慧眼なる読者の方々はすでにご承知と思われますが、
公的に提供されている代表的なマッチングサービスは、
以下の3つです。
① 特定技能総合支援サイト
https://www.ssw.go.jp/
エントリー企業163社。求職エントリー者8775 人(述べ申込数)。
介護:72社
ビルクリーニング:5社
建設:26社
素形材産業:7社
産業機械製造業:9社
電気・電子情報関連産業:3社
造船・舶用工業:0社
自動車整備:1社
航空:0社
宿泊:3社
農業:17社
漁業:0社
飲食料品製造業:15社
外食業:5社
(2/12日時点情報)
対象:特定技能試験合格者 OR 技能実習修了予定者 OR もろもろ
つまり、現状では問題なく、これから明日の就労先を探す方。
(はたまた、解雇されて、受入先がないまま、週28時間就労中OR就労せずに待機中にて、就労先を探している方)
もしくは、特定技能就労中で、転職を考えている方。
(または、別分野に試験合格し、異分野へ転職を希望している方。)
このサイトの特徴としては、イチバン数はまとまっている。
でも、肝心かなめの分野毎でのソート検索ができないのが難点。
都道府県ごとにそもそも分かれているのは、悪くはないと思うんだけど、
外国人労働者にとっては、極論、あんまり関係ない。
というか、自分が就労できる分野毎で一覧比較ができないのは、親切とは言いにくい。
② 実習が継続困難となった技能実習生等に対する雇用維持支援
http://www.moj.go.jp/isa/nyuukokukanri14_00008.html
受け入れるよって会社は43社、求職中です!ってエントリー者は81名。
介護:11社
外食:1社
建設:9社
ビルクリーニング:1社
飲食料品製造:2社
漁業:1社
産業機械:3社
自動車整備:1社
宿泊:8社
素形材:2社
造船・舶用:1社
農業:3社
(2月12日時点情報)
対象:特定技能 OR 技能実習の途中解雇された方
(おそらく技人国などの方も含まれそうですが、実際には求人が特定技能OR技能実習周りしかない(留学生は特定技能分野で試験合格希望なら、受入先次第で許容可能かな))
↓
求職者情報提供先・求人事業者情報の掲載
http://www.moj.go.jp/isa/nyuukokukanri14_00014.html
注:エクセルデータでリスト化された一覧がダウンロードされます。
このサイトの特徴としたら、分野毎でソート検索ができる。
(リスト化されていて、エクセルで一覧比較が可能なのが嬉しい)
ただし、あまり表に出ていない(探しにくい)ので、数が増えない。
ちなみに、求職人材側も、分野ごとにソート検索でき、
なおかつ、外国人労働者へ直接ではなく、取次先が噛んでいるのも、ありがたい。
(ソコがお金まで取るのかは不明)
個人的には、ココがもっと表に出て、企業も人も集まれば良いのにと。
③実習先変更トップ
https://www.support.otit.go.jp/kanri/
注:コチラはマッチングサイトとまではいかずとも、マッチングを依頼するサイトになります。
それも監理団体向け。
対象:途中解雇、倒産、受入継続がかなわなくなった技能実習生
(の転籍先探しを、監理団体から機構へ依頼するサイト)
このサイトの特徴は、機構が主導して転籍先探しを手伝ってくれる…ハズ。苦笑
ただし、当然ながら、監理責任からも、自団体でも懸命に当事者意識をもって、
転籍先探しに取り組まねばならない。
機構のリストから、該当職種受入をしているであろう近隣の監理団体を探し、
次から次へと問い合わせて、転籍支援を相談してみるくらいはしないと。
理由もはっきり説明して、上手いこと機構の名前も遣って?苦笑、
あの手この手で転籍先探しをしていくことが必要です。
ホントは、もっともっと色んな角度から深掘りしていくと、
もしくは、良くも悪くも事故案件を抱えた先は、
まずは全て、使えるものであれば、実際に使ってみるのがイチバン良いかと。
他にも、建設系であれば、
JAC 建設技能人材機構
日本国内において特定技能への求職申込みのご案内
https://jac-skill.or.jp/employment.html
なんてのもあったりしますし、
宿泊サイトにも4,5団体の求人サイトもあります。
前出のように、対象領域全体を対象としたものや、
分野ごとに独自のサイトもありますので、
アレコレと探してさまよってみると良いと思います。
最後に、ナゼ、こんな公的無料マッチングサイトを取り上げてみたのかといえば、
やっぱり、民間マッチングサイトや、
水面下SNS利用の悪質ブローカーへの流入を、
可能な限り、減らせたほうが、悲しみに濡れる顔が減るんじゃないかなと。
そして、もっともっと厳しい現実を直視するなら、
今までお伝えしてきたように、
在留中で職にあぶれてさまよっている人材たちの多くは、
残念ながら、どこにも勤まらない人が少なくありません。
(使えそうな良い人材がいないって意味では決してありません)
さらに、
自社の諸条件を提示したうえで、
きちんと送り出し機関がスクリーニング機能を発揮し、
並んでエントリーしてくれた中から、相思相愛を確認して、
採用を決定する流れ以上に、
転職マッチングが機能することは、まずない…
良かれと救済しても、
結果として、アレヤダ、コレヤダで続かないケースも多いので、
現実を知る(想定できる)のは、経験者だけ。
*メディアは定点観測的な後追い取材など、めったにしている記者はいない。
さらに、取材しても、視聴者の刺激になる場面しか、取り上げないので、
公平な目線での報道は、ほとんどない…ないことはないけど、まず見かけない。
これらの現実を踏まえたうえで、
=残念ながら性悪説をいくつも頭の片隅に入れたうえで、
転職マッチングサイトの活用に臨むべきだと思います。
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ただいま、こんなことやってます!笑
https://note.com/ginoujisshuutoku/n/n7ddcf9877659
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