私が思うに、少し極論じみた分け方を敢えてするならば、
『金儲け至上主義』会社と、
『目指す世界ありき』会社と、
大きく2種類の会社があるように思う。
当然ながら、前者は、
要はお金がたくさん稼げる方がすごいでしょ…
事業規模が大きければ大きいほど良い会社でしょ…
(年商規模や、従業員規模ね)
大きければ大きいほど、優秀な会社だと無意識にも思い、
ソコを目指している会社。
しかしながら、こういう会社が決して悪い会社とまでは思わない。
ただ、金儲けがトッププライオリティーだから、
コストが安く済むなら、ソチラへ切り替えるし、
損得がなによりの絶対的な判断基準。
つまり、儲かるか儲からないか。。。
こういう会社は、人手不足と嘆いている。
従業員の賃金増加は、損にこそなれ、得にはならないとの考えだから。
上げるにせよ、よほど利益が潤沢か、
相当な結果に多大に貢献していない限り、賃金は上がらない。
一方、いわゆる理念ありきの会社。
実現させたい世界、社会がある会社。
掲げてコミットしている会社。
こういう会社は、その想いの強さから、
トップ自ら、言われるまでもなく、対外体内問わず、
その想いを発信し続けている。
別に、儲けを度外視しているワケじゃない。
ただ、損得が全てという判断基準で動いていないことが特徴です。
そして、実は、
こういう会社は人手不足にはあまり陥らない。
なぜならば、トップが、経営者が、
生まれ持って、仲間集めに熱心だから。
もしくは、ソコに気が付いて、必死に仲間集めしてるから。
訴え続けているから。
理念にコミットした取り組みをアレコレと実行し続けているから。
この違いに気づける前者の経営者がいたとしても、
掲げる理念がない以上、
後者の集め方ができない。
しょせん、稼ぎが目的な分、
たくさん稼げるぞってアナウンス以外、
他の求人との差別化など、できはしない。
=自身の価値基準である事業規模に応じた競争力しか、
自社にもたらせることなどできない。
つまり、自身が儲け至上主義だから、
従業員もまた、もっと条件の良い先へと移っていくべきとの考え方を、
暗に示しているコトにも気づけない。
=賃金競争になるので、より大手に負ける戦にしかならなくて、
解決策が見いだせない。
一方、理念ありきの会社の場合、
理念に共感してくれる仲間が、取り組んでいる発信や活動に接触機会をもって、
知らずと集まってくる。
そして、仲間だからこそ、認め合い、大事にしあい、
会話が弾み、前へ上へと切磋琢磨が始まっていく。
楽しくアッハッハと笑顔が量産され、
それにつられて、また同じ仲間が寄ってくる。
経営者は、こういう好循環を生み出し続けるだけで良い。
それは、まさに自身が追い求めてやまない想いを発信し、取り組み続けるだけで済む。
離職していく人は、
理念に合わない人。
決して賃金で入社してきてない人たち。
かといって、低賃金のままで良い訳はない。
同じ仲間と思えば思うほど、
本気の経営者ならば、賃金だって十分に支払える稼ぎをどうにか捻出できるよう取り組むもので、
仲間を巻き込めば、その実現は加速するばかり。
好循環が進み、自然と事業規模は積み上がっていく…結果的に。
(無論、事業拡大を望まない場合であっても、それを選択できる)
お金はとっても大事だけれど、
今はもう、お金が全てじゃない。
昭和の頃は、キレイごととか、偽善者と切って捨ててこれたけど、
IT化が進み、コロナで加速された水面下の表面化の進む今では、
逆に、お金が全てと言外に見える相手には、
人手は集まらないと考えられる。
少なくとも、従業員の幸せを、成長を、
本気で考えられない経営者の下には、難しい。
コレ、別に日本人のコトだけじゃなく、
最近では、外国人にも大概当てはまるものだと感じています。
(あ、互いに出稼ぎ割り切り受入の場合は別ですけどね…今みたいにそれが実現できないのはともかくも。)
なんせ、人手不足は自社だけじゃないと、
自責思考にならない経営者は多いですからね。
今でも就職したい人が並んで待っているような会社だってある現実も知ろうとせずに。
(参照、今週月曜日の記事)
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