の時こそ、リーダーとしての本質があらわになります。
仮面をかぶったリーダーは、その素顔が見えてしまいます。
ホンモノしか生き残れないと言い続けている通りです。
追々伸、
ある場所で、こんな投稿がありました。
休業補償についてです。
—
労基法26条休業手当の条項において、
確かに使用者は労働者に対して平均賃金の60%以上を手当として支払うことと記載があります。
しかしこの60%の計算式は、
「直近3ヶ月の平均賃金 ÷ 3ヶ月間の日数※暦日 × 0.6 × 休業日数」
となります。
例:月給20万の人を1ヶ月(営業日21日想定)休ませた場合
60万 ÷ 90日 × 0.6 × 21日 = 約84,000円
となります。
60%手当支給なら、12万か、と思うとそうではありません。
暦日という点がポイントです。
手当を8.4万払うか12万払うかそれ以上支払うかはその企業次第ですが、
使用者にも労働者にも大きな勘違いを生むポイントだと思いましたので、
まさに我々は理解をしておく必要があると思い、共有しておきます。
—
そういった諸状況に置かれている方々は、
個々にそれぞれご確認ください。
ご参考まで。
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